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徒然なるままに その22

迦葉 到着後、ブッダの御遺体は 天冠寺、つまり ラマバルの塚で
荼毘に付されます。

ブッダは生前、自分の遺骸は火葬して 遺骨は残すように
遺言しています。



遺骨が残ります。

仏舎利です。

このお舎利さんを ブッダゆかりの国々の使者が 奪いあいます。



これを見たバラモンのドーナ
――仏弟子じゃないんですよ、バラモンのドーナがですよ、
中を取り持って、仏舎利は8等分され、

各地に仏舎利を納めた塔が建てられます。






ここの事はお塔婆の起源になりますね。

お塔婆は 遺骨の上に建てられるもの、
また、いかなる五重塔、三重塔、日本で塔と呼ばれる物の下には
必ず骨がある。



塔でも、タワーは別です。

エッフェル塔やスカイツリーの下には お舎利さんはありません。

と、思います。






また、ブッダは 遺骨というものを大切にしていたようです。

一番弟子の舎利弗が
(ブッダに先だって亡くなった時も、
 舎利弗の方が年上だったんだからしようがないんですけどねぇ)、

その遺骨を手の上に乗せて冥福を祈ったと 言われています。



仏教の遺骨崇拝は こうして証明されます。






今日は、ここまで!




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徒然なるままに その21

まず、身長

仏典で伝えられているブッダは、「丈六」、
つまり 1丈6尺、4m80cm。

或いは 常人の2倍の身長だったという伝説もあるようです。

偉大なヒーローは その徳を讃えるために 
えてして 大きく伝えられたにしろ、
丈六の人、身長4m80cmなんて、
いくらブッダでも無理ですよ。

じゃあ、実際はどうだったのか?



ブッダは やっぱり とんでもなく大きかったようです。

「なんで解んの?」

仏舎利で証明できるんです。



皆さんご存知のように、仏舎利ってブッダの遺骨で、
ブッダ崇拝の対象になっています。






またちょっと脱線ですが、ブッダが亡くなった後、
長老マハーカッサパ、つまり、拈華微笑で有名な、頭陀第一、清貧の弟子、
ブッダの弟子の中で最長老の摩訶迦葉(まかかしょう)ですね、

迦葉が駆け付けるまで、7日間、
ブッダは、在家信者さんたちや バラモンたちによって、
遺体の周りに幕が張られ、香がたかれ、花が飾られ、
音楽が奏でられました。



生前のブッダの周りには
常に出家のお弟子さん達がいて、
信者さん達にとっては まさに遠い存在だった。

信者さんたちにとっては、
出家のお弟子さんたちから、死して ようやく
ブッダを自分たちの許へ帰す事ができたという感覚だったと思います。

「お帰りなさい、ブッダ」です。




実は、私も こんな感覚を持った事があるんです。

大久保良順先生が 大正大学学長を退官なさった時、
妙法院門跡を引退なさって 多摩のご実家へ戻られた時、
「お帰りなさい」って感じ。

また、私たちの所へ戻って来てくれたって感じでした。



一休さんが こんな歌を詠んでいます。

釈迦という いたずら者が世に出でて 多くのものを迷わするかな

ブッダの幻影は どんどん独り歩きして、
権威によって 人々の手の届かない高みに押し上げられていってしまう。

人々は 自分を助けてくれた優しいブッダさんを
自分たちの許にとりもどしたい、
また一緒に語らいたいって思ってたんじゃないでしょうかねぇ。

遺骸を前に、涙しながら、悲しい笑顔で、
香をたき、花を飾り、楽器を奏でる在家さんたちの姿を想像すると、
私には、そんなふうに思えるし、

私も、今の、一般的に 権威の中で語られているブッダ像が 
虚像なような気がしないでもなく思えて、
もっと間近にブッダに会いたい感じなんです。

すみません、間違った妄想かもしれません。


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徒然なるままに その20

ところで、そもそも、布教っていうのは、
心理・真如・悟りへ 人を導く、
いわゆる「布施」でしょ。

教えの布施、言葉の布施でしょ。

布施波羅蜜」、菩薩さんの修行である 六波羅蜜の最初のひとつ。

つまり、
布教って、布施の一種で、それは修行だから、
自分以外の誰かに向けてするものだけど、

自分をバージョンアップさせるための、自分のためにする修行
で、
檀家のためとか、信者のためとか、聴衆のためなんて、
上から目線で考えちゃならないものなんだと思います。



しかも、
6つある修行の、たったひとつ。

戒律を守ったり、我慢をしたり、
一生懸命頑張ったり、座禅して精神統一したり、
知恵を吸収して それを生きていくための知恵に変えたり、

そういう修行と並行してやっていくもんだと思います。



布教師会と同じように、
戒律師会とか、我慢師会とか、
精進師会とか、禅定師会とか、般若師会なんて
あってもいいくらいです。



冗談です。






さて、前フリはこれぐらいにして、
ブッダの事に 話を切り換えたいと思います。

「えっ、今までの長々としたおしゃべりは、前フリだったんかい?」
と怒られちゃうかもしれませんが、
前フリだったんです。

別の見方をすれば、総論だったような気も しないでもありませんで、
ここからは 各論です。

学問で言えば 概論以上の ざっくりしたお話になりますけど、
今日のお話の中では 各論です。



最初に、私にとってのヒーロー、ブッダについて、
ビジュアル的なあたりから 妄想していってみます。






今日は、ここまで!


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