ここ何日か、家の前の電線に止まり鳴き続けている野鳥がいる。
一見ヒヨドリのようだが、鳴き声が違うので別の野鳥のようだ。
ただ、この野鳥、同じ電線に止まり、もう何日も鳴き続けている。
それも周りを見渡しながら・・・
最初はそれがどういう行動なのか分からなかったが、カミさんの話によると、三日ほど前に玄関脇の植え込みの中に幼鳥の死骸があったそうだ。
それもかなり時間が経っていたようで、蟻がたかっていたと言う。
可愛そうに思ったカミさんは、その死骸を庭の片隅に埋めてやったそうだが、どうもその親鳥が鳴いているようだ。
いなくなった子供を捜して鳴き続けているのだろう。
その鳴き声は悲痛にも聞こえる。
子を思う親。人間も動物も変らない。