風と光と空の詩(うた)

~色々あるけれど、人生はケ・セラ・セラ~

「ペスト」読了

2021年04月29日 | 本と雑誌
翻訳して日本語で書かれているのに、結構難解な文章で…😆
まあ、でも、昔の小説って割と難しい表現で書かれている事が多いですよね。

ペストの感染拡大で街は封鎖される。
専門病院を作ってベッドを増やしても、すぐ満床になる。
病人と接触した人は収容所(と、表現されています)に隔離される。収容所は競技場などの公共施設にテントを設置したり、ホテルが当てられる。
患者は次々に死亡し、お墓も間に合わない。埋葬するのに必要な人手も足らなくなる。

今のCOVIDを取り巻く状況とリンクするところがあって、身につまされる。

封鎖された街からは出ることも、街に入る事も出来なくて、家族や恋人と離ればなれになった人も多くいた。
(どの時代も抜け道はあって…😆上手くやる人はいる)

家族との別離、失業による経済的困窮、医療従事者の眠る時間も削っての奮闘…胸が痛くなって来る…。

物語では感染は終息していくが、ラスト、ペスト菌は死滅することなく生息し続け、いつかまた…と不気味な将来を示唆して終わる。










コメント
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