アゼルバイジャン検問所で「戦犯」捜索 ナゴルノカラバフ
2023年9月27日 13:34 発信地:ラチン回廊/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3483528?cx_part=top_topstory&cx_position=2
長年にわたり続いてきたナゴルノ・カラバフ地区をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争(戦争)は、アゼルバイジャンの全面的勝利に終わりました。
アルメニアが一方的にアゼルバイジャン領に軍事侵略し軍事力で占領地を支配してきました。
しかし、アゼルバイジャンの国力が回復するにつれアルメニアが敗北し、最後のナゴルノ・カラバフ地区のアルメニア系武装勢力も武装解除されました。
双方に迫害や残虐行為はあったと思います。しかし戦争はすべてアゼルバイジャン領で行われ、かなり長い期間アルメニアがアゼルバイジャン領を武力で支配していた以上、アルメニアの方がより多く残虐行為や居住地の追放などの迫害行為を行ってきました。
それを行ったのは、アルメニア人とアルメニア系アゼルバイジャン人の一部だったと思います。しかし、その報復を恐れるアルメニア系の人々は、アルメニア領に逃げ出しています。口では言えないようなことが沢山あったと思います。それを知っているから逃げ出すしかないのでしょう。
武装解除で押収された武装勢力の武器の多さを考えると、逃げ出した方が無難かもしれません。かなり大量の武器が押収されています。
『分離派の武装解除開始、係争地ナゴルノカラバフ』
2023年9月24日 10:59 発信地:シュシャ/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3482974?cx_part=top_category&cx_position=5
これを見ると、この紛争の主体はアルメニアの正規軍だとしか思えません。ナゴルノ・カラバフ地区の人口は、15万人程度にすぎません。そんな程度の人口の武装集団が、こんなに大量の武器を持っているはずが、ないからです。
武装勢力はアゼルバイジャン政府から見ると国家反逆罪の容疑者であり、テロリストでもあります。アルメニア軍が後ろ盾となっているうちは、独立国を気取ることも出来ますがアルメニア軍がアゼルバイジャン領から追放されてしまえば、単なる犯罪容疑者にすぎません。
長い歴史の中ではぐくまれた憎しみと憎悪が、民族の対立を生みだしました。それを煽り立てたのが、アルメニアの過激民族主義者です。過激民族主義者がアルメニアを支配し残虐な侵略戦争を遂行してきました。
遠因を辿れば1900年前後の帝国主義時代にまで行きつきます。
やや詳しく以下のブログ記事に書きました。
2023-09-15
ナゴルノ・カラバフ紛争のメモ
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/09/15/185150
2023-09-26
アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ紛争についての欧米の偏向報道への疑問<2023年9月
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2023/09/26/144024
過激民族主義は、このような残酷な軍事侵略を生み出すケースが多いです。
ナゴルノ・カラバフ紛争もそうですし、もっと酷かったのがセルビアのケースです。
旧ユーゴのムラディッチ被告、終身刑が確定 ボスニアの虐殺
2021年6月9日
https://www.bbc.com/japanese/57408988
今、ロシアがウクライナに対して同じことを実行しています。ロシアでも戦争を煽り立てているのは、過激民族主義者です。
ニュースを読むと誤解しそうなのは・・・
ナゴルノ・カラバフ紛争では、アルメニアが加害者です。
アゼルバイジャンに軍事侵略し傀儡政権を作って占領したアゼルバイジャン領を、アルメニアの領土にしようとして
最後には、アゼルバイジャンに敗北して追い出されました。アゼルバイジャンは侵略された領土と国家の主権を回復しただけなのに、アゼルバイジャンを悪者にしようとする情報操作が見られます。
主にそれを行っているのは、アルメニア・フランス・アメリカ・などです。フランスやアメリカがそうするのは、オスマントルコ帝国時代に逃亡したアルメニア人の子孫が多いからです。
この紛争を知ると帝国主義時代から現在までの歴史をたどることになります。そうすると何が善で何が悪かは、分からなくなります。
しかし、この事件ではイスラム教徒が不当に扱われているのは、間違いないと思います。ほぼキリスト教対イスラム教の対立の構図が見えます。
非常に考えさせられました。
結局、一番大きな被害を受けるのはほとんど無関係な平和な一般市民であるのは、同じです。
目指すは埋蔵価値「1000京ドル」の小惑星プシケ、NASAの探査機サイキ打ち上げへ
2023/09/26 11:16
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230926-OYT1T50099/
火星と木星の軌道の間にある「小惑星帯」に存在する「プシケ」は、かつての惑星の中心部分だけが残った状態だと考えられています。 楕円 形で最大幅約280キロ・メートルと大型の小惑星です。かつて、ここに惑星があったというのも今聞くと不思議です。
惑星の中心部である「プシケ」は、主に鉄やニッケルなどの金属で構成されていると考えられ金も含まれていると考えられています。
そのお値段が、概算1000 京 ドル(京は兆の1万倍)!
15 垓 円(垓は京の1万倍)?
金額が巨大すぎて、良く分かりません。
こういうのを「天文学的」と言うのでしょうね?
今のところ持ち帰る手段はありませんが、遠い将来に宇宙で人間が活動するようになるとこの付近に宇宙溶鉱炉が建設されるかもしれません。
そのエネルギーは?
今、地球にある技術だと原子力エネルギーです。
宇宙船推進のエネルギーとしても使えるでしょう。
昔、原発が未来のエネルギーと考えられたのは、そのような事を考えたからです。今、次世代の技術として核融合が開発されていますが?
『世界ではじめて人工的に原子炉が臨界に達する(核分裂を起こす)ことができたのは、1942年、米国シカゴ大学でのことです。』
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/nuclear/sekainonuclear.html
今でも人間が宇宙で利用可能な大容量発電は、原子力発電です。その次が、石炭火力発電です。これほど当時から時間が経過しても、その事情は同じです。
仏軍撤退「主権回復への一歩」 ニジェール軍政が歓迎
2023年09月25日14時00分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023092500558&g=int
素直にコメントを読むと革命政権の認識では、これまでニジェールには限定された「主権」しかなかったことになります。
ワールド
2023年7月31日7:53 午後Updated 2ヶ月前
再送ニジェール、追放政権の2閣僚ら新たに拘束 大統領の動画公表
https://jp.reuters.com/article/niger-security-idJPKBN2ZB0O3
「バズム政権の鉱山相と石油相」
モハメド・バズム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8F%E3%83%A1%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%A0
ニジェール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB
フランスは、元モハメド・バズム大統領を正当な大統領だと主張しています。
しかし、ニジェールは軍政と民政を繰り返しておりそれほど民主主義が定着している国とも思えません。
軍が度々クーデターを起こしてその都度、民政に移行しています。軍がクーデターを起こすのは、大統領を強制的に排除するためだと思われます。
完全な軍事独裁の国でもないし、完全な民主主義の国でもありません。今回の軍事政権も3年以内の民政への移行を言っています。軍事独裁を続ける心算は、ないという意味だと思います。軍事クーデターの後、民政に移行するのがニジェールの政治の慣例になっていて、今回の軍事政権もそれを踏襲すると言うことであろうと思います。
すなると、果たして元モハメド・バズム大統領がニジェールを代表する大統領であった事がニジェール国民の総意であり希望であったのかどうかの疑問が生じます。
ニジェールには、世界3位のウラン鉱山がありニジェール最大の輸出品の輸出品になっています。そのためウラン価格の動向によりニジェール経済は大きく影響をうけます。
他には、東部で油田が発見され2014年には石油製品が総輸出額の25.9 %を占めて第2位の輸出品となったとあります。
ルキナファソの国境に近いリプタコ地方においては金が産出され、これも輸出されるとあります。
つまり、利権だらけの国です。それが生み出す富がニジェール国民のために使われていたのかどうかの疑問も当然起きます。
怪しいにおいがプンプンと、漂ってきます。フランスが絡んでその利権の富を、一部支配階級と分け合っていたらどうなります?
国民には、その恩恵は回りません。
軍事政権が、「主権回復への一歩」とコメントした意味がそこら辺にあるのかもしれません。フランス軍は、昔から駐留しているようです。イスラム過激派とのテロとの戦いのためではありません。
それ以前からいますから、普通に考えるならフランスの利権を守るためでしょう。
このように順を追って見ていくと、フランスはニジェールから鉱山利権で結構多めの利益を得ていたのではないか?との疑いが浮上してきます。
利権を守るためにいるフランス軍が、イスラム過激派と戦うわけがないと思います。
色々考えると、イスラム過激派との戦いに全く役に立たなかったフランス軍を追い出すために軍事クーデターを起こしたようにも見えます。
軍事政権は、アメリカに対しては何も言っていません。
『仏軍撤退で対応検討 ニジェール情勢巡り―米国防長官』
2023年09月26日14時14分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023092600626&g=int
アメリカは、イスラム過激派との戦いのために1100人のアメリカ兵を駐留させているのだろうと思います。アメリカがイスラム過激派との戦いのためにニジェールを支援し、ともに戦うのならニジェールの軍事政権が、アメリカ軍を追い出す必要は、ないことになります。
アメリカの現状認識とニジェールへの外交が問われるところだと思います。アメリカがニジェールを軍事的に支援しなければ、ニジェールはマリや中央アフリカのようにロシアに支援を求めると思います。
大国の影響力確保の動きとイスラム過激派との戦いが重なって、やはり本質が問われるところだと思います。ニジェールは、アメリカの対応次第ではマリや中央アフリカのようにロシアに支援を求めることはないと思います。
ニジェールの軍事政権の言った「主権回復への一歩」をアメリカが、どう受け止めるか?次第のように思います。これまでのフランスのように植民地支配的な事はしないで対等に国家としてニジェールと付き合うのなら、ニジェールは西側にとどまると思います。
※関連記事
2023年09月15日(金)14時40分
なぜイギリスは良くてフランスはダメなのか? 大地震でもモロッコが海外の救助隊を拒む理由
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2023/09/post-181.php
ニジェールのクーデター政権、3年以内の民政移管を約束、地域共同体は拒否
2023年8月21日
https://www.bbc.com/japanese/66899790
フランス、ニジェール駐留部隊を年内に撤収 大使も帰国
2023年9月25日
https://www.bbc.com/japanese/66899790
8月にニジェールで軍事クーデターが起きて軍事政権が誕生しました。
フランス大使は軍事政権から国外退去を通告されました。フランスは、軍事政権は正当性がないという名目で大使の召還はせず、フランス大使はニジェールのフランス大使館に籠城していました。大使館周辺は、ニジェールの警察に封鎖されたからです。食料の配達すらできずにフランス大使館員は大使以下全員、保存食を食べて文字通り籠城していました。
軍事政権は、それ以上は手荒なことをせずに日干し作戦に出ました。1500人規模のフランス軍がニジェールに駐留しているために軍事衝突を避けたものと思われます。
ついにフランス政府も軍事政権の日干し作戦に音を上げて撤退を決めたようです。
『フランスが支援する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、バズム氏を復権させるため、ニジェールに軍事介入する可能性があると警告している。』
フランス政府の息のかかった西アフリカ諸国経済共同体を使って軍事介入をほのめかして脅しましたが、逆にマリとブルキナファソがニジェールに外国軍が侵入した場合は、共同で派兵してニジェールを防衛する!と、逆脅しをかけられました。西アフリカ諸国経済共同体の国々は、戦争覚悟でニジェールに軍事介入する気はないと思います。やっても、ニジェールやマリとブルキナファソの恨みを買い将来的な地域の紛争の種になるに決まっているからです。
こうしてフランスの手先とも言える西アフリカ諸国経済共同体の国々が動かないので、フランスも打つ手がなくなり已む無く撤退を決したという流れです。
まあ、普通そうですよね。革命政権が誕生して、出ていけ!と言われているんだから退去するしかありません。
ここ数年のうちにフランスの旧植民地国家では軍事クーデターが続発しています。
「ニジェールのほか、マリやギニア、チャド、ブルキナファソ、直近ではガボン」
主張は共通していて、フランス・ボイコット!フランス出ていけ!です。
どうしてフランスは、これらの国々から嫌われ追放されるのか?
普通に考えるなら、これら旧フランス植民地であった国々に良からぬ外交をしていたからでしょうね?良いことをしていたら、「出ていけ!」にはならないと思います。
果たしてフランスが陰で糸を引いていたと思われる民主的な国家とされていた国々が、本当にそうであったのかは、疑わしい部分があります。
ニジェール国民は、「フランスがニジェールを搾取するから自分たちは貧しい」と考えているようです。
そのような隠れた搾取構造が、あったのではないか?との疑いが浮上します。
それ以外にも中央アフリカの国々には、喫緊の重大問題があります。イスラム過激派の侵略です。シリアやイラクで暴れまわっていたイスラム過激派がこの地域を侵略しつつあります。欧米諸国があれほど苦労してシリア・イラクから追い払いました。
それを中央アフリカの貧しい国々が行うのは資金面を考えても困難だと思います。フランスはアメリカなどと共同で派兵してテロとの戦いを行っていたことになっています。
しかし、大したことはしなかったようでマリからは追放されています。今回、ニジェールからも追放されます。
しかし、フランス以外には追放された国はありません。フランスだけが、なぜか追放されます。そこには、何か理由があると思います。
ニジェールの場合は、非常に分かりやすいです。
『ニジェール EU最大の原発ウラン供給元 フランス採掘にクーデターが暗雲』
2023/7/31 19:18
https://www.sankei.com/article/20230731-VZHWBDJATZLKLOPMWKZ7O3ISJY/
ウラン鉱山利権を持ち、ウランを採掘してきました。この過程や利益の分配が、果たして正当で妥当なものであったのかどうか?
他にも旧フランス植民地であった国々で似たような事があったのではないか?
これほどフランスが嫌い抜かれれば、やはり疑いの目を向けられても仕方ないですね?
身が潔白であるのなら、フランスが自分で晴らすしかありません。
そしてマリでは、イスラム過激派との戦いのために外国の援助が必要です。単独では戦えないからです。
フランスがろくなものでなければ、ロシアであっても全然構わないわけです。
だからロシアに頼る国もあります。ロシアが現地に派遣しているのは、ワグネルです。ワグネルが勝手にこんなところに来ているわけではありません。ロシア政府の現地での(ややダーテイな)仕事を代行しているだけです。
ただし、プリゴジン氏は某氏に上納金を払って何やら怪しげな副業もやっていたようです。
ワグネルが行儀が良いとは言いません。しかし、欧米のメデイアからは、ワグネルの残虐行為や悪行ばかり聞こえてきます。
よく考えてください?
相手にしているのは、イスラム過激主義者です。この連中がシリア・イラクでやったことは、ニュースで伝えられた通りです。同じことを中央アフリカでもやっていると思います。そういう残虐で無法な連中と戦うなら、多少のことはあるでしょう?
ワグネルも悪いかもしれませんが、イスラム過激主義者はそれ以上に悪いと思います。
シリアやイラクで戦ったように欧米諸国は、中央アフリカのイスラム過激主義者と戦っているのか?
さっぱりイスラム過激主義者を鎮圧できない様子です。まじめにやっているのかは、疑わしいですね。フランス軍なんか、現地軍の陰に隠れて逃げているんじゃないのか?
ワグネルは武器援助をして軍事教練を施して、必要なら一緒に戦います。
フランス軍とワグネルと、どっちが対テロ戦争で役に立ったかの問題もあります。フランス軍が役に立たなければワグネルにするでしょう。ワグネル=ロシアですから。
このような様々なことを、ごっちゃにして胡麻化して欧米の都合の良いニュースが流れているような気がします。
だから、これは個人的見解にすぎませんが・・・
ニュースを読んでいる限りでは(そのニュースが欧米よりであろうとです・・)
一番悪いのは?
フランスでないのか?
と、思えてしまいます。
もちろん、私の誤解かもしれませんが?