to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

スルース

2008-04-02 01:10:04 | the cinema (サ行)
男の嫉妬は
世界を滅ぼす。
上映時間 89分
原作戯曲 アンソニー・シェイファー
脚本 ハロルド・ピンター
監督 ケネス・ブラナー
音楽 パトリック・ドイル
出演 マイケル・ケイン/ジュード・ロウ

1972年に舞台から映画として好評を博したミステリー『探偵スルース』のリメイク。
制作にジュード・ロウも名を連ねている。

あらすじ: ロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る。「奥さんとの離婚に合意してほしい」と言うティンドルに、ワイクはあることを提案。それは、ワイクが所有する高価なネックレスをティンドルに盗み出してほしいというものだった。(シネマトゥデイ)


前日夜更かしして寝不足気味で、余りにも空いているので、予告が始まる頃には
少々眠気が襲ってきて、やばいかも、寝ちゃうかも~だったのに、
心配なかったです!面白かった~♪

冒頭からのスタイリッシュな映像に、凝ったカメラアングル。
舞台となるワイクの屋敷も無機質なインテリアで、
これまた凝った照明でいきなり惹きつけられる。

ワンシチュエーション、登場人物も約、ふたり。
アイテムも、酒と、リモコンとピストル。

金はあるが、女を寝取られてしまった老作家は、
金も仕事もない、ハンサムな男への嫉妬と憎悪を隠そうとしない(笑)
で、ゲームを始めるわけなんだけど、
薄々解る展開なんだけど、引き込まれ飽きさせないのは、
不遜で粘着質な男を演じる、マイケル・ケインと、怪しく美しい俳優を演じるジュード・ロウの
見事な演技にほかならない。
セリフ回しはちょっと大時代的な感じだけど、(キワドイ台詞も吐いちゃうし
男のエゴとメンツと主導権を賭けたバトルは見応えがある。

1セットオールまでは文句なく面白い

しかし、ここから急に失速してしまい、やや着地を焦りすぎた感があるのが残念。
ここまでこんなに盛り上がったのにな~。。=3

でもなんだかんだいっても、1時間半を引っ張る、この二人の演技は素晴しい
"善良で100%紳士"も嵌るマイケル・ケインの、見苦しいまでの厭らしさ
ちょっとチャラ男の自信家のジュードは、ここ10年分の表情を惜しみなく曝して美しい

ジュードファンは見逃せない作品です~
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする