再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

若き起業家の二冊

2013-06-30 09:18:38 | 読書感想
「起業家・藤田晋著」と「不格好経営・南場智子著」

どちらも創業起業家であり、藤田氏は現在でもサイバーエージェントの社長、南場氏はDeNAのファウンダーである。

サイバーエージェントは、1998年の創業で、2000年に東証マザーズに上場。一方のDeNAは、1999年の創業で、2005年に同じく東証マザーズに上場している。

そして、今ではどちらの会社もすでに4桁億円を超える売上を誇る大企業に成長しているが、本書ではその創業期から現在に至るまでの創業社長としての悪戦苦闘の日々が生々しく描かれている。

会社の成長は、社長の器以上には大きくならない。

この定石が語る意味を見事に証明してくれている。まったくその通りであることが、両書の端々から読み取れる。

やはり、両人とも素晴らしい社長である。一言一言が心に染み入ってくる。

一方で、読み進めながら、限りなく悔しい思いが去来するけれど、この結果としての現実の差は認めるしかない。

屈辱感と敗北感が入り交じった複雑な感覚と同時に、心の底から沸々と熱い思いが湧いてきた。

まだ自分も起業家なのだ。

とても未熟で小さな存在ではあるものの、自分の力でこの世の中を少しでも良きものにしたい。

一緒に働く社員全員を幸せにしたい。この会社で働いて良かったと言ってもらいたい。

協力をしてくれる様々な企業の方々と、一緒に稼ぎたい。あいつらと一緒に仕事ができて良かったと言ってもらいたい。

もう一度、起業家魂を呼び覚まして、新たな挑戦をし続けていきたい。

若き起業家から、こんな熱いエネルギーをもらった二冊であった。

これから起業をと考えている人には、必読の書であろう。



チャンスは前髪をつかめ!

2013-06-09 07:39:39 | チャット
Take time by the forelock!

Forelockとは、人や動物の前髪のこと。

「時を前髪でつかむ」ということは、チャンスはやってきたときがチャンスであって、時が過ぎてしまってはチャンスではなくなる。

チャンスであると直感したら、逡巡せず、その場でつかめということ。

後悔先に立たずという日本のことわざとも同義であり、私自身のベンチャー企業経営の基本でもある。

良く言えば、勇猛果敢。悪く言えば、おっちょこちょい。

チャンスはある日突然前から猛スピードで迫ってくることが多く、果たしてそれが本当にチャンスなのか、あるいはその裏に大きなリスクが潜んでいるか、それは神のみぞ知る。

難しいのは、迫ってきている時の短い時間で「つかむ」か「見送る」かの意思決定をしなくてはいけない。

絶対チャンスだと思い、果敢につかんだにも関わらず、それがとんでもないことに、ということも少なからず経験済である。

また、今後もそうした大失敗をしでかすかもしれない。

人間齢を重ねて来ると、失敗経験も豊富になり、やもすれば臆病にもなりがち。

でも、見送ってばかりでは、ベンチャー企業は絶対に生き残れないのも事実でないだろうか。

一方、一度の失敗が致命傷となってしまうのも、ベンチャー企業のならい。

この緊張感の狭間にいつも身を置きつつ、今を生き次なるチャンスを待つ。

これこそがベンチャーの社長冥利とも言うものである。

Take time by the forelock!

チャンスの女神は、その長い前髪をつかもう!

きっと絶世の美女に違いないと信じて!



人生四分の計

2013-06-02 11:29:25 | チャット
いよいよ6月、当社の第4四半期のスタート。

先月末には、個人としても齢を一つ加え、いよいよ還暦の大台まであと3年となった。

そこであらためて自らの過ぎ去りし人生と来るべき人生を考えた時、諸葛孔明の「天下三分の計」ならぬ、「人生四分の計」という言葉が頭に浮かんだ。

今や人生80年。80歳で世界最高峰に登頂する超人もいるぐらいの時代。

人生を20年ずつ少年期、青年期、壮年期、老年期と4つに分けて考えたらどうだろうか。

私の場合は、いよいよ40歳から60歳までの壮年期の20年間も、そろそろ最終段階に入ったことになる。

20歳までの少年期は、両親の絶大なるお陰で持って、さしたる苦労もせず順調な人生を歩むことができた。これは本当にいくら感謝しても仕切れないほどの恩である。

20歳から40歳までの青年期は、就職や結婚、留学や転職、子供を授かるなど、さまざまな人生の転機と試練を乗り越えつつ、なんとか乗り切ってきた。

そして、今の壮年期。ベンチャー企業の創業、成長、上場、経営失敗という人生最大の挫折を経て、二度目のベンチャー創業、そしてベンチャー死の谷を越えつつある今日この頃。

40歳からの壮年期は、実にダイナミックな人生を謳歌中。まるでジェットコースターに乗っているような感じか。隣の席の妻は、良くついてきてくれたものだ。これも深謝である。

さて3年後に迫ってきた60歳からの明るい老年期を過ごすために、これからの3年間を費やそうと決心した。

いくつか自分自身の心に決めたことはあるが、ここは不言実行でいきたい。

ただし、3年後に言い訳ができないように、妻だけには自分の決意を伝えておいた。今までの実績が実績だけに、あまり信用していないようではあるが。

とにかく明日からの自分は、まずは少しだけ変わることとする。

何を変えるか!それも秘密です。