今週11日、日曜日の参院選は、最悪の結果に終わったのではないか。
民意と言う名のもとに、これからしばらくの間、国会は混乱し、おそらく何も建設的な議論はなされず、何も重要な決定もなされないであろう。
地球温暖化対策基本法における環境税、再生可能エネルギー全量買取制度、排出量取引制度なども、制度自体が国民や企業に相当の負担を強いることになるものなので、おそらくは骨抜き制度となるか、あるいは結論の先送りとなることであろう。
こうした不安定な政権運営を選択したのは、われわれ国民であり、このことによる不利益を被る責任と覚悟は、われわれになければならない。
しかし、選挙後のアンケート調査では、民主党政権に必ずしもNOというわけではないらしい。ねじれ国会の状況を作り出したことへの責任感も危機感もまったくないようである。
つまり、消費税などの負担増は反対だけれども、福祉充実や景気対策はしっかりやってもらいたい。安定は与えず、強いリーダーシップは期待する。
要は、今の日本国民の総体は、常に他力本願、ないものねだり、これでは分別のない「ガキ」のレベルと同じではないか。
心ある政治家であれば、こんなバカな国民相手では、「やってられない」という気持ちが本音ではないだろうか。決して、口には出せないことではあろうが。
われわれは1990年初頭のバブル崩壊から、失われた10年を経て、その後もぬるま湯に浸かっているように、ずるずると失われた20年を経験してしまった。この先、さらに2020年頃に、やはり「失われた30年」だったな、とならないことだけを祈りたい。
さて、こうして現状を嘆いているだけでは、何も変わらない。中小企業経営者の一人としては、たとえどんな時代が来ようとも、生き抜いてやるぞという強い信念だけは持ち続けたい。