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自然の中で見つけたステキなモノ

宇久島弾丸ツアー

2008年10月07日 | 五島のお話

バスケ仲間のayakoさんと五島列島の最北端にある宇久島へ行ってきました!日程は以下の通りです。

一日目
朝10:40福江発 → 14:10宇久島着 → レンタカーで島を一周 → 18:30民宿「港荘」着

二日目
朝3:50起床 → 16:20宇久島発 → 9:00福江着

ご覧の通り、朝10:40福江発のフェリー太古(往復6880円)に乗り、翌朝9:00には福江に帰ってくるという、まさに弾丸ツアー。旅日記の前に、宇久島がどんな島かをちょっとだけ紹介します。

宇久島(うくじま)

 人   口 約3000人
 面   積 24.19平方km
 周   囲 約38km
 最高標高 258m(城ヶ岳←「五島富士」と呼ばれているらしい)

とまあ私が住んでいる福江島の十分の一程度の大きさで、高い山もありません。主要道路は県道160号線のみで、一周するのに40分もかからないくらいです。本当に小さな島なんですね~。

フェリー太古は、福江を出て奈留島→仲通島(青方)→小値賀島→宇久島と五島列島の島々を経由しながら、博多まで向かいます。宇久島までは福江島から3時間半と多少時間はかかりますが、島の間を縫うように進んでいくので、島々の景色も楽しめるし、ほとんど揺れることもありません。客室もそこそこきれいですし、船旅好きの方にはおススメです

         

お昼はayakoさんが準備してくれたサンドイッチをいただきました 自分で好きな具を挟んで食べるという、手巻き寿司感覚のサンドイッチ。とっても美味しかったんだけど、ちょっと量が多すぎて、最後は2人で「苦し~い」と言いながら必死こいて食べました。でもそれもまた旅の良き思い出。ayakoさん、ご馳走様でした!

            

3時間半の航海の後、ついに宇久島に上陸 さてはて、一体どんな旅になるのやら

この島ではこのように平家の名残をあちらこちらで見ることができます。というのも、平安時代後期に平清盛の異母弟平家盛が1187年に宇久島最西端の火焚崎(船隠し)に上陸し、土着の豪族を征服して宇久家を名乗り、7代約200年間にわたり宇久島で勢力を拡大していたという歴史があるから。その後宇久家は福江島に移り、居城を築き、五島を統一。つまり宇久島は五島家の発祥の地というわけです。福江島の五島家の歴史はここから始まったのですね

レンタカーは、事前に宇久レンタカー(宇久観光タクシーがレンタカーもやってます)に連絡をして予約をしておいたのですが、応対してくれた方は「名前を貼って港の駐車場におきますけん、どうぞー。鍵は日よけのところに挟んでおきますねー。」とまぁなんとも適当な感じ。そんなんでいいのか!?とちょっと不安だったのですが、指定された場所に行ってみると、ありましたありました

          

車はちゃんとあったのですが、ちょっと驚いたのは燃料が一目盛りしか入ってなかったということ。普通レンタカーって満タンで借りて満タンで返しますよね これは一体どういうこと?うーん…。まぁいくら考えてもしょうがないので、とりあえず宇久島の全景が見渡せるという城ヶ岳の展望台へLet's go!!

案内表示をたどって城ヶ岳山頂に到着!城ヶ岳は島の中央にそびえ立つ鐘状火山(トロイデ)で、島富士とも呼ばれています。

               

戦時中はこの場所に海軍基地が設けられていたのだとか。こんな小さな島にも戦争の跡が残っているのですね

城ヶ岳を下り、次の目的地スゲ浜に行く途中で、偶然にも『海士と捕鯨文化の里 浜方ふれあい館』というちょっぴり気になる建物を発見

          

中にいた人の話によると、この建物はもともと缶詰工場だったのを数年前に改装し、宇久島の捕鯨の歴史海士(あまんし)の歴史を紹介するための資料館として生まれ変わったのだということでした。平家盛を助けたといわれる平の海士には、恩賞として士族の位永久に五島一帯のアワビをとる権利を与えられ、昭和26年に長崎県が補償金を出して買い取るまで代々受け継がれてきたのだそうです。知らなかったなぁ~。

資料館を出てわずか5分ほどで南国ムード漂うスゲ浜に到着!

          

先月行われた宇久島トライアスロンの水泳競技はここであったのだそうです。砂もサラサラでとってもきれいでした

次に訪れたのは長崎鼻。潮が引いていて、溶岩のような岩がゴロゴロと転がっていました。火山の名残かな?

こちらは長崎鼻から程近い大浜。この日は波が高くて随分と白波が立っていました。このビーチは島の東側にあるので、キャンプでもやったら水平線から上る朝日を見ることができそうです

さて、お次は島の北端にある対馬瀬灯台へ。灯台に向かう道の途中になんと牛を発見 ちょっと怖いけど通してくれるかな~?と思っていたら…

          

杭が打ってあってちゃんと繋がれてありました。お食事中に邪魔してごめんね~

             

無事に対馬瀬灯台に到着!白いミニキャブくんと白い灯台のツーショット。なかなかお似合いですな

          

次に訪れたのは海の神様豊玉姫を祀ってある三浦神社。ここには『乙女ヶ崖三浦の蘇鉄伝説』という伝説があります。どんな伝説かというと…

昔地元の娘がこの島に立ち寄った軍船に乗っていた兵士と恋に落ちた。しかし、まもなくその兵士はここから朝鮮出兵に向かってしまう。娘は恋人の帰りを待っていたが、一向に戻って来ず、次第に娘の体は痩せ衰え、やがて海に身を投じてしまう。その亡骸を丁寧に葬ると、その傍らに一本の蘇鉄の木が生えてきて、それを娘の化身だと言って地元の人達は丁寧に育てた。

というわけです。確か福江島にも似たような伝説があったような…。この蘇鉄の巨木は県の天然記念物に指定されており、今も大切に守られているそうです。

          

さて、いよいよ宇久島ツアーのラストを締めくくるべく、島の最西端へ向かいます。途中牛の親子にも遭遇しましたよ

 

こちらが最後に訪れた火焚崎(船隠し)。ここは平家盛公御上陸地とされ、家盛公が上陸したときに火を焚いて暖をとったことから『火焚崎』と呼ばれているそうです。

          

この島をドライブしているとよく牛に遭遇するのですが、このすぐ近くには平原ゴルフ場というゴルフ場があり、そこでも牛が放牧されていてびっくりしました。ゴルフボールが当たったりしないのかなぁ?ちょっと心配ですよね

こちらは船隠しで見た夕陽。風がすごく強くてちょっと寒かったけど、真っ赤な太陽が水平線に沈むまでしっかりと見届けてきました。本当にきれいだったなぁ~      

夕陽が沈んだ後は民宿に直行したのですが、その途中海の色がピンク色とも紫色ともいえないような幻想的な色に染まっていたので、思わず車を止め、一枚だけ写真を撮りました。海と空と雲と夕陽、そしてその全部と宇久島とのコラボレーション。とっても美しかったです。レンタカーは最初にあった場所まで取りに来てくれたのですが、ガソリンは入れずに返してOKでした。何時間借りても一日5000円ぽっきりはお徳かも知れませんね

          

焼肉屋さんを営む民宿『港荘』では、晩御飯を肉か魚か選ぶことができるのですが、私達は当然のごとく肉をチョイス。一見少ないように見えますが、ちょうどよい量でした。しかもこの宿、一泊二食付きで5500という破格の安さなのですが、さらに生ビールを一杯分まけてもらっちゃいました おばちゃん、ありがとう!

              

早朝4:00、眠い目をこすりながらフェリー太古に乗り込み、9:00に福江に到着。ayakoさんはそのまま仕事へ、私は午後から自動二輪の教習に向かいました。 さすがに教習中はちょっときつかったけど、翌日何も無ければこの日程でも十分楽しめます。体力に自信のある方はぜひお試しあれ~!


2 コメント

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見たよ~ (ayako)
2008-10-09 16:51:22
登場人物のayakoさんです。
宇久島は何とも言えない旅でした!私も五島に来て3年。福江島以外に行ったことがなかったから,誘ってくれてありがとう。すっごくNiceな旅でした!
次は,どこの島に行こうか???
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次は… (kero-kero)
2008-10-09 22:59:24
>ayakoさん

コメントありがとうございます
今度は小値賀島にしますか?
個人的には嵯峨島も好きなので、できればayakoさんとも一緒に行きたいな~
ご希望とあらばまたツアーを組みますので、
いつでも言ってくださいね~
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