他山の石とは、他人、他国の山から出た粗悪な石でも、それを砥石に利用すれば自分の宝(石)を磨くのに役立つという意味で、他人の誤りを自分を正すのに活かすことを言います。中国の「詩経:小雅・鶴鳴」に「他山の石、以て玉を攻むべし」とあります。
他山の石を「いい石」という意味で使うことは誤りです。アメリカ、ロシア、中国を非難するだけでなく、他山の石とし、日本の改善改革に活かすという使い方が正しいです。
現代日本人は、他山の石は「いい石」と解釈し、「先生を他山の石とし、私も頑張ります」と言ったりする人が増えているそうです。誤りです。「対岸の火事」の意味で使うのも誤りです。
英語では ”The fault of another is a good teacher.” が一番近いと思います。"A whetstone for the wits." は適切な英語ではないと思います。whetstoneはいいものとの意味合いが強いと思います。
ところで中国は、古き、よき文化を捨て、唯物主義になりすぎです。一方、日本も、アメリカの影響を強く受け、虚栄の国となり、文化の香りが消え、肥え太り、腐った脂肪の悪臭がぷんぷんするようになりました。日本も他山の石ですね。やがて痩せ細り、餓死するのではないでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます