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伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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愕然とした

2022-02-05 23:44:13 | 元同僚

昨日の新聞のおくやみ欄を読み愕然とした。

最後の学校で大変お世話になったK先生がお亡くなりになった。

当時私は転勤して2年目の中学校

2年生から3年生へはクラス替えがなく持ち上がりなのだが

3年になった時突然担任が転勤になった。

さぁー大変誰も3年を担任する先生がいない

困った校長・・・2年時に副担任をしていた私に懇願

頼まれるといやと言えない性分の私

56歳で担任をやるのもいいか・・・と無謀にも承知してしまった。

さぁーそれからが大変

いくらベテランとはいえ

まだ1年しか生徒と接していない・・・生徒理解に時間がかかったが

それ以上に受験時の内申書の作成には悪戦苦闘した。

クラスは6クラス、私以外は全員30代の教師・・・女性は私を含めて2名。

その頃私はワープロの初心者 パソコンなんて成績処理以外使用していない。

ところが

全員高校に提出する内申書をパソコンでやるとのこと

負けず嫌いの私・・・・じゃ私も、ということでパソコンに挑戦

親切な同僚がパソコン冬休みは使わないから貸してあげるよ・・・。

内申書には形式がありその枠を当時進路指導主事をしておられたK先生が

作成・・・見本通り打っていけば良いよ・・・と言われた。

冬休みを返上して毎日一人ずつ作成・・・慣れないパソコンで急に消えたり

変換も思うように行かない。

そのたび電話したり登校して教えを受ける。

無茶なことをしたものです。

手書きの方がなんぼか楽だった。

それでも

さぁー完成

ところがぎっちょん

始業式・・・K先生が青くなっている

印刷すると

内申書の形式がずれていたとのこと

もうすでに他の担任の先生は訂正に躍起になっている。

私は頭が真っ白もう既に私の全エネルギーは使い果たし

余力などあろうはずがない。

恨めし気にK先生を見ると

もう

私のクラスの訂正は自分がすると覚悟を決めていたらしく

S先生の訂正は私がしますとおっしゃってくださった。

私の訂正ではいつになるか・・・締め切りに間に合わないので

ございます。

ご迷惑をおかけしたK先生59歳の若さでした。

ご冥福をお祈りいたします。

当時はまだ内申書は手書きが多かった時代の話です。

卒業の時数名の母親から

先生が担任で良かったわとお礼を言われ

生徒から40数本のカーネションを貰い

一年間の苦労もぶっ飛ぶました・・・。

 

 

 

 

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汽車を押した話

2022-02-05 15:52:42 | ちょっといい話

先日の道新の「いずみ」

函館の滝沢 鈴さん95歳のエッセイ

を紹介させていただきます。

 

 先日、道新の朝刊を読んでいたら、こんな見出しが目に留まった。

「斜面を上れず特急47キロ後退 石北線80人に影響」。記事を読んで

私はあることを思い出し、思わず笑ってしまった。

 昭和20年ごろの冬のこと。私は職場から実家に帰省するため、吹雪の日に

江差から函館行きの汽車に乗っていた。2月の江差のたば風は半端な寒さではない。

ダルマストーブの上にのせられたするめのおいしそうな匂いが、車内にたちこめていた。

 しばらく走った汽車は途中の坂にさしかかった時、汽笛を鳴らして止まり、ズズズズーツと

すべって後退した。そして発車、また止まる・・・を繰り返した。

 車内が騒然となった時、一人のおじさんが叫んだ。「すがだねーな、皆で押すか゛!」別の

おじさんが「んだんだ、もっと下がらねうち゛に早ぐな」

 吹雪きの中、乗客全員が汽車から降りて、顔を真っ赤にして汽車を押した。大人から小さな子供まで

が無我夢中で押した。

 しばらくすると汽車は少しずつ動き出した。もう少しだ。「それそれ!それそれ!」掛け声をかけなが

ら押した。やがて汽車は無事坂の上にあがった。皆手をたたいて喜んだ。

 汽車に戻ったおじさんたちは「やんや冬はこれだからな」と言って、するめをかじっていた。

その後、汽車は何事もなかったかのように函館駅に着いた。

 遠い昔の私の経験。汽車を人力で押すなんて、思いも寄らないことであった。

 

これぞローカル線・・・ほっこりした貴重なお話でした。

 

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