再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

理念・ビジョン・戦略・戦術と日常業務

2012-03-24 10:50:20 | チャット
どれを欠いても早晩、会社は立ち行かなくなる。

理念は、その会社の「存在意義」であり、そこで働く者すべての「生きる哲学」ともなるもの。そして、理念は会社が存在する限り不変であるべき。ただし、時代の変化によっては、その本質を失うことなく、時として理念の読み替えは必要かもしれない。

ビジョンは、会社の理念を具現化するための器である会社の「有り様」。会社の成長段階によって、少しずつ進化していくべきもの。リーダーである社長の成長自体が試されるものでもある。会社は社長の成長以上には成長しないという格言は言い得て妙である。

戦略は、ビジョンを追求するための基本的な行動指針。その戦略の具体的なアクションプランや方策類が戦術となる。戦略・戦術の立案は、トップダウンでもボトムアップでも構わない。大切なことは関係者間で納得し、意識を共有すること。そして、いったん決めた戦略・戦術をどこまで追求するか、どこで修正するか、どこで中止するか、などを決めるのは、リーダーやマネジャーの役目となる。

一方、毎日の仕事である日常業務を進める上では、常日頃以上のようなことをどの程度意識しているだろうか。今月末まで、今週末まで、明日まで、今日中と仕事のデッドラインはいつも迫ってくる。そして、やるべき業務は決して楽しいことばかりではない。むしろ、苦行にも似たルーチンワークが続くのが、日常であることが多い。

それでも、そんな苦しい時こそ、行き詰った時こそ、ときどきふっと立ち止まって会社の理念・ビジョン・戦略・戦術に思いを馳せてほしい。

「会社はどこに向かって、何を目指して、進んでいるだろうかと」

そして、その中で、
「自分は何のために、何を目指して、日々働いているのだろうかと」

このように落ち着いた謙虚な気持ちで自省の念を抱いた時こそ、人が成長という報酬を得る時でもある。そして、同時にそうした成長し続ける人で会社が溢れるようになった時、会社は高く掲げた理念とビジョンへとまた一歩近づける。

「人と会社の成長が両立できる器」

こういう会社を創っていきたい。



上善水如(じょうぜんみずのごとし)

2012-03-20 10:28:24 | チャット
「上善水如」

これは香りのあるさらりとした口当たりの良い日本酒であるが、先日、ふとしたことから飲みながら娘にその意味を語ることとなった。

「水」のような理想的な生き方、うんぬん・・・・・?あまり旨く説明できず、帰宅後に調べることとなった。

これは老子の言葉であり、「上善」とは理想的な生き方を指す。そのような生き方を願うのなら、「水」に学べと言うのがこの言葉の意味だそうだ。

水には、人が生きる上で学ぶべき三つの特徴がある。

第一に、水は様々な形へ変化する柔軟性があり、器の形にけっして逆らうことはない。

第二に、水は常に低い方へ流れようとする謙虚さがあり、自分を誇示しようと上に流れることはない。

第三に、水は秘めたるエネルギーがり、急流ともなれば硬い岩をも砕く力を秘めている。同時に、どんな障害もさらりとかわす柔らかさがある。

確かに、人は水のように生きることができれば、それは人生の達人と呼べるであろうか。

自分の形に固執したがる。自分を誇示しようと無理をする。さまざまな抵抗についむきになる。

などなど、常日頃の自分自身を省みるに、およそ水とは遠く離れた行動が多く、心の迷いや葛藤もなくなることはないようだ。

水のように生きる。

そうありたいと願いつつ、杯を重ねることとしよう!

これだけなら今の私にもできるので。



ポスト団塊世代の働き方

2012-03-10 09:59:58 | チャット
1955年から、1975年までの20年間に生まれた人の中で、その就業人口はおよそ2,500万人ぐらいである。これは総労働人口の約35%にあたる。
この層の人達は、現時点での働き盛りであり、日本社会の中核的な役割を担っている。そして、この世代には、いくつかの共通する特徴がある。
第一に、平和な時代を過ごせたこと。第二に、日本の経済的な成長を享受できたこと。そして、自分の将来に何かしらの希望を持つことができたこと。
つまり、この世代は、一口で言えば極めて恵まれている。国内だけではなく、世界的な視点からも、本当に幸せな世代ではないだろうか。
ただこれは自分たちの努力の結果ではなく、そのほとんどが諸先輩方のお陰である。古くはかの戦争で尊い命を捧げた方々、戦後の悲惨な状況から必死に国の復興に努力してきた方々、要はおじいちゃん、おばあちゃんとおとうさん、おかあさん世代のお陰である。
このことを真摯に見つめた時、この世代の人間が今後いかに振舞っていくべきかは、自ずとみえてくるのではないだろうか。
「残りの人生を恩返しに充てる!」
まずは、こうした発想が今後の働き方と生き方の基本となるのではないか。
年金制度など、この国の社会保障制度が急速な高齢化社会の到来と共に、大きく揺らいでいる。
例えば、この世代で元気に働ける人は、年金などもらわないという選択肢があってもいい。年金は自分のためではなく、今の高齢者のために払っているのだ。その高齢者のお陰で、今の自分たちがあるということを忘れてはいけない。
そのためにも、まずは心身共に健康を維持して、働けるまで働く。若者を時に叱咤激励しつつ、時に優しく見守りつつ、社会を今より少しでも良きものとするために働き続ける。
引退などは考えない。要は死ぬまで働く。
恵まれたポスト団塊世代こそ、こうした覚悟を持って日々生きたいものである。私もその世代の中での先輩格として、率先垂範の働き方、生き方を実践して示していきたいと思っている。


今週から下期突入!

2012-03-03 09:37:34 | コラム
早いもので今週から3月、当社の第5期(2012年8月期)も下期に入った。

上期も出入りの激しい半年であったが、下期もおそらく一層いろいろな動きがあるだろうと予想している。

予定どおりうまくことが運ぶこともあるだろうが、なかなか思うようにいかないことの方が多いかもしれない。

しかし、もう15年以上もベンチャー企業の社長をやっていると、実はうまくいかなかった時の方が、後から考えるといろいろな意味で貴重な経験であったことがほとんどだと実感している。

「ひょうたんからこま」

当初には思ってもみなかったようなプロセスや結果に帰着する。そこからまた思ってもみないような新たな展開が開けてくる。

こういうととても場当たり的で計画がないように思われるかもしれないが、唯一、遠くに目指すべき目標だけは見失うことなく、そこへ到達したいという想いだけは決してブレていない。

そこさえ押さえておけば、途中の紆余曲折は単なる道順だけの問題であり、その違いなど大したことではないと割り切ることとしている。

重要なことは、目標に向かって一歩でも前に進もうとしているかどうか。それも躊躇することなく、まずは飛び込んでいっているかどうか。

「巧遅は拙速に如かず」

下期もこの精神で突っ走っていく。