
9月11日未明高さ7mもの洪水に襲われたリビア北西部の都市デルナの衛星写真(出所CNN)
9月10日、台風のような嵐がきて、500mm弱の大雨が降り、写真の右手の山間に設けたダムが次の日の未明、一気に崩壊し、洪水が河口に発達した人口約10万人の都市デルナを襲いました。
原因は大雨ですが、約50年前に建設したダムの老朽化、管理不充分、崩壊を予測できなかったこと、したがって早めの警報を出せなかったことです。
過去100年、世界で最悪のダム崩壊被害で、死者は1万人の単位で出ました。人々は写真左側の海、地中海に流され、多くの死体が海岸に戻り、海岸をうめたそうです。
リビアは内戦で社会が混乱し、行政がいい加減になり、人々もいい加減になり、ダム管理までいい加減になっていたようです。また都市構造が、管理いい加減に対する免疫を欠いていました。
防衛だ、戦争だと騒いでいる国(含日本)は、社会管理が不十分になり、災害に対する免疫が下がり、想定外の大災害を受けます。
今回の台風のような嵐は地球温暖化が原因で、海洋、陸、上空の温度が上がり、嵐が発生しやすくなっていると言われています。防衛だ、戦争だと騒いでいられる状態ではありません。人々は社会問題の大きさに優先順位をつけることができる知識を持つべきです。愚かな権力者政治家に同調しているようでは自分が不幸になります。
自分の生活・生産環境の改善を重視する人になってほしいと思います。防衛や戦争に対しては絶対的平和主義という絶対的力で反対し、協力せず、戦乱を生き残り、未来に命をつなぐべきです。防衛だ、戦争だと騒ぐ人は戦死する確率が高いです。戦争しない人の方が生き残る確率が高いです。
人々は、生きる、生かすを重視すべきです。その方が幸福です。