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to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

耳に残るは君の歌声

2008-04-22 22:43:39 | the cinema (マ・ヤ行)
原題 THE MAN WHO CRIED
製作年度 2000年
上映時間 97分
監督 サリー・ポッター
音楽 オスヴァルト・ゴリジョフ
音楽プロデューサー サリー・ポッター
出演 クリスティナ・リッチ/ジョニー・デップ/ケイト・ブランシェット/ジョン・タートゥーロ/ハリー・ディーン・スタントン/オレグ・ヤンコフスキー

1927年、ロシア。貧しい村に住むユダヤの少女フィゲレ(クリスティナ・リッチ)は母を亡くし父と祖母と暮らしていたが、父はゆくゆくは娘を呼び寄せると胸に誓いひとり渡米を決意する。しかし、やがて戦火の荒波の中フィゲレはひとりイギリスへと流れ着き、スージーと名付けられキリスト教の家庭に預けられる。言葉が通じず孤立するスージーはある日、ジプシーの一団を目にしたとき、その口から美しい歌声を発した。10年後、成長したスージーは父を探す旅に出る・・・・・・。

ロシアでの幼少期に迫害に遭い、祖母が持たせてくれた金貨と父の写真を胸に
頼りの年長の少年等ともはぐれ、"アメリカ"であって欲しかったそこはロンドンだった・・・
この幼いフィゲレの瞳が哀しい。

それからスージーとして育ち、心を閉ざしたままのロンドン生活に別れを告げるのは10年後。
再びコインと写真を胸に旅立った、第2次大戦直前のパリが主な舞台となる。

少しネタバレ★してます↓



コーラスガールとしてアメリカ行きの旅費を貯めたいロシア出身のスージーが
そこで出会う、故郷を追われた3人の若者。
ダンサーを夢見るロシア人のローラ(ケイト・ブランシェット)。
オペラ歌手として成功しているが、イタリアの貧しい生活から這い上がってきたダンテ(ジョン・タートゥーロ)。
そしてジプシーとして流れてきたチェザー(ジョニー・デップ)。

野心家のローラは美貌を武器に、オペラの舞台に君臨するダンテに近づき、やがて華やかな生活を手にするが、
ドライにみえるローラもいつも孤独の影を引き摺っている・・・

父を思い出させる歌声のダンテに一時は気を惹かれるスージー。
そんな彼女に優しい視線を投げかけてきたチェザーと、初めて心を許しあえたスージーなのに、
ドイツ軍のパリ侵攻によって、スージーに身の危険がせまり・・・
幸せの最中にも寡黙な二人。
言葉はなくても、なぜかロシア時代にもロンドンでもジプシーに強く惹かれていた
魂が求めていたような二人だったのに、ここでドイツ軍に殺されてはいけない。
白馬のジョニーは言った「生きていれば、君を待ってる」

ダンテへの見切りをつけたローラはスージーとの友情を取り
スージーは父への想いを胸に、
ダンテは神に祈り、
チェザーは家族の為に生きる―
混乱のパリで愛と裏切りが交錯し、また生きる為の次の戦いに向かう若者たち・・・

暗い画面を流れるビゼーの「真珠採り」、プッチーニやヴェルディのアリア、懐かしいシャンソン。
音楽もまた孤独のうちに惹き合い、すれ違う4人のように哀しい。。。

主演はクリスティナ・リッチなのだけれども、個性派揃いで皆いい。
ジョニーは何をやっても嵌るけど、今回は白馬のジプシー!器用なところを見せています
ケイトは先日の「リプリー」の翌年の出演作ということだけど、役柄の所為か、とてもこちらの方が大人っぽく、色っぽい

煌びやかさと対極に生きるひとたち、その人生。
暗い映像が苦手な人は駄目かも知れないですが、私は好きな雰囲気でした。



光ちゃん受賞式~

2008-04-22 13:49:37 | Weblog

先日、お伝えした堂本光一さんの菊田一夫演劇賞演劇大賞を受賞のニュース。
昨日の表彰式の様子をTVで見ることが出来ました♪

何時もながらさらりと謙虚な光ちゃん、改めておめでとう~
舞台前からの稽古に継ぐ稽古、しかもその間もラジオやTVのレギュラーもこなし、、
もう何年も頑張ってる光ちゃん!ヨカッタネッ

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000039-sanspo-ent
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000002-oric-ent
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000004-dal-ent