9月21日、シーチンピン中国主席がニューヨークで開かれている国連総会の一般討論でビデオ形式で演説をしました。
彼の認識は、中国は政治がよくて国は発展している、世界に貢献している、アメリカの衰退の原因にはなっていない、アメリカは軍事力で外国に介入し、民主化を行っているが、外国にとって有害であるというものです。
彼はまた中国は世界平和をつくっている、国際秩序を守っている、国際インフラを提供している、世界に新たな機会を提供し続けると述べています。
南シナ海、台湾海峡、東シナ海における中国の国土拡大主義は彼の演説に矛盾します。周辺国・地域に貢献しているのではなく、迷惑をかけています。いいことを言う割には一国主義です。平等と相互尊重に基いて対話と協力を行うという外交方針と矛盾しています。
好意的に解釈するなら、戦争する気はない、永遠に周辺国・地域に圧力を加える気はない、周辺国・地域の抵抗の度合いを見て、妥協し、圧力を加えることをやめると言っている感じがします。
そうなると周辺国・地域は、国境が決まるまで全力で中国と対抗する必要があります。やはり中国は迷惑です。アメリカ、イギリス、オーストラリア、EUなどの助けを借りて中国に対抗するのは必然と思えます。
中国はまだ炭酸ガス排出が増え続けるそうです。2030年でピークというのもむずかしいようです。2060年までにカーボンニュートラルを達成することはむずかしいが全力を尽くすと言っています。
言っていることは実際にやっていることと矛盾しますが、国連、あるいは世界に協調する姿勢は示しています。
ところで本当に中国は現在の政治で今後順調に発展するのか疑問を感じます。少なくとももっと国際法・国際慣習に従う具体的な動きをとらないと、国際紛争をよく起こすことになると思います。
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