ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

味来

2006-07-05 | 明るい農村
「みらい」、と読む。

トウモロコシの品種の名前。

今が旬なのだと思う。

先日 行きつけのスーパーで買ってきて食べた。

期待を裏切らない、甘さ。



以前 亭主が 出かけた帰りに
当地からそれほど遠くない場所にある‘道の駅’に立ち寄り、
トウモロコシを何本か買ってきたことがある。

亭主は(おでこに、ズバっと、の;笑)
トウモロコシが大好き。

その道の駅で 亭主が聞きこんだ話。



「味来」は 道の駅のある場所から程近い
ある農家の人が作出した品種。

ところが 一生懸命な農家だから、
商売に疎い。

せっかく作り出した優秀な品種なのだが
あちこちに同じ品種を作る農家が出てきた。

今じゃ、「味来」の本場は
北海道だと思われている。



私も美味しくいただいたことがある、
北海道の「味来」。

それに「みらい」と発音する、
別な当て字のトウモロコシも。

でも、いいなあ、
そんな、商売下手なお百姓さん。

日本中でおいしいトウモロコシを食べられるわけだし。

ちなみに、
北海道とこちらとでは
出荷時期が違うそうなので
(つまり、こちらの「味来」の出荷が終わった後で
 北海道の「味来」が出荷の時期を迎える。)
うまく共存できそうな気がする。

私たちは、ず~~っと、
おいしい「味来」を食べられる(笑)。



「味来」が気に入った亭主は
その年のお中元を 全部、「味来」にした。

もちろん、その道の駅まで、わざわざ出かけて。

いろんな人に びっくりされたけど、
「甘くて、美味しい!」
と評判のよいお中元になった。



トウモロコシの品種に気をつけるようになったのは、
「ハニー・バンタム」というのが出回るようになった時。

‘流行り’というのは怖ろしい(笑)。

日本中、ぜ~~んぶ、ハニーバンタムになった。

八百屋の店先には 
ただ「ハニー」と書かれたダンボールの名札が立って。



それから
「ピーター・コーン」というのが出た。

ピーターラビットが
おいしそうに、嬉しそうに 立ったままかじっている、
そんなトウモロコシのイメージに近い。

(いや、あれは、ニンジンだった!)

美味しいトウモロコシが出たなあ、と
感心したり 嬉しく思ったりしていた。



そして、今、トウモロコシは、「味来」。

とっても美味しい。

産地はどこでも、
なるべく新鮮なもの
(切り口ができるだけ瑞々しいもの)を
召し上がれ。

私は 今度 ぜひ その道の駅に行って
「味来」のジェラートを いただきたいのだけれど。