人々が「生きる」のに必要なもの・サービスを提供することだと思います。小林製薬の経営者のように小林一族が大繁栄をするために事業・仕事をやることではないと思います。
信用を大切にするある食用油脂会社の経営者が、強存ではない、共存だと言って強者が生きるだけではなく、弱者も幸福に生きる社会をつくれ、会社になれと社員にいつも訓示しているそうです。
小林製薬は紅麹の危険性について調査研究をしていなかったようです。調査研究とは紅麹に関する過去の世界の文献を調べること、現代の紅麹の研究、生産をやっている専門家を訪問し、情報データを集めることです。
紅麹のなかには毒物を産生するものがあること、紅麹を培養するとき雑菌が入ると雑菌が毒物を産生する場合があることを知ると、製品の安全管理のため、化学分析が必要です。定期的に自社で分析するか、分析会社に委託して、普段なかった異常物質が製品に混入していないか、異常物質が安全か危険か調べる必要があります。
紅麹の生産と消費は長い歴史があると思いますが、従来は赤色着色料として少量用いられ、食べる人も少量摂取だったので問題が顕在化しなかったと思います。
小林製薬の紅麹サプリメントは医療効果をうたっており、常用する人が多く出たので毒物問題が顕在化したと思います。
医療効果をうたった紅麹サプリメントに危険性があるとの問題認識をもたなかった行政にも問題があったと思います。紅麹の危険性を知っていた専門家が問題提起をしなかったのも問題でした。
日本人は危険性に関し鈍感というのは本当だと思います。喉元過ぎれば熱さを忘れるのは日本人の特徴です。
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