あと、3分だけ 時間を下さい。
おまけのお話です。
ある禅寺が舞台です。
境内の朝の掃除が一段落して、
小僧さんたちが庭の隅にたむろして
一段落していました。
そのうち 一人の小僧さんが こんな事を言い出しました。
「ねえねえ、お浄土って どこにあるんだろうねぇ?」
別の小僧さんが即座に答えました。
「何を今更そんな事を言ってるんだい。
西方極楽浄土って言うんだから、
お浄土は西にあるに決まってるじゃないか」
すると、また別の小僧さんが 首を傾げながら言いました。
「ん~、そうなんだけどさぁ。
ボクは 朝早起きで、
いつも暗いうちに目が覚めちゃうんだけど、
だから 毎日 朝日が昇るのを見るんだよ。
暗い夜が明けて 世界が朝日でサーッと明るくなっていくのを見ると、
よーし、今日も頑張るぞって 気力がみなぎってくるんだ。
もしかしたら お浄土は あの朝日が昇る東の方に
あるんじゃないかなぁ」
するとまた、別の小僧さんが したり顔で言いました。
「みんな知らないの?
お釈迦さまは 北を向いて亡くなられた、
涅槃に入られたんだよ。
だから お浄土は 北にあるって事なんだよ。
小僧さんたちが皆で、
あーでもないこーでもないと話しているところに、
一休さんが通りかかりました。
小僧さんたちは 一休さんに問いかけます。
「一休さん 一休さん、
お浄土って どっちの方角にあるんですか?」
一休さんが言いました。
「んっ、浄土か?
南にあるに決まってんだろ!」
と言って すたすたとお堂の方へ行ってしまいました。
「お浄土は皆、身に有る、心の中にある」
ということです。
お浄土は 皆身に有る、
そこにお住いの仏さまも 皆身においでになる、
皆さんの心の中には 浄土という天国もあるし、
お釈迦さまや阿弥陀さまや観音さまやお地蔵さまも
いらっしゃるという事です。
いよいよ時間がきたようです。
案の定、まとまらない、
お聞き苦しい講演になってしまいました。
申し訳ありませんでした。
ただ、、もし 私の話の中で、
初耳の事、忘れていた事が ひとつでもありましたら、
それを知識としてお持ち帰りになっていただければ
ありがたい。
皆さんの一人お一人が、
その知識を これから生活していく上での
知恵に代えていっていく一助にでもなってくれれば、
こんな有り難いことはありません。
一期一会という言葉があります。
今日の出会いを大切にしようという意味の禅語ですが、
あえて、今はそれだけで終わるのではなく、
またどこかで皆様と元気に再開したいと思います。
もし 私を見かけたら
「お坊さんの話、寄居の高蔵寺さんで聞いた事ありましたよ」
と、ぜひ 声を掛けて下さい。
私も、皆さんを見かけたら、
「お元気ですか」
とお声を掛けさせていただきます。
またお会いするまで
お互い元気で頑張っていきましょう。
本日は、本当にありがとうございました。
おわり
おまけのお話です。
ある禅寺が舞台です。
境内の朝の掃除が一段落して、
小僧さんたちが庭の隅にたむろして
一段落していました。
そのうち 一人の小僧さんが こんな事を言い出しました。
「ねえねえ、お浄土って どこにあるんだろうねぇ?」
別の小僧さんが即座に答えました。
「何を今更そんな事を言ってるんだい。
西方極楽浄土って言うんだから、
お浄土は西にあるに決まってるじゃないか」
すると、また別の小僧さんが 首を傾げながら言いました。
「ん~、そうなんだけどさぁ。
ボクは 朝早起きで、
いつも暗いうちに目が覚めちゃうんだけど、
だから 毎日 朝日が昇るのを見るんだよ。
暗い夜が明けて 世界が朝日でサーッと明るくなっていくのを見ると、
よーし、今日も頑張るぞって 気力がみなぎってくるんだ。
もしかしたら お浄土は あの朝日が昇る東の方に
あるんじゃないかなぁ」
するとまた、別の小僧さんが したり顔で言いました。
「みんな知らないの?
お釈迦さまは 北を向いて亡くなられた、
涅槃に入られたんだよ。
だから お浄土は 北にあるって事なんだよ。
小僧さんたちが皆で、
あーでもないこーでもないと話しているところに、
一休さんが通りかかりました。
小僧さんたちは 一休さんに問いかけます。
「一休さん 一休さん、
お浄土って どっちの方角にあるんですか?」
一休さんが言いました。
「んっ、浄土か?
南にあるに決まってんだろ!」
と言って すたすたとお堂の方へ行ってしまいました。
「お浄土は皆、身に有る、心の中にある」
ということです。
お浄土は 皆身に有る、
そこにお住いの仏さまも 皆身においでになる、
皆さんの心の中には 浄土という天国もあるし、
お釈迦さまや阿弥陀さまや観音さまやお地蔵さまも
いらっしゃるという事です。
いよいよ時間がきたようです。
案の定、まとまらない、
お聞き苦しい講演になってしまいました。
申し訳ありませんでした。
ただ、、もし 私の話の中で、
初耳の事、忘れていた事が ひとつでもありましたら、
それを知識としてお持ち帰りになっていただければ
ありがたい。
皆さんの一人お一人が、
その知識を これから生活していく上での
知恵に代えていっていく一助にでもなってくれれば、
こんな有り難いことはありません。
一期一会という言葉があります。
今日の出会いを大切にしようという意味の禅語ですが、
あえて、今はそれだけで終わるのではなく、
またどこかで皆様と元気に再開したいと思います。
もし 私を見かけたら
「お坊さんの話、寄居の高蔵寺さんで聞いた事ありましたよ」
と、ぜひ 声を掛けて下さい。
私も、皆さんを見かけたら、
「お元気ですか」
とお声を掛けさせていただきます。
またお会いするまで
お互い元気で頑張っていきましょう。
本日は、本当にありがとうございました。
おわり