今日から選挙戦

2019-03-21 08:45:56 | 日記
 注目の大阪知事と大阪市長の選挙戦が始まる。大阪だけでなく統一地方選挙も行われる。しかしとりわけ大阪の都構想を争う選挙戦がもっとも注目度があり新聞テレビでもこれで持ち切りである。地方選挙は東京都知事選挙と都議会がテレビマスコミを賑わし他の地方ではあまり関心度がないが、なぜか大阪のそれは東京並みである。国会で自民党と対立している立憲民主党や共産党が大阪の知事選挙になると一転仲良くなって維新を総攻撃するのであるからそれは明らかに大阪が変わってもらっては困るという何かがあるのである。大阪を東京と並ぶ都市として日本の成長をこの二極でやろうではないかというのが松井知事の究極の目標であるがどうやら東京がそれでは困るというウラが見え隠れする。東京はあくまでも一極集中をこのまま進めたいのが本音のようだ。
 大阪は地盤沈下が激しいといわれる。大阪に本社のある企業や銀行をみんな東京へ移すように働きかけたのは政府自民党だった。商社銀行繊維など主だった大企業は東京へ引っ越してしまった。大阪を地盤沈下させるための政策を採ったのだからそうなるのはあたりまえである。江戸時代、徳川幕府が大坂は天下の台所として大いに繁栄したが、これは経済は大坂として認め保護育成した結果であるからで東京にそれを持ってこさせれば廃れるのは当然の結果となる。
 前回の都構想の住民投票で僅差で都構想推進派が敗北したが、中身は市中央部の市民は推進賛成派が勝利して周辺部では反対派が多数を占めた結果である。どうも周辺部では公明党支持者が多いようでそのあたりを公明党が支持者を持っている。公明党がなんとか勢力拡大を目指そうとこの辺りを草刈り場にしているのが見えるが、宗教の自由だからなにを信じようが本人の自由でなんともいえないがどうも宗教とは人の弱みにつけ込んだ団体と言えそうに思えるがどうか。自民党がうまく公明党を取り込んで政権維持に努めているようだが、お互い腹の底では両方で利用しあっているのが現状ではあるまいか。
 東京都民と大阪府民ではあきらかに東京都民の方が政治に関心がありものの見方も上だ。選挙でも一人の若い俳優が当選したり台湾出身の民主党議員が選ばりたりで見ていて身持ちが良い。大阪ではそこまでできないだろう。大阪の有権者に是非賢くなって自民党や公明党のいうことを丸々信じないで自身で考えてもらいたい。周辺部の方々は政治に関心がないとかいわれるがそれは政治が行き届いていないかもしれないが大阪の将来のため有権者の皆さんに今度の地方選挙で有意義な一票を投じてほしいものだ。どうでもいいやではそれこそ大阪が本当にいち地方都市になってしまう。もっと豊かな明るい街と将来の大阪の姿にする今回の選挙である。東京と大阪のこの格差は皆さんで無くしてゆくようにしてもらいたい。大阪の元気ある人がみんな東京へ行ってしまうのはこのところにあるようだから大阪の明るい将来がみえてくればこれが逆転するだろう。
 今日の新聞で大阪ダブル選の本質がありジャーナリストの田原総一郎が書いている。見出しは「都構想の理念見えぬまま」と一見都構想反対かと思いきや大阪の停滞の原因がどこにあるのか、
大阪がアメリカのニューヨークや中国の上海になぜなれないのかを述べておられます。都構想のそもそもは先日お亡くなりになった堺屋太一氏と橋下徹氏が出発点であり大阪をニューヨークや上海にするべくその1丁目1番地であるというもので田原氏も暗に都構想賛成の気持ちでおられる。知事候補に自民党が挙げた辰巳拓郎さんも出馬を辞退されたが、辰巳さんも都構想賛成派だった。
 知事選挙も市長選挙も現職の勝利はほぼ間違いない。ただ、府議会市議会が維新が推進する都構想に向けての多数を確保できるかが最大の焦点だ。