I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

黒木渓谷トレッキング その4

2011年08月06日 | 山のお話

山から少し下ってきた所に郡川砂防公園という自然の渓流を整備したなかなかステキな公園があります。黒木渓谷トレッキングの後にトイレ休憩で立ち寄ったのですが、ちょっと川の方へ下りてみることにしました

どうです?ここ、ステキでしょ?この時は人っ子一人いませんでしたが、夏は多くの人で賑わう川遊びスポットなのです

新緑の鮮やかな緑色が水鏡に映っていてとってもきれい水遊びしたら気持ちいいだろうなぁ

何か生き物がいないかなぁ~と水の中を覗いてみると、小さなエビがたくさん泳いでいるのを発見五島の潮溜まりにいたイソスジエビによく似ています

tamiとT島先生がすばしっこいエビを素手でGETぴょんっと跳ねてすぐ逃げちゃうけど、二人の協力によりなんとかその姿を写真に収めることができました「可愛い~」というより「素揚げしたら美味しそう~」と思ってしまうのは離島生活が長かったせいでしょうか(笑)

人工のプールにはないたくさんの小さな命がこの渓流の中には息づいています。こんな風に大人も夢中になってしまうほど魅力的な場所なのですから、好奇心旺盛な子ども達ならもっと喜ぶでしょうねこの夏、姪っ子達も連れて行ってあげようかな

この後、いつものように嬉野にあるシーボルトの湯へ。嬉野のぬるっとしたお湯にゆっくりと浸かり、トレッキングで疲れた体を癒します

お風呂上がりに隊長が「すりこぎ茶」なるものを振る舞ってくださいました緑茶をすりこぎで粉状にし、そこにお湯を注いで飲むのですが、緑茶の成分を丸ごと頂けて体にもいいそうです。ただし、食後すぐに飲むとカテキンが鉄分の吸収を阻害するということもある(実際に隊長が飲み続けた結果、血液中の鉄分が減少したそう)ようなので、食間に飲むことをオススメします

物知りな隊長が温泉の後に連れて行ってくださったのは、東彼杵町にある大川ストアー。ここの釜あげとうふがオススメということで、お土産に一丁買ってみましたこれ、本当に美味しかったですお豆腐好きの方はぜひ食べてみてくださいね

黒木渓谷トレッキングのお話はこれでおしまい。次はいよいよ7月30日(土)の佐賀県有田町の青螺山トレッキングをアップします

黒木渓谷トレッキング(完)


黒木渓谷トレッキング その3

2011年08月06日 | 山のお話

隊長に「きびだんご」ならぬ「よもぎだんご」を頂いてパワーを充電した我々一行は、再びいくつかの滝を求めて歩みを進めます。ここまではいつものように順調ですが、この先でT小登山隊初のちょっと危険な出会いも…

ではでは、続きをご覧ください

少し開けた道の途中で、イノシシが掘り返した跡らしきものを発見今までトレッキング中にイノシシに出会ったことはありませんが、彼らは確かにここで生活を営んでいるようです

しばらく歩いていると、またまた小さな滝を発見黒木は小さな滝の宝庫ですなぁ

ふと目線を下げてみると、真っ赤なカニがカシャカシャと音を立てながら、落ち葉の上を歩いているではありませんか~ボールペンでちょんちょんとつついてみると、見事なファイティングポーズを見せてくれました。イタズラしてごめんなさいね

真っ白なウツギの花が咲く森の中を歩いて行くと、足下にいろんな花を見つけました。

ほとんど等間隔に並んだほぼ同じ長さの花柄(かへい)の先にぷらんぷらんと花を下げているこの植物はナルコユリ。枝を振ったらからんからんって音がしそうです。

 

写真左はフタリシズカ。これは穂状花序が一本しか出ていませんが、二本出ていることが多いので、能楽の「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に例えて、その名が付けられたのだとか。写真右はタツナミソウで、この名前は花の形が海に立つ波の形に似ていることに由来します。

真っ白な花を咲かせるウツギとは対照的に、真っ赤な花を咲かせているのはミツバツツジ。よく公園などに植樹されているツツジと比べると花が小振りで可愛らしく、私はこちらの方が好みですこんな風にいろんなお花に出会えるのが春のトレッキングの醍醐味の一つ。野草好きの私にはたまりません

こちらは隊長オススメの滝。標示も何もない所からちょっと急な斜面を下った所にひっそりと流れる、知る人ぞ知る名もなき滝なのですここ、絶対一人じゃ来れないよなぁ。「連れてって」って言われても間違いなく無理です

今回は山頂ではなく道ばたでお昼ご飯を食べ、順調に帰路についていた私たちでしたが、ゴールまでもう少しの所で先頭を歩いていた隊長が突然「わぁっ」といつになく大きな声を上げました。「どうしたんですか」と隊長の元に駆け寄ると…

 

なんと足下に大きなヘビが横たわっているではありませんか~しかもただのヘビではなく、どうやらマムシのようです。隊長はあと一歩で踏んづけてしまうところだったのですが、直前に気付いたのでギリギリセーフでした。通り道にマムシがいるなんてビックリだったけど、マムシもマムシで踏まれそうになってビックリしていたかもしれませんね~この時期はいろんな虫達が活動的になっているので要注意です

歩き始めて約3時間ほどで元の場所にもどってきました。雨もぱらついてきたので、今回は早めに退散することに。小さな滝をたくさん巡った黒木渓谷のトレッキングはこれでおしまいですが、この後ちょっと楽しい寄り道をしたので、その様子までまた次回ご紹介しますね

もうちょっと続く


黒木渓谷トレッキング その2

2011年08月06日 | 山のお話

樹齢230年と言われる大モミを後にして、我々T小登山隊一行は五家原岳方面へと進んで行きます。さてはて、ここからはいったいどんな山道が我々を待っているのでしょうか?

「きれいな川のせせらぎが聞こえる!なんだか心地よいね~」なんて言いながら歩いていると、ボロボロに崩れた橋を発見これじゃ向こうに渡れないよ~と思っていたら、奥の方に新しい橋が架かっているではありませんか

説明板によると、この橋は小川内瀧見橋といって、黒木在住の井川吉春さんという方のご好意により木材の提供を受け、緊急に架設された橋なのだそうです。そのため「自己責任で安全確認の上、ご利用ください」とのこと。気をつけて渡りましょう~

この橋は丸太を渡しただけの簡単な作りなので、手すりも何もありません。ちょっとスリリングだけど、こういう橋を渡るのってワクワクしちゃいますよね♪

このルートにはこのような小さな滝がいくつもあります。トレッキングの途中に滝や川があると、なんだか嬉しくなっちゃう。川の流れる音も、澄んだ水の色も、水の冷たさも、すべて私の五感を楽しませてくれるから。私たちはもともと水の中から生まれてきたのだから、知らず知らずの間に水を求めているのかもしれませんね。

道すがら、ギンリョウソウにも出会いました。やはりこの不思議な姿形には無性に惹かれてしまいます

この岩の隙間から流れ落ちてくる感じ、風流ですね~さんずいに竜と書いて「滝(たき)」と読むけど、本当に緑の森の中を白い竜が登って行くようです。

歩き始めて二時間弱。大きな岩の上で恒例のおやつタイムです

今回はなんと隊長がよもぎだんごを作ってきてくれました~とっても美味しそう

この串に刺さっているところがまたステキでしょう?ますます食欲がそそられますよね~もちろん、お味の方もちゃんとよもぎの味がして、大変美味しゅうございました隊長、いつもいつも本当にありがとうございます

新緑の中を川のせせらぎと小鳥達のさえずりを聞きながら歩くトレッキングはまだまだ続きまーす

続く


黒木渓谷トレッキング その1

2011年08月06日 | 山のお話

先週末、T小登山隊のメンバーと西有田の龍門峡から青螺山へ登ってきました。その様子をアップしようと思い写真を整理していると、5月21日の黒木渓谷トレッキングをアップしていないことが判明アップしたと思ってたんですけどね~というわけで、もう2ヶ月以上前のお話ですが、先にそちらの方をアップしたいと思います

この時のメンバーは、隊長・T島先生・tami・私の4人。萱瀬ダムを過ぎ、黒木小学校辺りから左に下りてちょっと行ったところにある駐車場で隊長&T島先生と合流し、登山口までもう少し車を走らせます。

近くに車を停め、まずは樹齢200年とも言われる大モミを求めてLet's go

黒木渓谷のお水はとってもきれい 川の水に気を取られて足を滑らせないように気をつけて渡りましょう~。

登ったり下ったりしながら、大モミの木を目指します。案内表示があちこちに出ているので迷うことはありません。

とある木の枝から伸びていた無数の気根。この根っこで空気中の水分を吸収したり、余分な水分を排出したりするそうです。これも自然界の中で生きる植物達の知恵の産物

炭焼き窯の跡がありました。どの山に登っても大抵見かけるご先祖様の仕事場の跡です。昔の人たちの生活は今と違って山と密接に繋がっていたのでしょうね。木は木材となり、燃料となり、人々の暮らしには欠かせない大切な資源だったのですから。

とっても存在感のある大きな木を発見これはイタジイというシイの木の一種で、皆さんご存知のドングリをつける木。ドングリはデンプン質に富み、生でも食べられることから、縄文時代には重要な食料であったと言われ、近年でも軽く煎って子どものおやつに用いられていたそうです。私も子どもの頃食べたことがあるような、ないような…。

 

入り口からわずか30分ほどで大モミの姿が見えてきました 森の中でもひと際目立つこの大モミさんの側に腰を下ろし、ちょっと一休み。

幹周り563cm、樹高39m、樹齢(推定)230年の大モミの木。写真じゃその大きさがよく分からないので、tami(身長155cmくらい?)の大きさと比較してみましょう。

はい、いかがでしょう?高さはtamiの約26倍くらいです。伝わりましたか?伝わらなかったらごめんなさい。山の中だと遠くから全体を写すこともできないし、高さをうまくお伝えできるようなアングルってなかなか見つからないんですよね しかもこの大モミ、斜面に立っているので、下から写すのも至難の業。もっと写真の撮り方を研究しなきゃだなぁ。

こちらは大モミの樹皮。人の皮膚と同じように幹の表面を乾燥から守ってくれます。あちこちにヒビが入っていたり、部分的に剥げ落ちいている所があったりして、この木が今まで生きてきた長い歴史を感じます。

萱瀬の大モミさん、これからもこの場所でずっと長生きしてくださいねきっとまた会いに行くので、その時までお元気で!黒木渓谷トレッキングはまだまだ続きまーす

つづく


口之津の花火大会

2011年08月06日 | いろんなお話

7月17日(日)晴れ。この数日前、「口之津の花火大会に行ってみる?」という旦那さんのステキな提案に、当然のごとく「行く」と返事をした花火好きの私。前日から教員免許更新講習を丸二日間びっちり受けてぐったりだったけど、花火観賞は別腹!(って食べる訳じゃないけど)というわけで、夕方から南島原市口之津町まで花火を見に行ってきました~

諫早インター辺りくらいからだと、距離にして50km以上はあるので、途中にあるレストランでご飯を食べ、ドライブを楽しみながら、ちょうど花火が始まる20:30頃会場に到着。港の近くの駐車場はもういっぱいだったので、少し離れたところに車を止め、歩道からゆったりと花火を観賞しました

毎年、海の日を祝うために行われるお祭り『マリンフェスタinくちのつ』のフェナーレを飾るのが、この2000発の花火。よくよく見ていると、いろんな形の花火があるものです。

ひゅるるルルルル……ドーン

花火の美しさもさることながら、この音がたまらない

この辺りはよく見かける花火。風流ですな~

中にはこんな変わった花火も!

ニコちゃんマークに

お魚?

ハートマークに

円の形。

でもやっぱりこういうのが迫力あって好きだなぁ こんな風に大きな花火を見ると思わず

「た~まや~っ!」

って叫びたくなっちゃいます。

……ん?そういえば、なんで花火を見るときに「たーまやー」って言うんだろう?ネットで調べてみると、おもしろいことが分かりました。「玉屋」というのは江戸に実在した花火屋さんで、その玉屋と「鍵屋」という花火屋さんが、かつて現在の隅田川を挟んで上流と下流に分かれて花火の技を競い合っていた時にかけられていたのがこのかけ声なのだとか。それが今も一般的なかけ声として残っているのだそうです。なるほど。私たちは無意識のうちに江戸時代からこのかけ声を引き継いできたのですね。このかけ声のルーツを知り、自分たちの祖先との繋がりを感じることができて、ますます花火が好きになったkero-keroなのでした。失われていく文化もあれば、こうして自然と継承されていく文化もあるのですね。次回からは江戸時代の花火職人さん達に思いを馳せながら、このかけ声をかけてみようと思いますたーまやー!」「かーぎやー!」