春の黄島には珍しい花がいっぱい!
島の約半分を占める番岳をぐるりと一周できる遊歩道を歩いていると、たくさんの新緑と春の花々が目に飛び込んできます。途中に小さな沼のような水たまりも2ヶ所あり、それぞれの住人が姿を現してくれました
1ヶ所目の沼では、大きなウシガエルを一匹発見!少し距離が遠かったので写真に納めることはできませんでしたが、肉眼では捉えることができましたよ。
2ヶ所目には1羽のカモの姿が!仲間とはぐれちゃったのかな
新緑の中にはクワ科のクワの木もたくさんありました。こちらはクワの実。まだ緑色ですが、しばらくすると黒く色づき、食べられるようになります。ジャムにするととっても美味しいそうですよ もう少ししたら採りに行ってみようかな?
こちらは黄島にたくさん咲いていた花。今まで見たことがない花で、名前は分かりません。真っ赤な花びらの中に、白い模様が入っているのが特徴で、ちょうど今が満開の時期のようです
こちらは以前紹介したサトイモ科のムサシアブミ。今回は川漁師さんが仏炎苞(ぶつえんほう)を割って中身を見せてくれました。仏炎苞の裏はきれいな縞模様で、中には棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)があり、花粉を運んでくれる虫をうまく捕らえる仕組みになっています。しかもあとで分かったことですが、雄花と雌花ではその仕組みが少し異なっており、効率よく受粉する仕組みができあがっているようなのです。(くわしくはコチラ!)
こちらはトベラ科のトベラ。海岸にはえる常緑低木で、とってもいい香りがします。「トベラ」という名前は、「トビラ」が訛ったもので、節分にこれを扉に挟み、鬼を払うことにちなむのだそうです。
みなさんの関心を最も引いていたのが、このアケビ科のアケビ。というのも、ご覧の通り、雄花と雌花のカタチが異なっているからです。どちらもおもしろいカタチをしてますよね!「アケビ」という名前の由来には様々な説があるようですが、中でも『ムベは開かないが、アケビは開くから「アケウベ」→「アケビ」となった』という説を覚えておくと、アケビとムベの特徴を一度に覚えられていいかもしれませんね (→去年嵯峨島(さがのしま)でいただいたムベの写真はコチラ!)
黄島の遊歩道は、子どもたちの興味を次から次へと惹きつける野生の植物でいっぱい しかし今回は、子どもたちよりもむしろ大人たちの方がその魅力に取り憑かれていたようです。思いがけないものを発見した時の目の輝きは、大人でも子どもでも同じなんですよね!川漁師さんのネイチャーガイドを聞きながら、シニアのみなさんの目がキラキラと輝いていたのがとても印象的でした
今回の黄島探険のメインである熔岩洞穴にはまだまだ辿り着きません 次回をお楽しみに~
『黄島探険その3』へ続く
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