「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

富士山噴火に関する東京大学と山梨県富士山科学研究所の最新の研究<2023年9月

2023-09-05 19:33:02 | 自然災害・気候変動

富士山「いつ噴火してもおかしくない」、溶岩流は新東名まで1時間45分で到達…対策は立ち遅れ
2023/09/05 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230904-OYT1T50241/

これまでも富士山噴火に関する、やや煽情的な予測はありました。期限を区切るからその間に爆発しなければ、「オオカミ少年」的に受け止められます。

しかし、これまでの研究でも噴火の高い可能性は指摘されてきました。
今回の研究内容は、かなり具体的に数量的に指摘しています。それは溶岩流の範囲と速度であり、噴火により放出される火山灰の分量です。

写真を見ると、「宝永火口」が映っています。富士山の大きさを考えると巨大な火口です。それだけ噴火の威力が強力であったことを示しています。
写真
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20230905-OYT1I50012/

最近の大きな噴火は、1707年の宝永噴火です。今回の研究は、これと同程度の噴火が起きた場合を想定しています。

1707年の宝永噴火を引き起こした原因は、マグニチュード8・6とされる国内最大級の宝永地震です。
宝永地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E6%B0%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87
南海トラフ連動型巨大地震です。震源地は毎回同じで紀伊半島沖です。ここでプレートが割れて隣接する小さなプレートが連動してずれるので広域で大きな地震が発生します。

東日本大震災とは富士山の噴火は連動しませんでした。やはり過去の経緯からしても、南海トラフ連動型巨大地震に連動する可能性が高いと考えておくべきでしょう。

そして過去5000年の噴火の空白期間は、「現在までの約300年間が最長となることがほぼ確定的となった。」との見解が示されています。つまり、富士山は長い噴火の休みがあります。だから、安全なのではなく富士山の地下には、過去300年マグマが溜まっている可能性を考えておくべきだと言うことになります。

今度の噴火は、「デカイ!」と考えておくべきでしょう。

次の南海トラフ巨大地震も発生することは確実視されています。それが5年後か10年後か30年後か・・・が分からないだけです。今年無いから50年後も大丈夫!と安易に考える人は、結構困るかもしれません。困るうちには死亡も含まれます。

東海道新幹線と新東名高速道路は溶岩流でふさがれる想定ですから、巨大人口を抱える首都圏は、噴火の直接的な被害は免れてもその後の食料など基本的な生活物資は、一時的に枯渇することが予想されます。

更には・・・
「鉄道など交通網がまひし、停電や断水が発生。通信インフラも途絶――」などが予想されています。

巨大地震より被害が大きくなるのは、交通網の復旧と社会インフラの復旧に膨大な時間がかかることが予想されるからです。『電気がなければ、エレベーターは動きません。水道もダメです。商店に物資はなくなります。移動は徒歩でしか出来ません。』

高層マンションやタワー型マンションは、どうします?
自家発電設備があったとしても、その稼働時間には限界があります。せいぜい、3~5日程度の停電を想定しているのではないでしょうか?
仮に富士山の噴火による停電が発生したならば、その程度では済みません。

それを考えても特に高齢者は、低い階に住むのが無難です。水道が止まれば、水は階段で運ぶしかありません。それが関東全域で起きる可能性があります。

次の南海トラフ巨大地震が起きたならば、関東も大きな被害を受ける可能性があります。首都圏に日本の人口のうちの約4,434万人が集まったために、いったん首都圏で二次的であろうと大規模災害の被害が発生すれば、昔なら考えられないような巨大な被害が発生することが、予想されます。


南部戦線・ザポリージャ戦線の呼称の変更について<ウクライナ紛争2023年9月

2023-09-05 19:31:03 | ウクライナ紛争

これまで南部戦線のうち、ザポリージャ戦線のトクマクТокмак付近を中心にするロシア軍の防御網の表記に統一された呼称は、ありませんでした。
そのためこの日記では、BBCの略図の呼称を使用して表記してきました
これまでの表記
ウクライナ軍から見て一番北側の防衛ライン
⇒外郭の防衛ライン
二番目の、その南側の防衛ライン
第1次防衛ライン
三番目のトクマクТокмакに最も近い一番南側の防衛ライン
⇒第2次防衛ライン

『ロシア軍の「第1防衛線」突破、ウクライナ軍将官ら主張 反攻の転換点か』
2023年9月4日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66704093

昨日のBBCの記事の中でオレクサンドル・タルナフスキー司令官が、以下のようにコメントしています。
『我々は現在、第1防衛線と第2防衛線の間にいる』

このように言っています。ウクライナ軍は、一番外側を第1次防衛ラインと認識し、その次を第2次防衛ラインと認識していることが分かりました。

表記が違うと意味が違ってきますので、今後この日記のトクマクТокмак付近のロシアの防衛ラインを、表記するときは、ウクライナ軍の認識により表記します。

これまでの外郭の防衛ラインは、今後は第1次防衛ラインと表記を変更します。
これまでの第1次防衛ラインは、今後は第2次防衛ラインと表記します。

過去のバックナンバーもこのように読み替えてください。これまでは、この部分をウクライナ軍が呼称で示したことがなく、多分地名で示していたと思います。今回、第1次防衛ラインをウクライナ軍が、はっきりと突破したので第1次、第2次のように呼称したのだろうと思います。

この部分に関しては、その時々情報が錯綜する部分が見られましたが、ロボティネ村Robotyne付近の第1次防衛ラインは、ある程度の幅ではっきりとウクライナ軍が突破し、第2次防衛ラインの攻撃を始めていることが確認されました。

その場所は、ロボティネ村Robotyneの南4km付近にあるノボプロコピウカ村Novoprokopivkaに向かう地域であり、もう1か所は東方(10km位)のベルボベVerbove付近の地域です。防衛ラインの表記を変更しただけで内容は、これまでと同じです


南部戦線のザポリージャ州ロボティネ付近での戦闘<ウクライナ紛争2023年9月

2023-09-05 19:29:39 | ウクライナ紛争

ロシア軍の「第1防衛線」突破、ウクライナ軍将官ら主張 反攻の転換点か
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66704093

最近になり、ウクライナの関係者からロボティネ付近での戦闘についてのコメントが多くみられます。しかし、詳細については語りません。何か意図があるから、こうしているのでしょうね。ウクライナの情報統制は、ほぼ完ぺきでウクライナ側から重要情報が、漏れてくることはほとんどありません。むしろ、ロシアの軍事ブロガー経由の情報の方が、多いです。

多分、これが目的だと思います。
『クレムリンは最近、ロボティネと、21キロ南にある主要道路と鉄道が通るトクマクとの間の防衛強化のため、長い前線のほかの地域から精鋭部隊を送り込んだ。』

実は、ロシア軍の予備部隊も残り少ないようです。
『ロシア軍の予備師団が南部戦線に 東部でのウクライナ軍失速も影響か』
2023.09.03
https://forbesjapan.com/articles/detail/65704

その部隊は、「第76親衛空挺師団」であるようです。これ以外には、南部に投入できる予備兵力はないようです。予備部隊を使い切れば、あとはその方面にいる部隊だけで戦わなければ、なりません。
ウクライナ側のロボティネRobotyne付近での戦闘状況のリークは、この予備部隊を南部戦線に引き寄せるためではないかと考えられます。

もちろん最後まで残されていた「第76親衛空挺師団」は強力な部隊です。本当なら来てほしくは、ないと思います。敢えて、それを引き寄せるのは何が目的か?

来ても余りウクライナ軍が困らないからでしょうね?東部戦線にでも投入されれば、リマンやクピャンスクに更に圧力が加わります。それを避けるためでは、ないかと思います。

現実にボティネRobotyne付近では、ロシア軍の第1次防衛ラインは部分的に突破されているようです。その部隊の一つが、『「スカラ」というコールサインで知られる司令官率いる義勇大隊』です。これはロシア軍にとっては、かなり危ない状況です。この大隊は、退役軍人の志願兵で編成された強力な部隊です。ウクライナ軍の最強の部類の戦術大隊が防衛ラインを突破していれば、大ごとです。防衛ラインの両側が、どんどん浸食されて突破部分が広がっていきます。

そして、その東方(10km位)のベルボベVerbove付近でも、かなり激戦が続いているようです。ここは第2次防衛ラインの拠点です。

だからロシア軍は、予備兵力を投入して守らなければならない必要があります。

それで済むかと言えば、まだあります。
南ドネツク戦線では、既にスタロマイオルスケStaromaiors'keとドネツク州ウロジャイネUrozhaineをウクライナ軍が奪還しており第1次防衛ラインを突破されています。少し前の話ですから、今はその南4km位に位置にある第2次防衛ラインの拠点のスタロムリニフカStaromlynivka付近で戦闘が始まっていると思います。

こちらは、全然話に出てきません。
ザポリージャ戦線の方にロシア軍の予備部隊を引き付けたいのは、それが理由のように思います。どちらかと言うと南ドネツク戦線の方が進捗が早いと思います。

そう考えるとウクライナ軍が突破したいのは、南ドネツク戦線の方であるように思います。ザポリージャ戦線の方が地雷原が多く、攻略にはどうやっても時間がかかります。先行して攻めたいのは、南ドネツク戦線の方だと思います。

大体、傾向として静かな方が危ないことが多いです。音の大きな方が陽動であったりします。そうなるのかどうか?

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


「窓ぎわのトットちゃん」の続編の話<2023年9月

2023-09-05 19:28:05 | 日記

「窓ぎわのトットちゃん」42年ぶり続編…黒柳徹子さんの戦時疎開から留学するまでの日々
2023/09/04 04:00
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20230903-OYT1T50155/

「窓ぎわのトットちゃん」が、それほど読まれた本だとは今日まで知りませんでした。
『累計発行部数は国内で800万部、全世界で2500万部を超える大ベストセラーとなっている。』
凄いね!
続編を書こうと思い、「それから」を書いて出版するのだそうです。

日本人で黒柳徹子さんを知らない人は少ないと思います。よく昼のお茶の間のテレビに出ていて、ぺちゃくちゃおしゃべりしています。
ヘア・スタイルが独特で子供らは、「玉ねぎおばさん」などと呼んでいました。
メイクも独特で・・
「年いくつなんだろう?」
と、思います。

年を取らない人の典型みたいな人です。
もう、20年以上テレビを見ないのでそれ以降、見たことがありません。だから、私の黒柳徹子さんのイメージは70歳前後の時のものです。その後、見たことがないですから。

90歳になって続編を書くのは、いかにも黒柳徹子さんらしいと思います。

「窓ぎわのトットちゃん」
今度、本を買って読んでみようと思いました。
テレビで見ている限りでは、おもしろい(知的にと言う意味です)おばさんだと、思っていました。

疎開した世代は、少なくなりつつあります。「いつまでもお元気に」と思います。


ムクドリ大群に悩む都市部<2023年9月

2023-09-05 19:26:43 | 動物と植物と自然

ムクドリ大群に「うるさい」「フンが臭い」の苦情…嫌がる音響スピーカー導入も不発
2023/09/04 08:08
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230903-OYT1T50149/

どうしてこうなるかを考えると、ムクドリの住める自然環境が減少したことが一番の理由だと思います。本来は、低地の平野や低山地にかけてがムクドリの住処のようです。やはり近年、都市開発が進んでそんな環境が減ってきたので都市部に住むようになったのでしょうね。

ところが、住み着いてみるとムクドリ、びっくり!
「天国じゃないか!」
こうして大勢さんが住み着くようになりました。
どうして、天国か?
天敵がいません。
これは、カラスも同じです。

天敵は、猛禽類です。
トビ、ハヤブサ、ツミ、チュウヒ、チョウゲンボウ、ワシの仲間、フクロウ
ほぼ、都会にはいません。
樹木や自然環境がなくなって、営巣地がなくなりました。だから、かなり山の方に行かないと猛禽類は住めません。猛禽類のいないムクドリやカラスの天国が出来上がったというわけです。

自然環境を破壊すると捕食関係がなくなり捕食される側の鳥たちが、大繁殖するという仕組みです。

結局、解決策は猛禽類の営巣地を作ってあげて、都会に引っ越ししてもらうしかありません。

ハヤブサは、断崖絶壁に巣を作りますから高層ビルにハヤブサの営巣スペースを設けてあげると営巣すると思います。NYの高層ビルには、ワシやハヤブサが営巣しているようです。だから近所のセントラルパークに行くと白頭ワシやハヤブサが、普通にいるようです。セントラルパークでフクロウも営巣しているようで、たまにフクロウもいるようです。この界隈には、タカ・ワシ・フクロウ・ハヤブサなどが営巣して住み着いているようです。

一つには、セントラルパークのような広い緑地帯を作ってあげることも必要です。もう一つは、高層ビルに猛禽類の営巣スペースを作ってあげることです。そうすると猛禽類がそこで営巣して住み着くことが、NYの例を見ると分かります。

今更、自然環境を全部元に戻すことは不可能ですが、樹木の生い茂った緑地帯を増やしたり、猛禽類の営巣場所を人為的に作ってあげることで、猛禽類は都市でも住むことが出来るようになります。

カラスやムクドリ対策には、これが一番有効です。自然界の捕食関係を、人為的に元に戻してあげることを考えるべきでしょう。逆に言うと高層ビルやタワーマンションを建設する場合は、猛禽類の営巣用に一定のスペースの提供を義務付けるべきだと思います。

鳥だけではなく地上の動物も同じです。アメリカの首都ワシントンでは、普通に野生の狐がいます。住宅地の中を時々、コヨーテが走っています。アメリカ・クロクマは普通に人間の隣に住んでいます。

日本ではあまりにも都市部から野生の動物や鳥類を排除しすぎていると思います。NYでは、手を入れない自然環境を増やす取り組みもされています。どんどん、緑地を減らし樹木を減らす今の日本の都市計画は、いびつですし間違っていると思います。

ムクドリやカラスが、蔓延るのはその証明です。


ウクライナの社会改革<ウクライナ紛争2023年9月

2023-09-05 19:25:18 | ウクライナ紛争

ウクライナ紛争が起きてみると、これまで気にもしなかった事が色々見えてきます。関心がないと分からない事が沢山あります。

その一つに旧ソ連諸国の社会構造があります。
旧ソ連諸国の社会の大きな特徴は、腐敗と汚職と縁故主義です。その最大の社会がロシアです。ベラルーシも同じ傾向がありますし、ウクライナはミニ・ロシアと言っても良い状況でした。

これまでウクライナが西側諸国から受け入れられなかったのは、その社会的な汚職と腐敗と犯罪の蔓延が大きな理由です。共産主義から資本主義へ変わった国には、移行のルールがありません。国有財産の不当に安い払い下げが、新興財閥を生み出します。あるいは、許認可の強い分野のビジネスも同じです。有力者にコネのあるものが優先されます。結果として社会的な汚職と腐敗は、そのまま引き継がれてしまいます。
法律に為政者の意思が優先する社会です。人治主義と言うべきですね。ロシアは、その極端な社会です。独裁者の意向が、法律です。独裁者の意向の上の法律は、ありません。

そして政治体制の移行期には無秩序と混乱が生じます。犯罪組織が蔓延します。これも残ります。特に港湾のある地域では、ロシアとウクライナに犯罪者のネットワークがあります。ウクライナのオデーサは、有名な犯罪都市です。

このような状況は、長く続くほど既得権と柵が生まれますから改革が困難になります。

西側諸国のウクライナ支援の条件は、このような悪しき社会を改革して民主主義的で法律による政治を行うことです。民主主義と汚職や腐敗も、ほぼセットです。金権政治がその最たるものです。それを言うなら、アメリカなど金権政治そのものにも見えますが?

ともあれ、ウクライナの社会的汚職と腐敗は目に余るものがあります。ロシアのウクライナ軍事侵略は、ウクライナに社会改革のきっかけを与えました。それを実行しなければ、ウクライナは西側からの支持や支援が受けられません。嫌でも社会改革を行う必要があります。戦争は大統領に戦時の大統領として大きな権限を与えます。ウクライナ国民は、当然社会改革を望んでいました。それを既得権益や柵が阻害していた経緯があります。

そういったことを背景に戦争開始後は、ウクライナの大統領は腐敗と汚職の追放に取り組んできました。それを進めて行けば、やがて身内にも手を付けざるを得ません。大統領の周辺にそのような人々が、残っていれば国民は納得しないでしょう。

ウクライナ大統領の元後援者を逮捕、勾留
2023.09.03 Sun posted at 10:11 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208585.html

ゼレンスキー氏が、大統領になる政治活動を最大限支援したのが、新興財閥の大富豪であるイーホル・コロモイスキー氏です。去年から捜査の対象には、なっていました。ついに裁判所から勾留を命じられました。刑事裁判にかけられるのは、もう既定路線のようです。もっとも刑事訴追をしにくい人物が対象になりました。つまり、全部捜査対象になると言うことです。例外は、許さないという意味でもあります。

そして、ロシアの軍事侵略開始の前年の11月に急遽、国防省に起用された、オレクシー・レズニコフ氏が退任するようです。2021年11月4日に国防大臣に就任しました。ロシアとの戦争を国防大臣として支えてきました。立派な人物だと思います。

しかし、国防省内の汚職の蔓延には無力でした。国防省内の汚職も摘発し、綱紀を正す必要があります。そのためには、オレクシー・レズニコフ氏が国防大臣の座にいては、何かと困ります。レズニコフ氏が罪を問われるのかどうかは不明です。少なくともこれから国防省の汚職を摘発するわけですから、功績のあるレズニコフ氏に渦中にいて欲しくは、ないと思います。

最も汚職の摘発が難しいのが、国防省です。ウクライナの社会改革も最終コーナーに差し掛かったように見えます。ここまでやれば、聖域も例外もなくなります。腐敗や汚職に関与したものは、必ず訴追され処罰される事が明白に示されれば、やがては少なくなると思います。何より裁判所が法律を執行できる意味が大きいと思います。法治主義の完成です。法治主義がなければ民主主義もありません。今、やっとその基本的な部分がウクライナ社会で形成されつつあるように見えます。

それが出来れば、ウクライナは真の意味で西側諸国に受け入れられるでしょう。


パ・リーグの危機と阪神の躍進とOPSの関係<2023年9月

2023-09-05 19:23:47 | MBL & プロ野球

パ・リーグの打撃不振は、既に限界を下抜けていて2軍の野球です。

一方、セ・リーグでは阪神が久しぶりのリーグ優勝を達成しそうです。そして、パ・リーグと比較しての意味ですがセ・リーグの打者は打撃好調です。

OPSと言う指標を通して見ると、その理由が明確に分かります。そもそもOPSとは過去のデータから得点に最も近い選手を把握するために考え出された指標です。過去のメジャーの膨大なデータを統計学的に分析して導き出された指標です。
計算式は、意外に簡単で「出塁率+長打率」です。
この数字が優れている選手が、最も得点確率の高い選手だと、「統計学的に分析」して指標として活用しているのが今のメジャーです。
OPSには、統計学的な意味での科学的な根拠があります。メジャー100年を超えるデータから分析された指標の根拠は、絶対的な意味を持ちます。だからメジャーの各球団は、それをチーム編成からスカウト、補強、チーム戦術など全てに応用しています。

日本のプロ野球がその考え方を取り入れているかと言うと、そうは見えません。指標として理解し応用しているように見えるのが阪神です。
ほぼ無視しているのが、パ・リーグの各球団です。

その結果は?
パ・リーグがOPSを軽視する結果、OPSの指標から判断すると2軍レベルの選手が、1軍にいます。OPSは、得点確率を判定する指標ですから、OPSの低い選手ばかりだとチーム総得点が低くなります。

その差が、パ・リーグとセ・リーグのチーム総得点の差として、はっきり表れています。
試合数に多少違いは、ありますが・・・総得点
阪神:465
広島:433
横浜:449
巨人:457
ヤクルト:444
中日:336
パ・リーグ
オリックス:423
ロッテ:418
ソフバン:433
楽天:416
日ハム:411
西武:343
OPS
セ・リーグ(打率20位までの比較)
D(並)以下、0
パ・リーグ
E(平均以下)9人

OPSの違い(差)が、はっきりチーム総得点に反映されているのが分かると思います。
パ・リーグは、打率上位20人のうち2軍レベルが9人います。一方で、セ・リーグは20人全員がD(並)以上です。

これは、とんでもない差と言えます。それは、OPSを知り考え方を応用しているかしていないかの差だと思います。パ・リーグの各球団は、OPS以前の野球をしているのだと思います。セ・リーグは多少なりともOPSを色々な部分に応用していると思います。

OPSを考えると、自然に出塁率と長打率にも目が行くと思います。だから阪神は、チーム戦術として四球を重視しています。それが12球団一の四球数として表れています。四球が多いと出塁率が上がります。そこに長打率を上げる努力を加えると、OPSが上がります。得点確率が増えるという仕組みです。
チーム・ホームラン数は少なく、チーム打率の並である阪神が、12球団最高のチーム総得点を上げる事のできる理由は、そこにあります。

つまり、阪神が最もOPSと出塁率を応用していると言えます。セ・リーグの各球団は、中日以外はその傾向が見られます。パ・リーグの各球団には、それが見られません。

メジャーの野球は進歩しています。それに追いついていこうと思えば、その考え方や技術を学ぶ必要があります。古い考え方や技術のままでは、差が広がるばかりです。

簡単に言うとパ・リーグの野球は、出塁率が悪く、シングル・ヒットばかり狙う野球です。得点から遠い野球ばかりしているから、チーム得点が少なくなっています。ほぼ、昔の甲子園野球ですね?

この傾向が続けば、セ・リーグとパ・リーグの実力差は大きく開くと思います。「実力のパ」は、既に過去です。OPSを見る限り、「実力のセ」になっています。

昔式の野球をやっていては、ダメだと言うことです。野球の世界だって考え方も技術も、メジャーでは年々進歩しています。これは、メジャーでも2000年ごろから始まりました。すでにメジャーでは20年、それが続いています。

今のメジャーのチームが、2000年ごろのメジャーのチームと対戦すれば、昔のチームは全く勝てないと思います。今の日本のプロ野球が2000年ごろのメジャーのチームです。こう考えると、メジャーとプロ野球の格差が分かると思います。

プロ野球も進歩してほしいから、こうして書いています。


欧州サッカー>孫興民と日本人選手の活躍

2023-09-05 19:22:43 | サッカー

欧州サッカーを語るなら、孫興民について語らざるを得ません。東洋の生んだ最高のストライカーです。

昔、毛沢東を「けざわあずま」と読んだ女子学生がいて教授が嘆いていました。「モウタクトウ」だろ!と言うわけです。普通の人は、それが当たり前だと思うかもしれません。しかし、辛口の人がいて?
「どっちも違っている!マオ・ツォートンだ!」と言っている人がいました。
だから、毛沢東が「マオ・ツォートン」なのは知っています。
金大中が「キム・デジュン」なのも知っています。これは、何となく覚えやすいので覚えました。中国の人と韓国の人で現地語の読みを知っているのは、この二人だけでした。
三人目に覚えたのが、孫興民「ソン・フンミン」です。これは、カタカナで覚えたので漢字の方が分かりません。片方覚えれば、用事は足ります。

もちろん覚えたのは、東洋人最高のストライカーだからです。スポーツ新聞は、面倒なのか「ソン・フンミン」と書いてあることが多いので自然に覚えました。

孫興民「ソン・フンミン」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E8%88%88%E3%83%9F%E3%83%B3
プレミアのトッテナムに移籍して昨シーズンで8シーズンが過ぎました。レギュラーシーズンで268試合に出場して、通算103得点。これは東洋人が打ち立てた金字塔であり今後、当分破られることのない記録だと思います。しかも現在進行形です。2021~2022シーズンには、35試合23得点でリーグ得点王にも輝きました。

イングランドのエース・ストライカーのケインが、バイエルンに移籍しましたので今シーズンは、ソン・フンミンがトッテナムのキャプテンです。これまでは、ケーンの引き立て役に回ることが多かったと思います。今シーズンからは、ソン・フンミンがチームの顔です。中々、こうはなれないと思います。過去8シーズンのチームへの貢献を考えると、当然ではありますけれど。積み重ねの結果ですね。素晴らしいと思います。

トットナム新主将・孫興民、ハットトリックの大活躍 チームはポステコグルー監督のもと好調2位
[2023年9月3日10時12分]
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202309030000248.html
格下のバーンリーとの対戦でしたが、ハットトリックの大活躍でした。これでポステコグルー監督も、3勝1分けの勝ち点10の上々の滑り出しで、マンチェスター・シティーに次ぐ2位につけています。これまでトットナムには、ケインとソン・フンミンと二人のエース・ストライカーがいました。一人になった分、戦術的には簡単になったと思います。監督は、ソン・フンミンを中心に戦術を考えれば、いいからです。意外にトットナムは、今シーズン活躍するかもしれません。ソン・フンミンの活躍がそれを支えるでしょう。
ソン・フンミンの昨シーズンの得点が10得点です。ケインが30得点(キャリア・ハイ)。ソン・フンミンのキャリア・ハイが23得点。ソン・フンミンが30得点ぐらいゴールを決めると、ケインの穴は埋められると思います。その意味でチームのエースになったソン・フンミンが、どれだけ活躍するのかも楽しみです。

※三笘薫
ブライトン3-1ニューカッスル:1アシスト
通算4試合 1ゴール3アシスト 順調です

※久保建英
Rソシエダード5-3グラナダ:2ゴール
4試合通算3点 非常に良い

※南野拓実
モナコ3-0RCランス:1アシスト
4試合で3ゴール3アシスト 良すぎて心配、チームのエースです。

※鎌田大地
ナポリ1-2ラツィオ:初ゴール1ゴール
初ゴールが決勝点は、お見事!勝負強い!
しかも、効き足でない左足でゴール、いいですね!

※板倉滉
ボルシアMG1-2バイエルン:1ゴール
今季2点目、順調

※伊藤洋輝
シュツットガルト5-0フライブルク:1アシスト

※浅野拓磨
アウクスブルク2-2ボーフム:2得点
通算2得点

それぞれ、順調か絶好調でしたね。今シーズンは、点の取れるアタッカーが多いので、本当に楽しみです。チャンピオンリーグに出場するのが、久保建英と鎌田大地です。鎌田大地は大舞台での活躍は既にお約束済みの選手です。今度は、チームは強いですからどれだけ得点できるかが楽しみです。去年は弱小フランクフルトで3ゴールです。今シーズンは、ラツィオですから、もっと!!!でしょう?

久保建英は、今回が初出場です。リーグと同じようにプレーすれば、得点できると思います。得点できなければ、ソシエダが負けるかもしれません。ソシエダが予選を勝ち上がれるかどうかは、久保の出来にかかっていると思います。久保君の組は、D組です。
ベンフィカ(ポルトガル)
インテルミラノ(イタリア)
ザルツブルク(オーストリア)
Rソシエダード(スペイン)
どちらかと言うと、組み合わせに恵まれたと言えると思います。簡単ではないですけれど、勝ちあがる可能性は十分あると思います。

鎌田君は、E組。
フェイエノールト(オランダ)
Aマドリード(スペイン)
ラツィオ(イタリア)
セルティック(スコットランド)
ここも組み合わせに恵まれたと言えます。クラブの格を考えるなら、勝ち上がるべき組み合わせです。決勝トーナメント有力です。


秋になるとヒヨドリが賑やかになります<2023年9月

2023-09-05 19:21:53 | 動物と植物と自然

ヒヨドリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A8%E3%83%89%E3%83%AA

生息地は、日本、サハリン、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、フィリピンの北部(ルソン島)などですが、多く住んでいるのは日本だけのようです。

東京に最初来た頃は、秋から冬に山からくるんだろうと思っていました。秋から冬、すごく煩いですよね?甲高い大きな声で鳴いて?
「ああ、ヒヨドリが来たんだね・・」
などと思っていました。春から夏は静かだからです。
でも、甲高い大きな声で鳴くのはお相手を探す時だけなんですね・
春から夏は静かなので、いないのだと思っていました。
(この時期が繁殖期)
ある時、夏にヒヨドリらしき鳥を見かけて?
「なんでよ!夏は山にいるんじゃなかったのか?」
夏にもいました。

調べてみると、定住するのと渡りをするのと2グループあるようです。渡りをするのは、大きな群れになり冬に暖かい地方に移動するようです。

東京で見るのは、つがいだけなので大きな群れはまだ見たことがありません。大きな群れだとすごく五月蠅いでしょうね?

結構、人間の近くにいるのは昔、人間が飼っていたことも理由かもしれません。
平安時代には、貴族の間で飼うのが趣味のようになっていたようです。古今著聞集などにその記述があるそうです。

果物が大好きで、庭先などに置いておくとすぐ来て食べます。人間を見てもほとんど逃げません。もっとも東京では、カラスすら逃げません。田舎に行くとカラスは子供たちにパチンコで石をぶつけられますから、人間からはパチンコの石ころが届かないように距離を取って警戒します。最初、田舎に帰るとカラスがやたら警戒するのが不思議でした。

都会のカラスは、子供らがいじめないので反対に人間がいじめられます。動物愛護もいいけれど、カラスは子供らがパチンコで石をぶつけるべきだと思います。それをやらないから、カラスと人間の秩序が乱れています。

今では、分布が日本国内に限られるために海外のバードウォッチャーには、是非見たい野鳥なんだそうです。どうして日本でだけ、生き残っているんでしょうね?日本人が優しいからかもしれません。

でも、あんまり沢山いすぎて地方によっては、農作物を食害する農業害鳥になっていて狩猟鳥に指定されるケースもあるようです。
「ときに集団で畑に現れキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンなどの農作物を食い荒らすことも・・」
これは、農家もたまりませんね?


今時、百貨店ですか?はア~あ?(そごう・西武)<2023年9月

2023-09-05 19:20:32 | 日本の政治経済

そごう・西武、脱百貨店加速も ヨドバシ同居でブランド撤退懸念
2023年09月02日07時09分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023090101030&g=eco

すごく時代遅れな感覚です。
そもそも東京の事情を言うなら、西側の繁華街は新宿と渋谷です。池袋は、三流です。行ったことがある人は分かると思いますが、すごくしょぼいです。西武線沿線のお上りさんが、客層だと思います。「お上りさん」が東京にいるのか?『います!西部線・東武線沿線の住人です!』
(中央線沿線は、相当すれっからしです。)
一流を言うなら、やはり銀座でしょう。

銀座ですら、百貨店は廃れものです。百貨店に行く客は少ないでしょう。地方では、百貨店の閉店が続いています。今時、誰も百貨店に行って高級な商品を買おうとは思わないと思います。

海外の高級ブランドは、大体銀座あたりに自前の店舗を構えています。東京の田舎の西武百貨店にわざわざ高級ブランドを買いに行く客は、ごく少ないと思います。銀座まで行けば直営店があります。

値段は割高で品ぞろえは、到底専門店にかなわない。百貨店の売り場貸し商売が、ダメになったから現在の百貨店の斜陽化があります。

ごく簡単に言うと、百貨店はもうダメと言うことです。どっちにしても、「売り場貸し商売」であることは同じです。

客が来るはずもない高級ブランドより確実に客が来る、ヨドバシカメラやユニクロをテナントに入れた方が、良いことは普通に考えると分かると思います。

なんだか、百貨店が特別な商売のように誤解しているようです。所詮、「売り場貸し商売」にすぎません。であるならば?
客がたくさん来るテナントに売り場を貸した方が、有利であることは普通に分かります。

お高く止まった殿様商売は、もう終わりです。時代に合わせて生きていかなくてはね?

銀座なんか?30年前からそんな調子です。
百貨店より高級な専門店が沢山あるからです。
今、銀座の百貨店がどんな具合であるか知りませんが、色いろ苦労していると思います。

遅れてやってきた百貨店受難の時代ですね?
流石、東京の田舎です。
感度が、鈍いわ!
(高くて品揃えが悪いのは、客が来ないの!明治時代と間違えているんじゃないのか?池袋から地下鉄に乗って行けば、すぐ銀座なんだから!池袋ごときがですね!銀座と張り合うのは、土台!無理なんだから!身の程を知れとまではいいませんが???1階は食べ物屋の流行っているのを入れる!2階はヨドバシ!3階はユニクロ!それ以上の階は適宜!何の問題もないでしょう???)

※なぜ、ブチ切れたか?
ヨドバシを見下す、左前そごう・西武の態度が不愉快です。放置すれば?
ヨドバシ→変わらず儲ける
そごう・西武→やがて倒産

これを理解するなら、何かを間違えていると思います。
ちなみに土地は、ヨドバシが買いました。
そごう・西武は、今後は地主様のヨドバシから土地を借りることになるわけです。