I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

テイカカズラ(定家葛)

2009年06月10日 | 植物のお話

大村公園の傍らで可愛いらしいツル植物を発見しました 小さな花が無数に付き、五枚の花びらはまるで風車のように少しねじれています。これは一体何という花なのでしょう? 

家に帰って調べてみると、この植物はキョウチクトウ科のテイカカズラ(定家葛)であることが判明。花がプロペラ状になっていて、左回りにねじれているのが特徴ですが、おもしろいことに、同じようにプロペラ状になっているキョウチクトウ(夾竹桃)の花のねじれは右回りなんです。おなじキョウチクトウ科なのにねじれ方は逆なんですね~。名前の由来は鎌倉時代の歌人である藤原定家(1162~1241年)から。式子内親王を愛した定家が、死後も彼女のことを忘れられず、このテイカカズラに生まれ変わって、彼女のお墓に絡みついたという伝説からきているそうです。女性にまつわる生まれ変わり伝説(宇久島の蘇鉄伝説など)は各地でよく耳にしますが、男性が女性のことを想って植物に生まれ変わる伝説は初めて聞いたような気がするなぁ。

この花のもう1つの特徴は、咲き始めは色が白く、終わりに近づくと黄色に変わるところ。花びらも白いうちは細いけど、黄色になるとしっかり開いて大きくなります。ジャスミンに似た甘い香りがするので、見つけたら香りも楽しんでみてくださいね


コメントを投稿