埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
元正啓祥 至祝無窮
元正啓祥 至祝無窮
平成十年の 年頭のご挨拶です。
平成10年の初春に当たり、
謹んで 至心に三宝を誦し、
併せて 団信徒の皆様の御清安を
心から 祈念申し上げます。
この年は それまでよりも小さな紙(B5版)に印刷しいています。
書く文章も ごく少しになっています。
本年は、例年の『天台こよみ』に代えて
『TENDAI BOOKLET (天台ブックレット)』 を
皆様のお手元に お届けいたしました。
お時間のあるときに パラパラと読んでいただければ
幸いです。
ね? ほんの少し、でしょう?(笑)
その替わり、表・裏の両面に 色々 書き込んでいます。
□ 平成十年 年回繰出表
□ 吉祥寺への連絡
郵便番号 366-0001
住所 埼玉県深谷市大字中瀬410番地
↑
今は「大字」は入れませんね
電話番号 0485-(87) 2031
↑
これも 今は 048(587)になっていますね
この後、「※休養の場合」として
携帯の電話番号が書いてあります。
「030」とか、通じない場合は「040」とか
書いてあります。
忘れていましたが、
以前は「090」ではなかったようです。
携帯電話です。通常は使わないでください。
↑
事情は 今も同じです。
家に居る時には 携帯電話を携帯していませんので、
つながるのは、私が着信に気が付いてから、
という事になります。
ファックス 048 587 4944
郵便振込番号 00160-9-74787
(加入者名 = 宗教法人吉祥寺)
※ 吉祥寺整備委員会の郵便振替番号は
〇〇〇〇〇ー〇ー〇〇〇〇〇〇 です。
併用はできません。
整備事業を推進するに当たり、
ご寄付のお願いをしていました。
皆様には 大変 ご迷惑をおかけしましたが、
おかげ様で 大変立派な客殿が出来上がり、
本堂の基礎も磐石なものになり、
書院も 昔の趣きそのままに移築され、
東側からおいでになったお客様には
驚かれるようになりました。
役員会への連絡
総代長と副総代長の名前と電話番号があります。
吉祥寺のために ご尽力くださった役員の方々には
本当に いくら感謝しても し尽くす事はできません。
□平成十年 吉祥寺年間主行事予定
吉祥寺は 行事が多いお寺じゃないかと思っています。
ホームページの中の「年中行事」を見ていただいても、
これで全部ではありません。
この「行事予定」の下に 「☆仏遊会(座禅と法話の会)」として
仏遊会の年間の開催予定が書かれていますが、
ご存知のように 度々 変更になっています。
ポスターをご覧いただくか、
うちの奥さんのブログ、座敷ネズミの吉祥寺だより
をご覧いただくと いいと思います。
この年は 最後に
□「年頭こぼれ話」
※その1 平成10年という年は? として
西暦、仏暦、日本暦、などと共に
明治131年であるとか、大正87年、昭和73年などと書いています。
戊寅歳(つちのえ とらどし) 虚空蔵菩薩(今年の守り本尊) etc.
ついででしょうか、
※その2 あなたの守り本尊は? として
生れ年による 守り本尊を ずらっと並べています。
子(ね) 千手観音菩薩
丑(うし)・寅(とら) 虚空蔵菩薩
卯(う) 文殊菩薩
辰(たつ)・巳(み) 普賢菩薩
午(うま) 勢至菩薩
未(ひつじ)・申(さる) 大日如来
酉(とり) 不動明王
戌(いぬ)・亥(い) 阿弥陀如来
みなさんの守り本尊は 何ですか?
私は、大日如来です。
※その3 長寿のお祝い いつまでもお元気で!
還暦(60歳) 古希(70歳) 喜寿(77歳)
傘寿(80歳) 米寿(88歳) 白寿(99歳)
※その4 役年にするか!? 厄年になるか!?
男性~25歳・42歳・61歳
女性~19歳・33歳・37歳
(いづれも数え年)
この年も、忙しかったように思います。
長くなってしまいましたが。
これが平成10年の年頭の挨拶です。
今日は、ここまで!
ありがとう
11月17日(土曜日)には
大施餓鬼会を 無事に厳修する事ができました。
ありがとうございました。
沢山の方に お集まりいただくことができました。
ありがとうございました。
ご法要にお集まりいただいた僧侶の皆さんは
若い方が多く、声も若く、
良い“声明”をお聞かせする事ができたと思います。
また ご法要の後の講演には
たいへん嬉しく思いました。
この講演は
吉祥寺始まって以来の 変った講演(公演?)でしたが
とても楽しいものでした。
楽しかった、良かったよ、と
たくさんの人にも おっしゃっていただきました。
「ありがとう体操」は、自分の身体に感謝をします。
腰が痛くても歩ける人は 歩ける事に、
歩けなくても痛くない人は 痛くない事に感謝します。
無理をして 頑張ってする体操では ありません。
施餓鬼会の法要のお経の内容は
自分のきれいな心(=精神、=魂)に 感謝をするものです。
講演は 実際に 声に出して
自分の身体に感謝をするもので、
法要の中身と 相通ずるものがありました。
今回の 法要・講演を企画してヨカッタ、
と思います。
岡本聖子先生は、大変失礼ではありますが、
実際よりもずっとお若く見えました。
楽しい時間を ありがとうございました。
これからも顔晴って
日本人の健康を作っていってくださる事を願っています。
一方、私としましては
もっともっとたくさんの人に 参加していただきたかった、
という気持ちもあります。
来年も 知恵を絞って
楽しい先祖供養になるように 努力したいと思います。
たくさんの方たちにお世話になって
今年の大施餓鬼会を無事に終える事ができ、
感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今日は、ここまで!
元気な岡村聖子先生について
座敷ネズミこと、うちの奥さんに
「岡村聖子先生って、ひとことで言うと、どんな人?」
と聞かれました。
私は 「すごい人!」 と答えました。
「ひとことで」と言うから、ひとことで答えたのですが、
不満だったようなので(苦笑)、
今日は 岡村先生について 少し お話ししましょう。
平成20年だったと記憶しています。
天台宗の埼玉教区の勉強会があり、
浦和のお寺さんでの講演に
岡村先生においでいただいたのです。
お話し4割、ありがとう体操の実演6割。
面白かったのですが、正直、疲れました(苦笑)。
その頃の私は、そこまで運動不足だったのです
先生は チョコチョコと よく動く印象の方でした。
おちゃめな女の子が、
おちゃめなオバチャン(失礼!)になったような、
そんな感じの方でした。
楽しい方。
でも、いろいろと、とにかく、すごい方で、
ご講演の最後には尊敬していました!
私の 「すごい人!」 というのは、この時の印象なのです。
この、初めてお逢いした時から、
「面白いから、いつか 吉祥寺でも 講演をお願いしたいなあ」
と思っていました。
今年 ようやくご縁がつながって
吉祥寺の施餓鬼会に 講師としてお招きする事ができました。
肩こり、腰痛、ひざの痛い人から、糖尿病まで、
施餓鬼で本尊様をお参りして、
先生のご講演を拝聴すれば、
「ヘ 」っと言う感じで治る・・・・・・かも?
いえいえ、それは あなた次第です。
どうぞ、リラックスして 講演に参加してください。
そして、先生に元気をもらってください。
岡村聖子先生については、
を参照してください。
お、先生のブログを発見!(笑)
「活動紹介」の中では、
11月17日の 吉祥寺の施餓鬼会で講演くださる事も
出ています!
吉祥寺のホームページの案内付きです
『岡村聖子 ありがとう体操 ~いつでも笑心地~ 』は
DVD にも なっています。
とりあえずは、お施餓鬼に ご参加ください。
女性は スラックス(若者はパンツと言うらしい?)を
着用していただいた方が動きやすいかと思います。
さあ、もうすぐお施餓鬼だ!
今日は、ここまで!
鳳暦の春 回りて (その2)
「このケーキ、〇〇堂と同じなのに 十円 高いわよ」
「きっと 十円分 中に何か入ってるんじゃない」
先日 東京のデパートで買い物の途中
こんな会話を耳にしました。
年末年始の大売出しなどで
いつもより ちょっと安くなっている商品を買うと
得した気分になる方も 多いのではないでしょうか。
でも、クリスマスやバレンタインデーに合わせて
ケーキやチョコレートを買う人が多いのも事実です。
一日だけ待てば ずっと安く買えるのに。
ところで、 昔 中国 唐の事、
お寺の門前で
風にはためいている幟幡(のぼりばた)を見た二人の僧が、
幡が動いているか 風が動いているかで
激しい論争を始めました。
ばかばかしい論争と思われるかも知れませんが、
仏教のお坊さんにとって、
これは 真理を究める 一大事の問題だったのです。
皆さんは どう思いますか。
幡が動くのか、風がうごくのか。
議論をしていた二人の僧の間に
慧能(えのう)禅師という偉い僧が割って入って、
「動いているのは 幡でも風でもなく、
見ているあなたたちの心だ」
と言いました。
この答えによって 二人の僧は 悟りを開いたという事です。
なんだかよくわからないお話でしょうか?
例えば、夏の夕餉に冷たいビールを出されると、
「あぁ うまい。
うちの奥さんは気が利く」
という人も、冬にビールを出されると
「この寒いのに 何を考えているんだ」
と怒り出す。
ビールはビール、
対象物は同じなのに
人の心が 気まぐれに
いつも 揺らめいてしまうのです。
友人から聞いた話ですが、
友人が ある会合で ある人から
「そのネクタイピンいいですね」
と話しかけられたのだそうです。
「おいくらでした?」
「はぁ、仕事の関係で 業者からのお歳暮ですよ。
たいした事 ないんじゃないですか」
「そうですか・・・」
その人の知人から 後で 偶然 聞いたのだそうですが、
その人も同じネクタイピンを持っていて、
婚約者から 誕生日プレゼントにもらったと
日頃 自慢していたとの事。
お二人の仲が 無事であるようにと 祈らずにはいられません。
ちなみに、友人は そのネクタイピンが気に入っていて
よく付けています。
仏教では、
人の考えの及ばない「不思議」なるものの存在を認めつつも、
様々な物事事象を見る時は
すべて それが 自分の心からの発生である
と認識しています。
他に惑わされず、
しっかりと自己を確立して生活し 人生を歩むこと、
それが 真理に近づく極意だと 教えています。
諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教
(悪い事はするな。
善い事をせよ。
自分の心を浄く保て。
これこそが 諸々の仏の 教えである。)
――― 七仏通解偈
皆様の ご健寿と 更なるご隆昌を
重ねて 心より お祈りもうしあげます。
今日は、ここまで!
鳳暦の春 回りて (その1)
鳳暦の春 回りて 鴻均の気 転ず
平成9年の 年頭の挨拶です。
平成九年の新春を迎え、謹んで三寶を拝し奉り、
併せて 檀信徒各位の ご清安を 祈念申し上げます。
一年が経つのは早いもので、
もう 平成9年の新春を迎える時節になってしまいました。
皆様のまわりでは この一年、どんな事がありましたでしょうか。
悲喜こもごも、それぞれに意義深い年であったと
拝察申し上げます。
当山の一年を振り返ると、
それぞれの季節の様々な出来事が 思い浮かんできます。
去年のこのご挨拶で、
吉祥寺全体の整備を本格的に始めますと
記させていただきましたが、
まず 六月初旬に 吉祥寺整備委員会が正式に発足し、
以後 各担当の皆様によって
事務等の準備が 順調に進められているようです。
また、これとは別に、
七月末には 庫裏が完成し、
いよいよ本坊整備着手の準備が整いました。
来年の今頃は どんなご報告ができるか、
整備委員会に期待するところ 大なるものがあります。
次に、七月初旬に 当地を襲った 雹を伴う嵐の際、
雷と突風によって
境内大銀杏の大きな枝が折れてしまいました。
そして、折れ口の真ん中が 大きな空洞になっていたのを
発見しました。
専門家に診ていただいたところ、
この枝は 折れるべくして折れたのであり、
樹勢は危機的なほど 弱っているとの事でした。
嵐後 無風状態になったにもかかわらず、
実が 一夜のうちにすべて落ちてしまいました。
銀杏が助けを求めて 泣き叫んでいるような気がしました。
また勢い良く枝葉が茂るのは 二、三年後だそうです。
みんなで 自然の宝物を 大切に守っていきたいものです。
次に、十一月中旬には、
天台大師一千四百年大遠忌を記念して、
「新幹線で行く比叡山 京都 五箇室門跡 参拝の旅」を企画し、
一二二名の参加者を得て、
無事 団体参拝を終えることができました。
この団参で 最も有意義だったのは、
稀有の参加人数が得られたという事はもちろんですが、
その皆様が、旅行後も 旅行を機に
新たに、或いは 改めて 親睦を深められている
と聞いている事です。
一つの事業を行なうとき、
それを計画している時も、
事業そのものを行なっている時も、
そして 思い出を語っている時も、
それはずっと その事業だと思うのです。
また機会がありましたら、
今回を反省しつつ、
より楽しい参拝旅行を計画したいと考えておりますので、
その節には
是非 たくさんの皆様の ご参加をお願いいたします。
イチョウが折れたのも 五箇室門跡参拝も
この年だったんですねえ。
どちらも、忘れる事ができませんよ。
例によって例のごとく、長くなりそうですので、
続きは次回に。
今日は ここまで!