埼玉県深谷市にある
吉祥寺の住職のブログ
イチョウの下のよもやま話
生まれて・生きて・死んで・それから・・・(2)
② 赤ちゃんの元気な産声と、喪主の魂呼びなど。
大きな声を出すのが同じ!
③ 出産した時の産飯と、人が亡くなった後の 枕飯や 四十九餅など。
ご飯を作るという事が同じ!
④ 生まれた後の 三日祝いと、お葬式の後の 三日斎。
三の数字と宴会をするという事が同じ!
この宴会は、「共」という字を書く「共食」です。
⑤ 赤ちゃんが初めて会う人は 産婆さん。
亡くなった人が初めて会う人は 三途の川のほとりに陣取る奪衣婆。
どっちも初めて会うのは 年を取った女性です。
⑥ 赤ちゃんは産湯で、亡くなったひとは湯潅で、
どちらもお風呂に入って体を清めます。
⑦ 産湯の赤ちゃんは 産着に着替えます。
亡くなった人は 死装束に着替えます。
着替えをするのが同じ!
⑧ 赤ちゃんは 産屋で生まれ、ご遺体は喪屋に納められます。
どちらも 神さまの領域である特別な空間に移ります。
⑨ 赤ちゃんが生まれると お父さんは
近くの神社で 石を拾ってきて神棚に供え、
その赤ちゃんが歳をとって亡くなると
喪主が その石で棺を2度たたき、
お葬式の後 石を神社に返しに行きます。
どちらも 石です。
⑩ 赤ちゃんの御七夜のお祝い、
これまでに名前が付けられます。
亡くなった人の初七日の供養と お戒名の授与。
七の数字と 新しく名前が変わる事が同じ!
⑪ お誕生の 日明餅と、お葬式の長寿銭や遺物料。
御祝儀の御裾分けと 故人の遺産分け、同じ事をしています。
⑫ お誕生100日目のお食い初めと、百箇日の供養。
どちらも100。
つづく
大きな声を出すのが同じ!
③ 出産した時の産飯と、人が亡くなった後の 枕飯や 四十九餅など。
ご飯を作るという事が同じ!
④ 生まれた後の 三日祝いと、お葬式の後の 三日斎。
三の数字と宴会をするという事が同じ!
この宴会は、「共」という字を書く「共食」です。
⑤ 赤ちゃんが初めて会う人は 産婆さん。
亡くなった人が初めて会う人は 三途の川のほとりに陣取る奪衣婆。
どっちも初めて会うのは 年を取った女性です。
⑥ 赤ちゃんは産湯で、亡くなったひとは湯潅で、
どちらもお風呂に入って体を清めます。
⑦ 産湯の赤ちゃんは 産着に着替えます。
亡くなった人は 死装束に着替えます。
着替えをするのが同じ!
⑧ 赤ちゃんは 産屋で生まれ、ご遺体は喪屋に納められます。
どちらも 神さまの領域である特別な空間に移ります。
⑨ 赤ちゃんが生まれると お父さんは
近くの神社で 石を拾ってきて神棚に供え、
その赤ちゃんが歳をとって亡くなると
喪主が その石で棺を2度たたき、
お葬式の後 石を神社に返しに行きます。
どちらも 石です。
⑩ 赤ちゃんの御七夜のお祝い、
これまでに名前が付けられます。
亡くなった人の初七日の供養と お戒名の授与。
七の数字と 新しく名前が変わる事が同じ!
⑪ お誕生の 日明餅と、お葬式の長寿銭や遺物料。
御祝儀の御裾分けと 故人の遺産分け、同じ事をしています。
⑫ お誕生100日目のお食い初めと、百箇日の供養。
どちらも100。
つづく
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生まれて・生きて・死んで・それから・・・(1)
去る6月4日に
第55回 天台宗埼玉教区 一隅を照らす運動推進大会が
寄居の高蔵寺において開催されました。
その際に 「命」という壮大なテーマをいただき、
第二講座として講演をさせていただきました。
これはその講演をもとにしたものです。
第1章 死ぬことは生まれること!
このお話は、かれこれ15年以上前になりますか、
8部さんの霜月会でお話させていただいた事があります。
そのほかにも、埼玉県では、
4部さん、岩槻仏教会さん、本庄仏教会さんなんかでも
お話しました。
もう2度~3度 お聞きになっている方も、
もしかしたらいるかもしれませんが、
お赦し下さい。
さて、先ほど言い訳したように、
私は話が飛ぶので、
最初に第1章の結論、
演題の「生まれて 生きて 死んで それから・・・」
で言いたい事を 最初に言っておきます。
日本人は・・・(仏教は、ではないですよ。
私たちのご先祖である日本人は! です)
意識的に、あるいは 無意識のうちに、
死ぬという事は、
外のどこかに生まれ変わることだと考えていた。
考えようとしていた。
この事を、子供が生まれて成長していく過程でのお祝い
(通過儀礼って言うんですが)と、
人が亡くなった後のお葬式やご法事や
いろいろな供養(これはお寺さんのご専門ですが)
を比較する事によって証明してみた、
という事です。
資料の表は、
赤ちゃんが生まれて、子供が育っていく間のお祝いと、
ご両親とか 旦那様とか奥様とか、
大切な誰かが亡くなって、
お葬式をして、
そのあと 法事なんかをしていく過程での
共通する事を、
19項目 並べてみたものです。
ただし、この1つ1つを 詳しくお話していきますと、
2時間弱 お時間をいただかなくては無理なんです。
だから、第1章は 子供のお祝いと先祖供養の
何が同じなのか? という事と、
ちょっと気になる事を、“ササッ” “チャチャッ”と
お話して お赦しいただきます。
それでは。
① 妊婦さんが 妊娠5か月目に
水天宮や聖天様にお参りに行く帯祝いと、
自分が死ぬ前にする生前葬や 生前戒名をいただいたりする、
「逆修」 「豫修」。
それぞれに事前準備するのが同じ!
赤ちゃんの誕生・子供のお祝い お葬式・ご先祖の供養
① 帯祝い(妊娠5カ月ー水天宮、戌の日 豫修・逆修(生前戒名など)・枕経
② 出産 ⇒ 産声 臨終 ⇒ 魂呼び(通夜など)
③ 産飯(供食) 枕飯(一本箸)
・枕団子・精進落とし(供食)
④ 三日祝い 三日斎
⑤ 産婆 奪衣婆
⑥ 産湯 湯潅
⑦ 産着(三日衣装) 死装束
⑧ 産屋 喪屋(殯宮)
⑨ 寺社の小石 釘打式(鎖龕・起龕)
⑩ お七夜(命名) 初七日忌(戒名・法名・法号)
⑪ 宮参り(32~33日頃) 三十五日忌・四十九日忌
⑫ 菓子(日明餅) 遺物(料)・長寿銭
⑬ お食い初め 百箇日忌
⑭ 正月(破魔弓・羽子板)・初節句(人形 鯉幟)
新盆(新盆提灯 等)・初彼岸・喪中欠礼
⑮ お誕生 一周忌
⑯ 七五三(7歳までは神のうち) 三回忌・七回忌
⑰ 十三参り(虚空蔵参り)→ 成人 十三回忌・
三十三回忌(虚空蔵菩薩)→ 祖霊
⑱ (×・犬・☆・*) (×・+・☆)
⑲ 血穢 死穢
つづく
第55回 天台宗埼玉教区 一隅を照らす運動推進大会が
寄居の高蔵寺において開催されました。
その際に 「命」という壮大なテーマをいただき、
第二講座として講演をさせていただきました。
これはその講演をもとにしたものです。
第1章 死ぬことは生まれること!
このお話は、かれこれ15年以上前になりますか、
8部さんの霜月会でお話させていただいた事があります。
そのほかにも、埼玉県では、
4部さん、岩槻仏教会さん、本庄仏教会さんなんかでも
お話しました。
もう2度~3度 お聞きになっている方も、
もしかしたらいるかもしれませんが、
お赦し下さい。
さて、先ほど言い訳したように、
私は話が飛ぶので、
最初に第1章の結論、
演題の「生まれて 生きて 死んで それから・・・」
で言いたい事を 最初に言っておきます。
日本人は・・・(仏教は、ではないですよ。
私たちのご先祖である日本人は! です)
意識的に、あるいは 無意識のうちに、
死ぬという事は、
外のどこかに生まれ変わることだと考えていた。
考えようとしていた。
この事を、子供が生まれて成長していく過程でのお祝い
(通過儀礼って言うんですが)と、
人が亡くなった後のお葬式やご法事や
いろいろな供養(これはお寺さんのご専門ですが)
を比較する事によって証明してみた、
という事です。
資料の表は、
赤ちゃんが生まれて、子供が育っていく間のお祝いと、
ご両親とか 旦那様とか奥様とか、
大切な誰かが亡くなって、
お葬式をして、
そのあと 法事なんかをしていく過程での
共通する事を、
19項目 並べてみたものです。
ただし、この1つ1つを 詳しくお話していきますと、
2時間弱 お時間をいただかなくては無理なんです。
だから、第1章は 子供のお祝いと先祖供養の
何が同じなのか? という事と、
ちょっと気になる事を、“ササッ” “チャチャッ”と
お話して お赦しいただきます。
それでは。
① 妊婦さんが 妊娠5か月目に
水天宮や聖天様にお参りに行く帯祝いと、
自分が死ぬ前にする生前葬や 生前戒名をいただいたりする、
「逆修」 「豫修」。
それぞれに事前準備するのが同じ!
赤ちゃんの誕生・子供のお祝い お葬式・ご先祖の供養
① 帯祝い(妊娠5カ月ー水天宮、戌の日 豫修・逆修(生前戒名など)・枕経
② 出産 ⇒ 産声 臨終 ⇒ 魂呼び(通夜など)
③ 産飯(供食) 枕飯(一本箸)
・枕団子・精進落とし(供食)
④ 三日祝い 三日斎
⑤ 産婆 奪衣婆
⑥ 産湯 湯潅
⑦ 産着(三日衣装) 死装束
⑧ 産屋 喪屋(殯宮)
⑨ 寺社の小石 釘打式(鎖龕・起龕)
⑩ お七夜(命名) 初七日忌(戒名・法名・法号)
⑪ 宮参り(32~33日頃) 三十五日忌・四十九日忌
⑫ 菓子(日明餅) 遺物(料)・長寿銭
⑬ お食い初め 百箇日忌
⑭ 正月(破魔弓・羽子板)・初節句(人形 鯉幟)
新盆(新盆提灯 等)・初彼岸・喪中欠礼
⑮ お誕生 一周忌
⑯ 七五三(7歳までは神のうち) 三回忌・七回忌
⑰ 十三参り(虚空蔵参り)→ 成人 十三回忌・
三十三回忌(虚空蔵菩薩)→ 祖霊
⑱ (×・犬・☆・*) (×・+・☆)
⑲ 血穢 死穢
つづく
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