関西うつ自助会。大阪、京都、兵庫、家族会

活動報告やうつについてのお話を提供するblog
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うつ病とお薬。

2008年03月15日 | うつについて
大阪担当です。今回はお薬のお話をちょっとアバウトに説明しようかなとたくらんでおります。
だいたいうつ病に処方されるお薬は眠剤、安定剤、抗うつ剤に大別されます。今回は抗うつ剤についてつらつらと。
抗うつ剤は読んで字の如くうつに効果のあるお薬です。この薬は大体4種に大別され、
3環系、4環系、SSRI、SNRIという4種です。
3環系というのは構造中にベンゼン環を両端に含む環状構造が3つあることを名前の由来とされています、実に効果は高いのですが反面副作用についても強い反応を示すことがあります。

4環系は薬剤の分子構造中に連なった環状構造が4つあることに名前が由来し、三環系やSSRI、SNRIと比較すると効き目が早いですが、3環系のような薬の効果の強い種ではありません。

SSRIは、うつ病というのは脳内のセロトニンとノルアドレナリという成分が関係しているといわれています。それらを正常な働きにする薬の種です。特にセロトニンという成分に対して強い働きかけをします。

SNRIは、SSRIより副作用を抑えた薬の種です。

とまあアバウトですが抗うつ薬の主な4種です。それぞれ特徴があり、心療内科や精神科医は患者を診てできうるだけベストな薬を処方しようと色々と患者の様子を聞いたり副作用の具合を聞いてきます。うつ病は長い付き合いになる病気です。できるだけ自分の状況を簡潔に医者に伝えることが薬の治療で重要になると思います。
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うつ病と日内変動。

2008年03月11日 | うつについて
大阪担当です。口の渇きに続き今度は日内変動でもちょこっと。
うつ病にはつきものの朝非常に起きるのがつらく、頭も働かない、夕方頃になると調子が上がってきて家事一般はこなせるけれども夜眠れなくなる。
そんな感じが多いんじゃないでしょうか。私もうつ病での投薬生活の初期から中期にかけてそうでした。朝が大変辛く、夕方になると多少気分がよくなるくらいだったです。
この日内変動でやっかいなのはうつ病を治す(付き合う?)きっかけになる「規則正しい生活」が送れなくなることです。早寝早起きで日中は散歩にでたり、家事を手伝ったり。
これはうつ病で薬を飲んでない人も飲んでる人もなります。抗うつ薬や安定剤の副作用としても少し入ってます。
私は今さいわいにも日内変動はまああまりありませんが朝がつらかったり、日内でなく週間変動になったりして形は残ってます。
最初の頃は朝は無理やりにでも起きて、朝食をなかば無理に食べて薬飲んで、そして強引に散歩にいって、また眠るという生活をしてました。だんだんと朝は平気になりましたが反対に夕方になると気分が落ち込む感じになり寝れなかったりしました。

人のかずだけうつがあるのでまさに人それぞれだと思いますが、朝しっかり起きるというのはおそらくうつに効くのではないかと思います。でもそれは大変辛いと思います。無理することなくじっくりを、できれば遅い朝を楽しむくらいの心の余裕が持てると良いですね、まあうつ病だとそんな余裕も感じないですけど(苦笑)
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うつと口の渇き。

2008年03月09日 | うつについて
うつ病でお薬生活をしているひとは必ず陥るこの口の渇き。
これは抗うつ剤のほとんどの薬の副作用です。なのでうつ病のみなさんは飴持ってるとかお茶が手放せない生活です。
なんとかなんないの?と聞かれると副作用ですのでなんともいえませんがとりあえずはお薬が効いている証明というか目安になるのは確かです。
この口の渇き、お薬な慣れるにつれ収まる人もいれば収まらない人もいて千差万別です。
私の場合は薬が増量するに従いどんどん口の渇きは増していきました。しかし1年ほどするとだんだんと口の渇きはなくなってきて今はまあ普通の人より口の渇きは早いかなといった程度になっています。
投薬生活を始めたかたで口の渇きに苦しんでいる方はお薬と止めることはせず、お茶や飴でなんとか対処してみませんか?
とまあ非常に話題に困窮している今日この頃でした。
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うつと病院。

2008年03月06日 | うつについて
心療内科や精神科なんてどこへいっても同じ。そう思っていませんか?
5分診療で適当に薬出されてるだけなんだからどこへ行っても同じ、そう思う方は少なくありませんし、ある程度は事実だと思います。
一体なにが言いたいのかといいますと、「どうせお金を払うなら信頼できるところに払いたい」ということです。どうせ5分診療だから信頼もなにも、とお考えの方もおられると思いますが、自分の重大な問題を解決し、秘密を共有してくれる所ですから、相手を選ぶ必要があるということです。
ひとくちに心療内科、精神科といっても形態は様々です、総合病院の中にあったり、大学の付属であったり、専門の病院であったり、個人経営の診療所であったりとそれぞれ特色があります。そして特色があるということはメリットやデメリットもあります。
例えば個人の駅前とかでやってる診療所だと、先生は親切で信頼が置けるが抱えている患者が多すぎて一人にあてられる時が短いうえに1,2時間と待たされたり。
専門の病院だとスムーズに患者の処理はされるけれどもどこかしら機械的に扱われたり。
大学や総合だと待ち時間は長いうえに特定の患者は持ち時間が異様に長かったり。
それに先生の性格や得意とする科目によって違いも生じます。個人の心療内科だったりすると神経症の患者さんが多かったりします。
大学や総合だと統合失調症や大うつと呼ばれる非常に重い症状のうつ患者さんが多く来院していたりします。
悪い意味ではないですが、我々患者になる立場から考えて、ドクターショッピングというのは非常に重要だと思います。
色々と病院を回って、「ああ、この人親身になってくれてるな」とか「言葉は少ないけどどこかしら暖かいな」「ちゃんと症状を聞いてからお薬の説明とかしてくれるな」とかいった信用と信頼の置ける場所なら、安心して治療を進められることができるだろうし、お薬との相性も考えてくれると思います。
うつ病に大切なのは「最適の医療と最適の環境」が必要になってきます(どんな病気にもあてはまりそうですが)。なにぶん心の病です。お医者選びは慎重に考えたり、治療がマンネリ化したらセカンドオピニオンを捜してみるとか。色々と患者も動かないとこの「最適の医療と最適の環境」というのは得がたいと思います。
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うつ病と眠り。

2008年03月03日 | うつについて
うつ病になった人のほとんどがかかってしまう睡眠障害。
うつには規則正しい生活が何よりリハビリと自信につながるのだが必ずといっていいほど障害になるのが「睡眠」です。
私も随分と睡眠障害は経験したのですが、夜寝られない、朝起きれない、昼間外出する元気もないからベッドの上でごろごろ。うつ病患者はうんうんとうなずくような障害が何ヶ月間か続きました。今は通常通り、というわけではなく、早寝早起きなのだが昼寝までついてしまって若干日常生活に支障が出ている毎日である。
うつ病患者の中には強力な睡眠薬の副作用で健忘症になってしまう人もいるくらいだ。まあこれはまれな例ですが。
まあともかく睡眠がここまで人を左右するのかというくらいに重要かというと本当に非常に重要なんです。寝る事で感情を鎮めたり心のスイッチを切ることができるから。
でもうつ病で睡眠障害のある人は眠れない、だから感情も静まらないし心のスイッチが切れない。少しの睡眠や感覚の空いた睡眠では心のスイッチは切れたり入ったりなものだからよけいに不安定なうつ状態になる。
そして今夜も寝れるかどうかわからない睡眠薬を飲んでベッドにもぐりこむわけで。

じゃあどうすればうつ病でもまともな睡眠を得られるか。それは話を振っている私にもわからない。でも一つだけわかるのは、多少話題が飛びますが寝酒は非常に良くないということです。
案外とうつ病の方でも寝れない日はお酒を飲むと多少眠れるという方がいらっしゃいますが、何かの大学で研究されているのは、鮭飲んで寝てるのは、寝ているのではなく意識が切れているだけ、なんていう研究結果がでてるそうです。
でも睡眠薬飲んでもお酒飲んでも寝れないうつ病の人はいったいどうすりゃいいの?
って話ですよね。どうしましょう。

そんなわけで私がやっていた睡眠方はいたって単純。明かりを全部消して布団にもぐりこみ、睡眠をさそう音楽を聴きながらすっと目を閉じて1分はかります。そして目をあけて1分待ちます、そしてまた目を閉じて1分計る。
というシンプルなものですが、これが案外と効果がありました。たぶん私が単純なだけかもしれませんが(笑)
まあともかくうつ病の方は最悪規則正しくないでも良いから寝れそうな時間は寝てしまう!できれば5,6時間はまとめて寝る。他のことはしないというのが重要なんじゃないかなとか思います。
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うつ病と自責の念。

2008年02月26日 | うつについて
うつ病になると、色々と自己を見つめる時間が生まれます、というか何もできないので自分のことしか考えられないです。自分を中心とした周りのことしか考えられなくなります。そして自分を責めます。

でも勘違いしないで欲しいことがあります。いくら自分を責めても心が落ち着くことはありえないです。納得できることなどありはしないのです。何故ならうつ病は「自分のせい」ではないのです、自分のせいではないのなら周りの責任かと言われるとそれも違います。
強いていうなら自分の価値観と美徳をゆがませ、自分にとって不都合な情念を取り入れてしまうウイルスに感染したといった風でしょうか。
だから自分を責めても何も良くならないのだと思います。責めれば責めるほどうつ病の思いのままに操られているといえるのではないでしょうか。

自分が不甲斐ない。自分が弱いからだ。満足に仕事もこなせてないからだ。
なんていう何の根拠もない不都合な情念はすべて自分の持ち出した妄想であり現実ではありません、ただの夢物語なのです。
今、うつ病で辛いときを過ごし、眠れない日々を過ごしている方、どうか自責の念にかられることのないようにと思います。本来の生き生きとした自分は自分の心の中に必ず存在します、ただうつ病のせいで霧がかかったようにしか見えていないだけなのです。うつで辛いとき、思うことは自責ではなく、叶えられる幸せな現実を少しづつ積み上げること、叶えられる幸せって何だろうといったことを、考えてみて欲しいです。
後半は自分で何書いてるんだかわからない気もしますがまあそんな感じで今日は終わりたいと思います。
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うつ病と時間。

2008年02月20日 | うつについて
大阪担当です。
毎回話題に困窮するなかじゃあBOLGなんでやらなけりゃあいいじゃないかと思いつつせっせせっせとつらつらと。自己流ゆっくり派とかいうやつでひとつ。

うつ病でなにより気がめいるのは睡眠時間の減少による「暇だけど暇じゃない時間」のつぶしかた。これ非常につらいですね。うつ病になると趣味に打ち込む気力もないうえに体のほうもうまく機能しないので実につらい時間帯を過ごすことになります。なんというか膨大な時間との勝負みたいなとこありますよね。
色々と考えてしまいます、今現状のこと、将来への不安、うつ前の輝かしい自分。他人への理由なき妬み、なんで自分がうつなんだという恨み。思わず心がすさんでしまいます。
集中力がないので本も読めないです、少しづつならよめるんんだけどもうつ以前とは読むスピードが全然違うからなんかいらいらしちゃったり。

そんなときに個人的オススメしたいのは「音楽」に触れることです。
まあいやでも耳に入るからていうのもあるだろうけども、好きな音楽や癒し系の音楽なんか良いのではないかと思います。
私はうつが多少マシになったけども時間が苦痛でたまらないときに般若心境や読経のCDを聞いてました。何ゆってるかわからなさが良いとおもうしききながら多少ぼんやりできる時間が作れるようになりました。ツタヤなんかには大概おいてあると思うのでどうしても時間を過ごすのが苦痛という方はためしに借りてみてはいかがでしょうか!?
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うつ病と大阪担当その4

2008年02月14日 | うつについて
そんなわけでその4です。
再び会社に出勤となったわけですが。会社からはリハビリ出勤のことを説明して、理解はしてもらいました。
いざ出勤してみると、前回とは違い心臓もドキドキしませんしごく普通に出勤だきたのですが、すでに私のいすには別の人が座っていて、上司からコソっと「今のところなんとか上手くやってるから今来てもらっても困る」的なことを言われました。
正直ショックでしたがそのおかげで会社を辞める意思が湧いたというかここにいても進展しなさそうだなと思い、その日は2,3時間の労働で帰りました。
それからまた休職しつつ会社を辞める段取りをすすめ、去年会社を辞めることになりました。
会社をやめるとうつのほうも少し身軽になり。規則正しい生活が送れるようになりました。
その後ひょんなところでうつコミュニティの大阪担当になり今日に至るというわけでございます。

うつコミュニティに行き出したのは一昨年の11月くらいから通いだしました。うつって孤独な病気だけどひとりじゃないっていう思いと、うつを共有できる仲間がいるというのは大変な助けになってると正直思います。2月の17日は大阪開催がありますのでもし都合よければ一人でも多くの参加を心よりお待ちしております。
以上うつ病と大阪担当のお話でした。
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うつ病と大阪担当その3

2008年02月13日 | うつについて
どこまで書いたかな、そうそう、日内変動と不眠がどうのこうのいうとこまで書きましたね。
それからというものすっかり心と体のバランスは悪くなり、薬の種類は増えるばかりでした。本当に苦しかったです、どんだけ苦しいかはまあここでわ割愛しておきますが。
ともあれ多少他のことを考えられるようになるまで3,4ヶ月はかかりました。きっかけはなんてことないんですが、以前に発注していた美術品が届いたのがきっかけといえばきっかけですね、まだこういうものを愛でる気持ちがあるんだなぁと思うと少し肩の重さが楽になったような感じでした。
それからは不都合なくわりと規則正しい生活ができるようになりました。実情を申しますとかなり無理やりに規則正しい生活、例えば朝決まった時間にかなり強引に起きたり
無理を押して朝の散歩にでかけたりしてました。それがわりと少しですが苦にならなくなりました。それに伴い「心の休養」というのもわずかながらできるようになっていきました。
それから「何故自分はうつになったのだろう」「うつ病とはどんなふうに治っていくのだろう」ということを考えはじめ、再び本を読みはじめました。
うつ病からの社会復帰ガイド的な本や「あなたはどうしてうつになったか」「うつになったあなたへ」的な本を読みました。その時にうつコミュニティ代表である上野玲さんの著書にも出会いました。
本を読んでるうちに「うつ病で自分の人生が転んだわけだから、絶対にただでは起きまい」と思うようになり、うつ病への反撃というにはおかしな表現ですが、徹底抗戦しようと思い色々試しました。
内観療法。しばらくやってみたけど少し心は晴れながらもその後曇ってきた。
自律訓練法。毎日積み重ねました。地味に効きます。
カウンセリング。だいぶ楽になってから通いだしたので効き目は不明、回数を重ねて通うと良い効果はあるとは思います。
森田療法。かなり過酷は方法なので試してません。劇的に変る人は変るようです。
認知療法。やってみるとなかなか難しい。効果はというと私一人のデータでは判断できないです。認知をやってる知人はいましたが固定概念を揺るがす行為になるのでうつ病には向いてないんじゃないかとかなんとか言ってました。

あとはひたすら本を読んで、脳の病気であること、自分の責務は自分で思うほど重くないということは学び取れました。

まあそんなこんなでそこそこ順調に回復し、再びの会社復帰に立ち向かうのですがここで新たな苦労がありました。それは次回にということで。
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うつ病と大阪担当その2

2008年02月12日 | うつについて
前回ではうつ病になってから2ヶ月後には会社に復帰しようと、今考えれば無謀はなはだしい決断を下しましたがさてどうなったか。
そんなこんなで強引にお医者さんの許可をもらいいざ出勤となったわけですがどうも電車の中やバスの中がいつもより違う雰囲気に感じる。いつもより狭いと感じるし動悸も激しくなってきて体力を削られる。そんな中会社に行きましたらば、副社長より「とても大丈夫そうには見えない、今日は仕事をせずに見るだけにして帰ったらどうか」といわれ、
「大丈夫です、今日仕事ができないとずっと仕事ができないような気がするのです」というちょとわからないやりとりの後、簡単な仕事をし始めたのですが
これがなんとしんどいことしんどいこと。いつも10分でできる仕事が20分や30分かかってしまいます。これは仕事が無理だと思い結局1時間半くらいで切り上げて会社から逃げるように帰りました。
家に帰るまでの電車とバスの中では動悸が激しくなったり「何故いつもの仕事ができないのか」という悔しさだけを思いました。
週末に再び心療内科に行き、事の次第を説明すると「なんとしても止めるべきでした、すみません」といわれなんか心中複雑に。しかし会話の中で「今できることできないことが理解でき、うつ病はすぐに会社に通えるほど甘い病気ではないという理解ができたのは収穫ですね、これからはゆっくり続けていきましょうね」というフォローを頂きかえって自己嫌悪に陥りました。
でもってお薬の量もまた増えて再び投薬生活を始めるのですが、なんか体と心に異変が起き始めました。そう、うつ病の特徴とも言える日内変動と不眠、さらにはネガティヴな思考回路が動きだしたのです。

今日はこのあたりで、また明日かあさってには更新します、その4までと思ってましたがけっこう長くなりそうです。
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