再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

鳩山政権は迷走しているのか?

2010-04-24 06:53:24 | チャット

まったく同じ顔の人間がいないように、その性格や考え方なども100%同じということはあり得ない。

夫婦であっても、親子間であっても、親兄弟でも、会社の仲間との間であっても、いろいろな意見の対立や考え方の相違は当たり前である。

その違いをなんとか調整しながら、それぞれの人間関係を維持していく。維持できなくなると、それは口論となり、喧嘩となり、最後は絶交状態、不幸な結果となる。

日常の生活や仕事の中のささいな事ですら、意見の一致を見ることには、それなりの努力と腐心が必要である。

ましては、国の政策を決めるなどという大きな問題となれば、その意見を一つの方向性に収斂することは、想像を絶する努力と忍耐が求められる。

今、鳩山政権が迷走していると、各界の有識者がマスコミで盛んに喧伝している。

確かに、普天間にしろ、高速道路料金にしろ、排出量取引制度導入の問題にしろ、政府の中で議論が百出しており、どこへ向かうのか一般人からはなかなか見えてこない。

しかし、問題が問題であるだけに、簡単にこれでOKなどとならない方が自然かもしれない。

ただ一方で、首相や各閣僚レベルの方々が、あまりにバラバラな意見であることを知ると、あるいはマスコミ報道がバラバラであることをあえて強調している帰来はあるものの、やはり一般人からすると先の見えないことによる不安やいらだちを覚えてしまう。

だからと言って、政府の中で密室的に意見の一致がなされ、まったく反対も異論もない状態で発表されたら、果たしてどう感じるだろうか。それはそれで、また違和感を覚えるのではないだろうか。

このあたりのバランスが難しいところであり、そこでこそ指揮官たるリーダーの存在が重要になってくる。

その点から言うと、鳩山首相のなんとなく頼りない、変な敬語の入ったコメントが気になるところではあるが。

企業の経営であっても、会社にとって重要事案に対して、取締役間の本音の激しい議論は必要不可欠であろうが、その議論の様子を社員全体にどこまで見せることがいいのか。そのあたりの舵取りとバランス感覚が、社長の腕の見せ所・リーダーシップなのであろう。

すべてがオープンであれば、おそらく社員は会社の将来について、不安視するであろうし、逆にまったく密室で物事が決められ、十分な説明がなされず一方的な指示を受けても、それはそれで納得しにくいものである。

人間とは実にやっかいな動物であり、その集合体である国や会社の経営において、ものごとを前に進めるということは大変なことなのである。

それでも進まなければ衰退があるだけということも、厳然たる事実なのである。


環境・エネルギーバブルの到来か?

2010-04-10 08:44:12 | コラム

今年に入って大きく流れが変わったことを実感している。また、その流れは、4月から2010年度に入り、さらに加速されたようだ。

また、その流れは日本産業界のみならず政界も官界も巻き込み、さらには世界中を大きな渦の中に。

グリーンニューディール!

この言葉の持つ力に、今世界中のビジネスが引き寄せられている。

環境・エネルギーバブルの到来か?

一方、日本経済は、さまざまな視点から、その危機的状況が声高に叫ばれている。その危機感への国民全体の意識は、まだまだ希薄かとも思われるが、ビジネス・経営の現場では、相当なものがあるのではないか。

そのような国家的な危機的状況を一挙に脱出できる目玉テーマこそ、「環境・エネルギー分野」であると期待されているのである。

猫も杓子も「スマートメーターやスマートグリッド」へ、「太陽光発電や再生可能エネルギー」へ、「リチウムイオン電池や電気自動車」へ。

かなり過剰なバブル的な状態ではないだろうか。別なテーマでは、いつか来た道のような気もする。

こういう時こそ、まずは足元をしっかりと見つめ、自らの身の丈を再確認すべきだ。その上で、どこにどんな儲かるビジネスのタネがあるのか。このバブルの現象と本質を冷静に見極める目が重要なのであろう。

日本は、そして自らは、少なくともバブルに踊らされることなく、したたかに、かつしなやかに、生き抜いていきたいものだ。

(追悼)

去る47日(水) 環境エネルギー分野における貴重な同志を失った。まだまだやりたいことも、やるべきことも、あったであろうに。さぞかし無念だったろう。今、私にできることは、彼の志をしっかりと受け継ぐことだけである。合掌!