木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

長屋の話/不動坊

2017-09-27 02:07:48 | 豆知識
落語と住まい
江戸深川資料館で見た長屋と“不動坊”
時代は明治になっても、落語の登場人物の住まいは、江戸の棟割長屋です。入口を入ると一畳半の土間、“へっつい幽霊”に出てくる"へっついがあり、上には換気用の小さな通風口がある。
“不動坊”の舞台はこの長屋である。江戸の通気口からでは吉公を驚かす幽霊を出すのは無理だ。小さすぎるのだ。
元は上方落語だから齟齬が出てくる。大阪くらしの今昔館で見た長屋は、へっついの上の開口は大きく、明り取りでもあり、十分人が下りられるのだ。
江戸の長屋は屋根が板葺きで、幽霊役を含め大人四人がのるには無理がある。上方の長屋は瓦葺きである。
“文七元結”の最後の、長兵衛の女房が隠れる枕屏風は、押し入れのない長屋の布団隠しであり、隙間風を防ぐ道具でもあった。
“青菜”の植木屋の女房が隠れる押し入れがある長屋は、時代が下るわけだ。
こうして、落語をもとに江戸深川資料館を見物してみてはいかがでしょうか。お勧めスポットです。

9/26 一天四海 星月夜の刻

2017-09-27 01:15:48 | 2018日記
国立演芸場での龍志・扇遊・鯉昇・正蔵の会です。それぞれに味があって、愉しい会です。
開口一番 瀧川鯉佐久「」
入船亭扇遊「天狗裁き」
立川龍志「崇徳院」
仲入
林家正蔵「まめだ」
瀧川鯉昇「質屋庫」
是非、足を運んでほしい落語会です。各々の個性が際立って面白い。
互いにトリのように語り、私は私ですといった風な、それでいて四人で“一天”、微妙なバランスがたまらなく好きな会だ。
次回は12月5日です。

9/26 谷中はなし処

2017-09-27 00:18:22 | 2018日記

三角形の中に扇子をかたどった、ピラミッドの中の扇子こそ、オーパーツオリジナル紋らしい。
手作りの会場には、地域寄席の参考になる工夫がある。
高座は狭いが客席は35席、多忙な三人が4日間(25~28日)毎月開いている珍しい落語会である。
日暮里駅から夕やけだんだんを下って、谷中銀座商店街を真っすぐに行って、商店街が切れたら、右手にすぐあった。
地下鉄千駄木駅からも近い。地元の人が、ふらっと入るのにちょうどいい。印西にも欲しい場所です。
林家たけ平・三遊亭萬橘・立川志の春の三人です。
開口一番 三遊亭まん坊「のめる」
三遊亭萬橘「がまの油」
林家たけ平「片棒」
オーパーツ(三人による落語劇)トークと違った、大喜利とも違った、独特なオーパーツ
仲入
立川志の春「茶の湯」
三人がのびのび演っていて、見る方も楽しい。