来週の火曜日から6日間ほど、ラトビア共和国に出張する。
ラトビア共和国は、バルト海に面する北東ヨーロッパの小国で、バルト三国としての一員としてエストニア、リトアニアの間に位置している。第一次世界大戦後の1918年に独立したが、その後1940年にソビエト連邦に併合され、再び1991年にソ連から独立を勝ちとった。
私にとって、今回の目的地であるラトビアのみならず、このあたりへの出張はまったく初めてのことある。緯度は首都のリガで、なんと樺太の北端よりもさらに北。平均気温が氷点下などは当たり前で、夜にはおそらく-25~30℃ぐらいにもなるそうだ。
さて、日本はこの国から大量のCO2排出権を購入しており、その金がちゃんと現地でのCO2削減案件に使ってもらわねばならない。そのために日本の省エネ・新エネ技術の諸情報を積極的に紹介に行くというプロジェクトへ幸運にも参加させてもらうこととなった。あわよくば日本の優秀な省エネ・新エネ技術が売れることを目論んではいるが、果たしてどうか。行ってみないとまったく分からない状況である。
なぜそれほど大量の排出権が売り出せるのか。どうやら京都議定書で決めた1990年基準値からの大幅なCO2排出量減少は、急激な経済不況によるものらしい。ある意味、京都議定書の不合理かつ不平等な点が浮き彫りとなった事例かもしれない。
まあそういう固い議論はしばらく横に置いておいて、省エネ・新エネ関連における日本での常識・経験・実績が、どの程度現地の人たちに受け入れられるか。超寒そうなのには今から閉口しているが、一方で、その反応を実感できることが楽しみでもある。