池上鉄工のブログ

池上鉄工一級建築事務所

言葉の精度。

2017-01-23 14:52:20 | 日記
言葉には、精度はない。

だから、話し合いが必要なのだ。

お客さんは、もちろん精度ある言葉を持っていない。

そこのところ、精度をだすのが我々の仕事です。

お客さんは、「こんな感じ・・・」「あんなイメージ・・・」とかで、大枠でしか

思いを伝えられない。

言葉は、数字でなく、あくまで、言葉だ

お客さんと我々と、言葉の精度を見つけるために、言葉のやりとりが始まる。

のちに、精度が高まり、棟着地点であろうと所に落ち着く。

しかし、たまに、精度が出ないまま終わりを迎える時もある。

大体、そういう時は、こちらサイドは反省すべきところではある。

お客さんによって、精度の単位も違うのである。

つまり、見る視点が違うということだ。

お客さんと、僕との精度を合わせるために最初の決め事の単位が違う場合が、中々話がかみ合わない。

そもそも、単位が違うわけだから、出た答えも違う。

そういう時は、換算するしかない、一応方向は同じだとすれば、単位の変換をすればよい

打ち合わせの段階で、全く違う話をすることは、ないので変換機能を使う。

お客さんは、こちら側に頼むときは、不安だ。

なぜならば、プロに精度のある言葉を投げかけるのは、難しいし、精度がある言葉と思って投げかけてみたら、失礼かと思う。

お客さんは、自分イメージが伝わるかどうか心配なのですね。(それは、わたくしも、その立場になるときもあります)

病院に行きますが、果たしして我々は何をしに行っているのでしょうか?

診断を受け、薬をもらいます。

ですが、患者さんが、果たしてその診断の中身をわかっているのでしょうか?

渡された薬の効果は、わかりますか?

多分、わかりません。

では、なぜ、病院に行くのでしょうか?


それは、お医者さんの「言葉」が欲しいからです。

「○○さん、大丈夫ですよ」とか「元気になりましたね。」とか「もうちょっとですね」などなど・・・


もし、「ご家族の方に、連絡してください」・・とか言われると、多分、その時点で、一気に病状は悪くなるかもしれません。


その時は、お医者さんがいう言葉なので、すごく「精度がある言葉」としてとらえるでしょう。

あっ・・・トイレにいきたくなりました。