今日で2月も終わり、すでに2009年も6分の1が経過したことになる。ちなみに、当社(ヴェリア・ラボラトリーズ)も2009年8月末決算なので、ちょうど第2期目の折り返し点である。単年度黒字化達成に向けて、もう一息の頑張りが必要だ。
さて、先週の某会合で、外務省高官の方の講演を聞いた。あえてお名前は伏せておくが、地球温暖化問題への見識あるご意見をお聞きすることができ、勇気をいただいた。
CO2に代表される温暖化効果ガスを何年までにどれだけ削減するか。今、世界各国間では、本年末のCOP15に向けて、いろいろと駆け引きが続いている。
こうした国別の削減目標値や基準年問題が議論されていることについて、現時点ではある程度やむを得ないものの、究極的には「世界で一つのルール」を作るべきだというご意見でした。
そのルールとは、「炭素の価格を一つにする」というもの。
確かに地球が許容するCO2量は、科学的にある程度はっきりしてきた。350PPMなのか、400PPM なのか、いずれにしても、総許容量はどの国にとっても地球市民としてみれば同じはずである。
したがって、その許容量から各国に排出量を割り振るということが、最も合理的である。その割り振り方には、さまざまな議論と調整が必要ではあろうが、そのこと自体は真実ではないか。
仮に公平に許容量が割り振られたとしたら、後は「炭素の価格を一つ」にすれば、地球全体で最も安く効率的に削減できるところに優先投資していく。これが地球全体として、最適解となる。
このような議論は理想論であり、机上の空論だと言われるかもしれないが、しかし筋の通った理想をビジョンとして掲げ、その高い目標の達成に向けて全構成員を鼓舞して推進していく。これこそが、地球規模の温暖化防止リーダーの役割なのであろう。
以上のような考え方には、私も全面的に賛同したい。また、自分自身として、真に微力ながらその理想実現に向けて、できることから地道にしていきたいものである。