FESCO成長の軌跡(5):グリーン(バイオマス)オンサイト事業
創業6年目(2003年度)から7年目(2004年度)にかけて実施した、もう一つのグリーンオンサイト事業の事例を紹介する。
前回紹介したグリーンオンサイトの主機は、天然ガスを燃料として使った燃料電池であった。今回紹介する事例は、燃料自体に特徴がある。
非化石燃料であるバイオマス燃料を使ったグリーンオンサイトである。このバイオマス燃料は、「松から抽出された粗トール油を精留した後の排出油」であり、それをボイラ燃料として活用し蒸気タービンによって発電するというシステム。
つまり、当該工場の製品原料として使った後の排出油は、今までは産業廃棄物として処理していたものを発電燃料として有効活用しようという発想である。
このようなバイオマス燃料で発電した電気は、地球規模のCO2排出削減に寄与するグリーン電力としての価値を持つことが、法律で担保されることになったことも追い風となった(「RPS法」)。
まさにゼロエミッション(廃棄物の有効活用)とバイオマス発電によるグリーン電力の確保という一石二鳥の妙策である。
こうした現場に密着した中で新しいアイデアを出し、それをビジネスとして成立させ、実行していく事業体こそ、私が目指していた「総合エネルギーサービス業」なのである。
また、ここでのバイオマスとの出会いが、その後のFESCOの大きな発展の基となった「バイオマス発電事業」への導きともなったのである。
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