再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

民主党の環境政策

2009-04-25 18:28:20 | コラム

民主党のマニフェストを見た。彼らの地球温暖化問題への姿勢を確認するためだ。

3つの約束・7つの提言」にまとめられており、提言の6番目がいわゆる環境政策に言及したところ。

提言6「地球環境で世界をリードする」となっている。

さらに政策各論の「環境」の項には、温室効果ガス削減について2050年で50%削減、その前の中期目標として2020年で1990年比20%削減となっている。

今の自民・公明党政府は、2020年の中期目標決めでいろいろと苦労しているようだが、おそらく1990年比では一ケタ台の削減率に落ち着くのではないか。

確かにその程度の値が現状の景気などを考慮した場合には、極めて現実的な数値かもしれないが、果たしてこれで世界をリードできるメッセージとなるのか。

もし政権交代が起こった時、民主党の20%削減であっても、それほど意欲的かつ世界をリードしていくというほどの力はないだろう。ある意味、当り前の義務程度と世界は捉えるのではないか。

民主党にしても、マニフェストの中で環境政策に割いているページの少ないこと。やはり、環境で選挙は勝てないのであろうか。

この現実は決して政党や政治家のみを責めるべきではなく、われわれ国民一人一人のレベルがその程度だということを自嘲すべきなのだ。

誰も本当に地球環境の危機を身近な問題として捉えていない。皆足もとのことばかりに拘泥している。

本当にこれでいいのだろうか。言い知れぬ焦燥感と無力感を感じる今日この頃である。


グリーン革命

2009-04-18 18:40:19 | 読書感想

グリーン革命(上) グリーン革命(上)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2009-03-20

グリーン革命(下) グリーン革命(下)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2009-03-20

世界的なベストセラーとなった「レクサスとオリーブの木」で有名な米国人のトーマス・フリードマン著の「グリーン革命(上・下)-温暖化、フラット化、人口過密化する世界」を読んでいる。

その中では、日本のグリーン・テクノロジーが世界をリードする日が近いと予言されている。日本は地球上でもっともエネルギー効率の高い先進国であり、エネルギー価格高騰の時代でも繁栄できる備えができていると高く評価している。

果たして、本当だろうか?本音だろうか?

米国人である著者は、日本を持ち上げて、米国人への警告としているのではないか。

折しも、オバマ新大統領は、「グリーン・ニューディール政策」を高々と掲げ、環境規制や省エネ基準を強化し、日本を追いかけようとしている。

目標ビジョンが明確な時の米国は強い。新しいことへの挑戦スピリットやベンチャー精神は、世界一であろう。この活力は残念ながら日本に最も欠けるところである。

一方、21世紀のもう一つの大国である中国も、米国に負けず劣らずアグレッシブである。中国もとにかく方向性さえ決まれば、すべてが早い。

1970年代のオイルショック後、環境分野では先頭を走り続けてきた日本も、うかうかしているとこの数年で米国や中国に追い抜かれるのではないか。いつの間にか、省エネ・新エネで米国や中国の後塵を拝してしまうのではないか。

そんな危機感すら感じさせる本です。

日本の有識者の中では、今の経済不況に警鐘を鳴らす人は多数いるものの、地球温暖化や省エネ分野でのリーダーシップを取ろうという覚悟を持った人の発言が少ないのが気になるところでもある。

高い理念と明確な将来ビジョン。そして、それに向かう国民的な高揚感。すべてが中途半端なような気がしているのは、私だけでしょうか。


省エネ企業に国際規格?

2009-04-11 18:08:21 | ニュース

先週の46日(月)の日経夕刊の一面に、「省エネ企業に国際規格・エネルギー効率化条件・日米欧合意」という報道がされました。

この国際規格とは、ISO(国際標準化機構)が企業の省エネルギーに関する取り組みについて、国際標準規格を創設するというもの。

有名なISO14000シリーズは、「環境マネジメントシステム」に関する国際規格であり、今回の省エネに関するものは、ISO5000シリーズ」となるようである。

おそらく国内の省エネ法対応や自主行動計画順守で相当鍛えられてきた省エネ優等生の日本企業にとっては、このような規格ができたからといって、とりわけ問題なくクリアできるであろう。

日米欧などの主要25カ国が、この新規格の創設に合意したとのこと。発案国はどうもアメリカとブラジルらしい。

なぜ省エネ後進国のアメリカが主導的な役割を果たそうとしているのか不思議であるが、省エネの重要性に気づき、戦略的に本気でやり始めたとしたら、省エネのトップランナーを自負している日本としても、あまり悠長に構えてばかりはいられないかもしれない。

会計基準しかり、内部統制しかり、ビジネスにおいて、すべてアメリカンスタンダードに日本は振り回されてきた。

とにかく基準づくりやその後の仕切り役は、アメリカの得意とするところであり、新ルールができてから、アタフタと対応する日本という構図をこの省エネルギーに関してだけは取りたくない。

省エネは、日本の誇りであり、常にその自負と責任感を持って、世界のお手本、ベンチマークであり、そしてトップランナーであり続けなければならないのである。


坐禅の効用

2009-04-04 12:17:53 | チャット

先日、生まれて初めて、正式な「坐禅」というものをやる機会があった。

台東区の某禅寺に夕刻に集合し、25分間の坐禅を2回。事前の住職からのお説教や休憩を入れて、およそ1時間半の経験であった。

この試みへの参加の目的は、煩悩の日々に対して、多少なりとも清新な心になりたいなどと、一応の建前はあったものの、予想通りとてもそうした域には達せられるはずもなく、ただただ足が痛いのを我慢するのみであった。

最初に住職から、坐禅の基礎の基礎から、いろいろとご教授いただいたわけだが、まずは正式な座り方すらできないのには閉口した。

坐禅中は、とにかく「ただ座ることに集中すること」だそうで、ゆっくり息をしながら数を数えるとよいのだそうだ。それにしても、足は超痛い。

途中で住職から「」を入れていただくのも、タイミングが重要である。確かに、「ぴしっ」と叩かれる時、その音程は痛くはないが、それでも怖いものである。

どうしよう足が痛い。動いたらまずいな。ああやらなきゃ良かった。などと、いろいろと格闘していると、意外と時間は早いと感じた。

これはこれで「座る」ことに集中していたのかもしれない。

それでも終わった後は、どこか達成感があり、その後のビールはいつも以上においしかった。また、次回もおいしいビールのために、座ろうと決心した。

やはり、煩悩からは抜け出せそうにないのである。