それは、千億の山と谷を越えて、あなたへと続く帰り道。
原題 COLD MOUNTAIN
製作年度 2003年
制作国 イギリス/イタリア/ルーマニア
上映時間 155分
原作 チャールズ・フレイジャー
監督 アンソニー・ミンゲラ
音楽 ガブリエル・ヤーレ
出演 ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レニー・ゼルウィガー/ ドナルド・サザーランド/ナタリー・ポートマン/ キャシー・ベイカー
南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。
南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年が経ったインマン(ジュード・ロウ)は、出征前に1度だけキスをした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)に渡された銅版写真と本、戦地に届いた彼女からの手紙3通を心の支えに苛酷な戦場でかろうじて生き延びていた。(シネマトゥデイ)
南北戦争末期の1864年夏、ヴァージニア州の戦場でゲリラ戦にかりだされたインマンは瀕死の重傷を負い、
収容された病院で、エイダからの3通目の手紙を受け取る。
「戦いを止めて今すぐ帰ってきて―
不幸が続き、一人ぼっちで貴方のお帰りを待っています―
お願い、戻ってきて・・・」
クレーターの戦いで同郷のオークリーを失い、ゲリラ戦で殆どの友を失い、インマンもまた多くの敵を殺した。
彼の精神を支えていたのは故郷が舞台の本とエイダの写真だった。
脱走兵は銃殺。しかしインマンは決心する。
コールドマウンテンで待つ、エイダのところに戻ろうと。
過酷で長い旅に出る――それは1964年9月のこと。
物語は戦場のインマンと、二人が知り合った故郷、コールドマウンテンでの回想シーンが交互に描かれ、
ノースカロライナからの命がけの旅が始まると、
インマンが500キロの旅路で出会う様々な危険と、出会いと別れ。
都会の女・エイダの、ただ飢えを凌ぎピアノを弾く、なにも出来ない女が、
流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)と共に、自分で生きる術を学び、成長して行く姿が交互に描かれていく。
何度も死にかけ、生きのび、そして1894年12月のクリスマスを迎える頃―
コールドマウンテンに粉雪が舞いまたひとつエイダとルビーに悲劇が近づいていた。
戦争からの帰還、自然とともに生きて行くこと、そして信じるということ。
南軍の戦いは、農園主が奴隷を働かせるためのもので、そんな農園地方で
男手を失った後、残された家族や土地がどうなっていくのか―
出兵する時は元気に「1ヶ月で戻る」と言っていた若者の言葉が虚しい。
志願しておきながら、帰れるのは脱走兵のみ。
自分たちで雨を降らせておきながら「大変だ雨が降ってきた」と言っている
ルビーのセリフには胸が詰まる。。。
その悲劇から僅かに数ヵ月後の4月には、食料も底をついた南軍が降伏。この戦争にようやく幕が下りる。
しかし、血塗られた土地や、失われた沢山の命は元には戻らない。
ラブシーンと呼ぶにはあまりにも切ないインマンの告白
「君を想っていたから、暗い淵に落ちこまないでいられた」ともに戦場にいなくても
それがどんな事か、逞しさを身に着けてエイダもまた理解できたこのシーンが心に残る。
シリアスとコミカルは交互に仕事を入れるといっていたジュード。
冒頭の大激戦を生き抜くさまも、その後の命を賭けた道程も凄まじく、
困難や苦悩、様々な葛藤の末に・・俳優って素晴しい感動を与えてくれます。
私的プチジュード祭。4本目は先月亡くなったアンソニー・ミンゲラ監督と、ジュードの感動作。
この作品は、魂の待つコールドマウンテンを目指し歩き続ける男のラブストーリーであると同時に、
働き手を失い、武器を持たない女たちが立ち上がり、寄り添い、与え合う、激動の時代を生き抜いたヒューマンドラマでもある。
記事を書くために再観賞しましたが、、改めてジュードは凄いと思え、心が震えた作品。
原題 COLD MOUNTAIN
製作年度 2003年
制作国 イギリス/イタリア/ルーマニア
上映時間 155分
原作 チャールズ・フレイジャー
監督 アンソニー・ミンゲラ
音楽 ガブリエル・ヤーレ
出演 ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レニー・ゼルウィガー/ ドナルド・サザーランド/ナタリー・ポートマン/ キャシー・ベイカー
南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。
南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年が経ったインマン(ジュード・ロウ)は、出征前に1度だけキスをした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)に渡された銅版写真と本、戦地に届いた彼女からの手紙3通を心の支えに苛酷な戦場でかろうじて生き延びていた。(シネマトゥデイ)
南北戦争末期の1864年夏、ヴァージニア州の戦場でゲリラ戦にかりだされたインマンは瀕死の重傷を負い、
収容された病院で、エイダからの3通目の手紙を受け取る。
「戦いを止めて今すぐ帰ってきて―
不幸が続き、一人ぼっちで貴方のお帰りを待っています―
お願い、戻ってきて・・・」
クレーターの戦いで同郷のオークリーを失い、ゲリラ戦で殆どの友を失い、インマンもまた多くの敵を殺した。
彼の精神を支えていたのは故郷が舞台の本とエイダの写真だった。
脱走兵は銃殺。しかしインマンは決心する。
コールドマウンテンで待つ、エイダのところに戻ろうと。
過酷で長い旅に出る――それは1964年9月のこと。
物語は戦場のインマンと、二人が知り合った故郷、コールドマウンテンでの回想シーンが交互に描かれ、
ノースカロライナからの命がけの旅が始まると、
インマンが500キロの旅路で出会う様々な危険と、出会いと別れ。
都会の女・エイダの、ただ飢えを凌ぎピアノを弾く、なにも出来ない女が、
流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)と共に、自分で生きる術を学び、成長して行く姿が交互に描かれていく。
何度も死にかけ、生きのび、そして1894年12月のクリスマスを迎える頃―
コールドマウンテンに粉雪が舞いまたひとつエイダとルビーに悲劇が近づいていた。
戦争からの帰還、自然とともに生きて行くこと、そして信じるということ。
南軍の戦いは、農園主が奴隷を働かせるためのもので、そんな農園地方で
男手を失った後、残された家族や土地がどうなっていくのか―
出兵する時は元気に「1ヶ月で戻る」と言っていた若者の言葉が虚しい。
志願しておきながら、帰れるのは脱走兵のみ。
自分たちで雨を降らせておきながら「大変だ雨が降ってきた」と言っている
ルビーのセリフには胸が詰まる。。。
その悲劇から僅かに数ヵ月後の4月には、食料も底をついた南軍が降伏。この戦争にようやく幕が下りる。
しかし、血塗られた土地や、失われた沢山の命は元には戻らない。
ラブシーンと呼ぶにはあまりにも切ないインマンの告白
「君を想っていたから、暗い淵に落ちこまないでいられた」ともに戦場にいなくても
それがどんな事か、逞しさを身に着けてエイダもまた理解できたこのシーンが心に残る。
シリアスとコミカルは交互に仕事を入れるといっていたジュード。
冒頭の大激戦を生き抜くさまも、その後の命を賭けた道程も凄まじく、
困難や苦悩、様々な葛藤の末に・・俳優って素晴しい感動を与えてくれます。
私的プチジュード祭。4本目は先月亡くなったアンソニー・ミンゲラ監督と、ジュードの感動作。
この作品は、魂の待つコールドマウンテンを目指し歩き続ける男のラブストーリーであると同時に、
働き手を失い、武器を持たない女たちが立ち上がり、寄り添い、与え合う、激動の時代を生き抜いたヒューマンドラマでもある。
記事を書くために再観賞しましたが、、改めてジュードは凄いと思え、心が震えた作品。