ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

廃棄野菜

2007-05-16 | 明るい農村
シャクヤクのおばあさんの家から戻る時は
行きとは別の道を通った。

ヨウちゃんちの方から帰る。

ちょうど ヨウちゃんは
種を蒔いた畑に
ビニールのトンネルを掛けているところだった。


先週のヨウちゃんちの畑で撮影。
キャベツの花盛りだった。



こんにちは、と声をかけ、
「犬の散歩かい。」
と返してもらった。

周りを見渡すと キャベツ畑は
すっかり‘かんまして(かきまぜて)’あった。

かんました畑の写真は撮らなかった。






春菊の花。





昨日の朝刊に
「余った野菜の廃棄減らせ」
「飼料、肥料に 素早く転用」
「引き取り業者 事前登録」
という見出しの記事が載った(2面)。

目的は、
豊作で値下がりした野菜を畑で潰す「産地廃棄」を減らすこと。

農林水産省が 
取れすぎた野菜を 飼料や肥料の原料などとして
あらかじめ登録した加工業者に優先的に活用してもらう新制度を
導入した。

「野菜需給調整協議会」というものを作るんだそうだ。

これで 農家が毎年張っていた博打が
少しは堅実なものになるのかな?











生産過剰になって値崩れを起こした野菜は
出荷すればするほど 手間だけではなくて お金がかかる。

作って出荷する側からすれば、
値段が高い方が嬉しい。

さて、それでは、
今年は何の値段が‘いい’か。

それは誰にもわからない。

中には パソコンを駆使して
作付面積から推し量る百姓さんも出現してきてはいるが

なにせ収量が天候に左右されるこの世界、

どうなるかは 終わってみなければわからない。

何の種を蒔くのか、一年間の収入を賭けた‘博打’と呼ぶ所以。



これまでは 過剰に生産された野菜の引き取り先を
生産者が探していたが

業者の事前登録によって 
「速やかな対応が可能になると期待している。」
のだそうで

もしそうなれば
家畜の飼料を輸入に頼る割合も減るのではないか?



とにかく
畑が‘かんまされる’姿や
‘かんましている’お百姓さんを見たくない私には、朗報。

どこまで活用してもらえるか?




当地で流行っているイチジクの仕立て方。
もう青い芽がだいぶ伸びてきている。