再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

インドネシアでの5日間

2012-02-26 17:38:52 | チャット
先週の20日の月曜日から24日の金曜日までの5日間、インドネシア国内の4都市を回った。

それぞれの都市にある中心的な大学での2時間にわたる講演と質疑応答を行った。テーマは省エネルギー。

まず観光地として有名なバリ島のデンパサールにあるウダヤナ大学、次にインドネシア第二の都市であるジャワ島のスラバヤにあるスラバヤ工科大学、さらに首都ジャカルタではインドネシア大学、最後にスマトラ島の北部の都市メダンにある北スマトラ大学と回った。

聴衆は学生と先生方が中心であったが、皆熱心に聞いてくれて、質疑応答も時間が足らなくなるほどであった。

省エネには二通りの考え方があるが、つまりエネルギーの消費量を抑制するまさに省エネと、エネルギーの利用の仕方を効率化することである。

インドネシアのように経済成長真っ最中の国では、省エネといっても、むしろ二番目の効率化が中心となる。

また、私が一番強調したかったことは、省エネは同時にコストダウンをもたらし、必ず投資が回収できること、言いかえれば儲かることである。

そして、省エネの推進自体がビジネスチャンスとなりうること。

どこまで学生や先生方の琴線に触れたかは分からないが、何かしらの刺激になったのであれば、講演者冥利に尽きるというものか。

いつの日か、インドネシアにもFirst ESCOが誕生するかもしれない。その起業家と握手ができるかもしれない。そんな気持にもさせられた5日間でした。

省エネに国境も終わりもなし!



起きることすべて好きことなり!

2012-02-12 15:58:49 | チャット
人生長く生きれば生きるほど、いろいろなことと遭遇する。うれしいことや楽しいことだけならいいのだが、なかなかそうはいかないところが生きることの難しさかもしれない。

悲しいことや辛いことなど、無ければいいのにといつも思う。

ただ実際に起こったことを時間が経ってから振り返ると、意外とその時の苦しさや悔しさなどは、すっかり忘れてしまっているものである。むしろ、懐かしく感じたりすら。

つまり、時間が解決してくれるということ。

そのための時間には、長短いろいろあろうが。例えば、突然の親族との死別などのような不幸は、そう簡単には時間が解決してくれるというものでもなさそうである。

“起きることすべて好きことなり!”

この言葉の意味には深いものがある。決して、軽々に普段から使える言葉ではないけれども。

しかし、不思議なぐらい人生のどん底を経験したような人々から、ある時ふっと心の奥から絞り出すような声で聞こえてくることがある。

今、試練の中にある人は、きっといつの日か、あの時に試練は今日のためにあったのだと、はっと気づくことがあるような気がする。自分にも何度かそうした体験があった。

その気づきの瞬間は、いつくるかは誰にもわからない。ただ必ずいつかは来る。そう信じて今を精一杯生きることが今自分にできる唯一のことである。

“起きることすべて好きことなれ!”



大手電機メーカーの今期決算

2012-02-04 13:17:47 | ニュース
今週末にソニーも東芝もパナソニックも、あのシャープまでもが、2012年3月期決算で大幅な赤字となると発表された。

超円高による影響や海外勢、特に韓国企業との競争による販売不振が原因のようだ。また、売れたとしても、価格低下による収益悪化も一因であろう。

さらに日本がほんの数年前までに最も得意分野としていたテレビ事業が、どのメーカーも消耗戦に入り、赤字体質が続いている。

液晶パネルの価格も急激に低下しており、どうしてあれほど安い値段で売れるのか、安いのはうれしいはずの消費者の立場としても、多少心配になってしまうほどである。

一方、アジア新興国などで日本の商社が開発している工業団地が人気沸騰のようである。この動きは、大企業が円高による工場の海外移転のみならず、中小の製造業が生き残りをかけて思い切って海外へ出て行こうとしていることが背景にあるようだ。

これらの工業団地も数年前にタイやインドネシアへ訪問した時には、確かに閑古鳥が鳴いていた。

こうした急激な変化に対して、企業経営者は今本当に難しいかじ取りを強いられている。たとえ大企業であっても、一つの経営判断のミスが、命取りにならないとも限らない。むしろ、大企業の方が一旦進みだすとなかなか方向を変えることができないので、痛手を負う危険性は高いかもしれない。

こうした激動期における経営に正解はあるのだろうか。おそらく、そんなものはない。それこそがビジネスは一回性と言われる所以でもある。

巧遅は拙速に如かず!

この格言こそが、激動期には最も的を得ている言葉ではないだろうか。

そして、まずはやってみて、勝算がなければさっと引き返す。この迅速な繰り返しをしながら、それぞれが進むべき道を探っていくしかないのではないか。

まず経営者としては、日頃からこの程度の数回のチャレンジに耐えられるような財務体質を準備しておくことが重要になる。

そして、あるところで行けるとなったら、ドンと行く。

その決断も早きに越したことはない。ただ勇気と胆力がいる決断でもある。

大手電機メーカーの経営トップも、今眠れない夜が続いていることであろう。しかし、日本国を背負って立つ企業ばかりなので、慎重かつ大胆で、同時に迅速な経営判断を期待したいものである。