再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

100点満点狙いと60点確保のバランス

2013-12-28 13:04:11 | チャット
小さな企業においては、さまざまな業務を一人の人間がこなさなくてはならず、人材の多機能化が不可欠となる。
そうすると一人の人間に、あれもこれもと仕事が溜まり、それらをいかにこなしていくかで、その人の価値と評価が決まる。
仕事のできる人ほど、この傾向は強くなり、ますます仕事は増える一方である。
このような状況をいかに脱して、ある一定以上の顧客満足を得ていくか。
とても難しいテーマであり、どのような小さな企業でも直面している課題ではないか。
こうした状況下における私の若い頃からの対処法は、仕事の中身によって、100点満点狙いと最低合格点の60点確保との切り分けを大胆に行うことである。
ただし、すべての仕事に100点満点を狙うことは、物理的にも精神的にも不可能であり、そこは大胆な割り切りが必要となる。
リーダーたるものは、この割り切り(さじ加減)を部下にうまく伝えていくべき。
また、100点満点を狙っていても、必ず100点が取れるわけではなく、時には80点や70点で終わってしまうこともあるでしょうが、少なくとも100点を狙わずして100点は取れない。
どの仕事を100点満点狙いとするか。
この選択と集中が経営判断の肝になるのではないか。
一方、どんな仕事でも、一旦引き受けた以上は、絶対に落第点(60点未満)は駄目である。
絶対に60点は確保するというコミットメントは必要である。
リーダーの日々の仕事の大半は、このさじ加減を常に心がけ、現場の担当者、責任者への指示と決断を伝えることである。
そして、この判断のミスによりなにか問題が起こった場合は、その責任はすべてリーダーにあるという覚悟も必要である。
最後に、100点満点を狙うと決めたら、なんとしても100点を取るというこだわりと気迫もリーダーには不可欠なのだ。
このことは、どんなに現場が大変で苦労をしていても、あえて心を鬼にして、リーダーのこだわりによる厳しい指示を伝えることが大切となるが、これが言うは易しでなかなかできないものである。
甘いリーダーに導かれた組織は、どこか甘くなり、結果として厳しい競争環境において生き残りを果たせなくなる。
厳しいリーダーこそが、組織を強くし、より大きな成長を促し、結果として皆を幸せにできる。
この逆説的な事実と現実をしっかりと見据えたマネジメントを目指していきたい。