木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

5/23 一天四海

2017-05-23 23:46:53 | 2018日記
独演会でもないのに、終演後客は口々に「面白かった」「いいねぇ」「楽しかった」と言った。
立川龍志・入船亭扇遊・瀧川鯉昇・林家正蔵の四人の会だ。
副題が「卯の花の刻(とき)」俳句で言えば初夏、蒸し暑さの中に、爽やかな風がある今日そのもの。
個性的で、各々の持ち味が十分に発揮できた会だから、客の満足度も高い。
古典落語がこんなに面白い、新作で笑いを取るのとは違った「いいねぇ」が聞こえるようだ。
前座 林家たま平「出来心」師匠連にあって、落ち着いた高座を務めた。
立川龍志「堪忍袋」江戸前のいい口調だ。新メンバーとして加わった。
林家正蔵「夢八」楽屋の緊張感も、この人がいれば大丈夫と思わせる。いい味を出している。
仲入り
瀧川鯉昇「茶の湯」飄々として、黙っていても可笑しみをにじませる。
入船亭扇遊「文違い」階段下の小部屋に入っていくところなんざぁ、薄暗さまで見えたね。
これぞ落語ってメンバーだ。そのうちの二名が木下寄席に来るって、凄いことだ。