小林製薬の、コレステロールを下げると宣伝の紅麹サプリメント摂取による健康被害問題が大問題になっています。現時点で死亡例5人、入院は114人、800人が体調不良を訴えている状態です。この種の食品は「機能性表示食品」と呼ばれ、安倍晋三元総理の経済成長戦略として、大胆に規制緩和された事業です。
2013年、「規制改革会議(健康・医療ワーキング・グループ)」で、機能性表示食品の容認が発議され、安全について慎重な議論をせず、経済を重視し、閣議で2014年度中に結論を得た上で実施すると決定し、2015年に実行と、政治主導で機能性表示食品が実現することになりました。
従来は健康・医療効果があると思われる食品は、国から特定保健用食品の認定を受けなければ効果を商品に記載できませんでした。特に中小企業・小規模事業者には、収益拡大のチャンスが奪われていると安倍元総理は説明していました。
機能性表示食品は届け出だけで国の審査はなく、大幅な規制緩和でした。
結果、機能性表示食品は急成長し、市場規模は2018年からの5年間で3倍超となる7000億円程度に急拡大したそうです。現在も届け出はやまず、食品の多様化が進んでいます。
国民の健康よりも経済優先です。こわい国になってしまいました。
最近の岸田文雄内閣は、国民の安心安全にかかわる重要な政策について、世論や国会を無視し、閣議で決定し、実行する動きを強化しています。独裁主義です。最高裁は内閣に忖度し、憲法等、法違反を問いません。日本は非常に危険な国になったと思います。