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法話 悲しみを乗り越えて その2






昔、インドのお話です。

没落した旧家の商人の家に 
ゴータミーという 貧しい家の痩せた娘が嫁いで来ました。

ゴータミーは働き者で、
彼女の努力のお陰で 商家はだんだんに盛り返し、
やがて以前にも増して 繁栄するようになりました。

すると、商家の主人は、
家柄の良くないゴータミーを 何かと疎んじ、
下女のような扱いをするようになりました。

ゴータミーは 自分の苦労が報われないことに悩みました。



しかし、数年後、彼女に男の子が生れると、
後継者誕生という事で、
ようやく 名実ともに 
老舗の大店の女将さんとして認められるようになりました。

ゴータミーは幸せでした。

ところがある日、突然 男の子は死んでしまいます。






彼女は 悲しみのあまり 気が狂い、
死んだわが子を抱いて 
「この子を生き返らせる薬をください」と、
鬼のような形相で町中を徘徊しました。

町の人々は 

「死んだ子を生き返らせる薬など あろうはずがないじゃないか」

「ゴータミーは 子供が死んで、
 また下女になるのが嫌で 芝居をしているのだろう」

と 嘲笑します。



しかし、子を亡くした親の悲しみ、ゴータミーの辛さは
今の皆さんには 痛いほどおわかりになるでしょう。

「哀れなゴータミー、
 私がその子を生き返らせる薬を作ってあげよう」

お釈迦様が 彼女を呼び止めました。





                     続きます


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