【オリックス】山本由伸メジャースカウトの前でノーノー達成「注目していただけることはうれしい」
[2023年9月9日21時58分]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202309090001562.html
もちろん、山本由伸の視察です。オフにポスティング濃厚とみて20人以上が集結しました。その注目の中、ノーヒットノーランを達成するハートの強さは、既にメジャーのエースと言えます。
今年は、メッツに移籍した千賀滉大が、既に10勝を挙げていて防御率も0307でナ・リーグ3位です。奪三振も181で8位タイ。200奪三振まで行けそうです。ほぼ先発3本柱に入るエースの働きです。
米メディアで山本由伸の注目度が急上昇「ヤマモト争奪戦は大混戦」「千賀超える契約金の見込み」
[2023年9月10日8時27分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202309100000255.html
千賀滉大との比較で言えば、年齢が25歳と若く故障歴のない山本由伸の価値は高くなります。ほぼ投手として完成されています。今、山本由伸クラスでメジャーで実績があれば、30億円以上どこまで?の年棒になります。
千賀滉大が5年約20億円で、これはかなりサービス価格です。それを叩き台に考えると、25億~30億でしょうね?
その値段で安定した先発3本柱を務められる投手を獲得できれば、かなり「お得感」があります。
千賀滉大は、3年目のオフにオプトアウトの権利が発生します。3年400イニング以上登板の条件がありますが、故障がなければ簡単にクリアすると思います。そこで年棒の再交渉があると思います。FAを選択することも可能です。
オプトアウト【意外と知らない野球用語】
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202309100000255.html
山本由伸は、年齢と故障歴のないこと、更には日本での千賀滉大・以上の実績を考えれば、かなり金額は上になると思われます。
オプトアウト条項付きで、5年30億円~7年30億円くらいは、出す球団があると思います。
オフにポスティングがあれば、かなり熱い!メジャー各球団の山本由伸・争奪戦が勃発するのは必至の状況になりつつあります。
日本4-1ドイツ
【日本代表】ドイツに4-1快勝!伊東、上田、浅野、田中がゴール!初のW杯優勝経験国に2連勝
[2023年9月10日5時39分]
https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/202309100000109.html
今回は、ドイツが望んだリベンジ・マッチです。以前はヨーロッパの強豪国とは、親善試合すら中々出来ませんでした。余程コネがないと試合の相手をしてもらえませんでした。それを思うと隔世の感があります。
ワールドカップでは、終始押され気味で先制されての逆転勝利でした。
ワールドカップの苦戦の原因は、4バックの守備が崩壊していたからです。中心になるはずの富安と酒井宏樹が故障で間に合いませんでした。森安監督は、そのバックアップを用意していませんでした。例えば、今回のメンバーなら菅原由勢は前回でも呼べました。守田英正も故障で万全では、ありませんでした。そのため鎌田大地をボランチにして5バック2ボランチの超守備的なフォーメーションで胡麻化したのが苦戦の原因です。
メンバーも経験不足で若かったと思います。その後、クラブでも代表でも活躍して、前回よりワン・ランク実力が上がったと言えます。
日本は、前回とは違いベスト・メンバーでメンバーのレベルも向上していました。一方、ドイツはほぼ進化がなかったと思います。
日本の守備は、やっと本来監督が想定していた守備ラインを作ることが出来たと思います。前回は、ここから富安と菅原由勢が抜けて、吉田麻也と長友佑都が入るわけですから違いは明らかです。今回は守備が安定した分、高い位置で守備して攻撃することが出来ました。
ボランチの前は、大抵ほかの国が羨ましがるでしょうね。鎌田大地が本来のトップ下に入りました。右ウイングに伊東純也、中央に鎌田大地、左ウイングに三笘薫と並ぶ2列目は、中々ないと思います。
そのため久保建英と堂安律が交代メンバーになりました。それぞれ力を発揮して、ドイツに完全勝利しました。ドイツと日本のランキングは、逆転していると思います。
日本代表は、ほぼ次回大会の基本的なメンバーは、揃ったと言っていいと思います。後は、フォワードにだれが入るか?中村敬斗・上田綺世・上田綺世が今回呼ばれましたが
ここに調子が戻ったモナコの南野も候補に入ります。鎌田大地も久保建英をトップ下にするなら、1トップにしてもいい選手です。
次回の2026年大会は、本当の史上最強の日本代表が見られると思います。前回大会で、「こうしてほしい!」と思った部分が、大体その通りになりました。後は、選手が経験を積んでさらに向上して、本大会で勝つだけです。森安監督は、運のいい時に監督になりましたね?
メンバーの最弱は、監督ですからしっかり勉強してほしいと思います。森安監督は、負けたら日本に帰ってこなくていいです?
太平洋に身投げしろ!とまでは言いませんが?
帝国主義の時代、世界の覇を競い合いました。
七つの海を支配する大英帝国に勃興するロシア帝国が挑戦しました。
それがロシア帝国の南下政策から、第1次世界大戦・ロシア革命・第2次世界大戦・冷戦時代に続く流れです。
覇者である大英帝国は第2次世界大戦後、世界帝国の座を降りてヨーロッパの大国になりました。
現在の状況
『校舎が崩壊、医療サービスは1年以上の待ち、国内最大の自治体が自己破産...英国、債務危機の深刻すぎる現状』
2023年09月07日(木)17時30分
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2023/09/1-1.php
ユーロ離脱以降のイギリスは、「秋の日は鶴瓶落とし」の状況にあるのは、単なる気のせいかもしれません。
大英帝国の話は、また今度にして今回はロシア帝国です。ロシア帝国は、共産主義革命を経て旧ソ連になり、かなり長い間世界の超大国でした。
ロシア帝国(1721年 - 1917年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%B8%9D%E5%9B%BD
ソビエト連邦 - Wikipedia(1922年から1991年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6
約300年近く続いた世界帝国と言えます。ソ連崩壊後、その帝国は消え去ったかに見えます。1991年は歴史的には、つい最近です。
世界の人々もロシア人も、ロシア帝国の崩壊を認識することが出来ません。もはや亡霊にすぎない、偉大なロシア帝国が今もあるような錯覚を持っています。
特にロシア人にはそうです。300年近い世界帝国の時代を忘れることが出来ません。
『まだロシア帝国は存在する!(あるいは)復活できる!』
このように考えるロシア人が多いようです。これは、現在のロシア政府の幹部ばかりでなく、ロシア国民に共通する一般的な概念のようです。
だから、旧ソ連圏から独立した諸国は裏切り者であり、謀略や軍事力によりそれを回復するのは、自分たちの領土を回復するのであり正義だ!と考えるわけです。
それ以前にロシア帝国の時代に軍事力で簒奪した領土であることは、きれいに忘れるのもロシア人の特徴です。これは民族的特性だと思います。一旦、自分たちが足を踏み入れた土地は、全部ロシアの領土です。それが元は他人の領土であり、今も異民族が居住していることは忘れて無視します。
ロシア人の感覚は、今も帝国主義ロシアの時代とほとんど同じだと思います。強力な軍事力で他人を弾圧支配し、それを拡大するのが正義です。これ以外にロシアの正義は、ありません。今時、帝国主義時代の考えが残っているとは、他の国は普通思いません。
しかし、ロシア帝国の思想的残党と言うべき現在のロシア政府は、帝国主義時代の軍事行動を、大ぴらに開始しました。ウクライナへの白昼堂々の軍事侵略の開始がそれです。
最初、どこの国も理由が理解できなかったと思います。今の社会にそんな無茶苦茶をする国があろうとは、誰も思いませんでした。だから識者や専門家と称する人々が、あれこれ理屈を付けていました。
しかし、今わかることはロシア政府(特に独裁者)は過去の帝国主義ロシア帝国の時代に生きており現代とは遊離しています。やっていることは、帝国主義ロシア帝国の時代そのままである事を見れば、その時代の解決方法を持ち出すしか解決しないことが分かります。
軍事力には軍事力をもって対抗する以外には、方法はありません。最近、ロシア政府の高官たちの言うことは更に現実離れしています。まるで自分たちがロシア帝国であり(=絶対正義)、それ以外は奴隷(絶対悪)か敵であるような発言しかありません。金太郎あめのように同じことを繰り返して過激化しています。
ほぼ、ヒトラーやスターリンと同じに見えます。要は、普通の人たちではないと言うことです。精神病院などに行くと、よく見かけるような人が多いように思います。
ロシア帝国の没落を信じられない人々が、今のウクライナ戦争を遂行しています。だからどちらかが負けるまで戦争に終わりはありません。ナチスドイツ、旧大日本帝国がどのようになった時に、敗戦を受け入れましたか?
ロシアも同じです。
今回、ロシアがウクライナと長期戦を戦えるのは、戦争の方式が旧式だからです。旧ソ連の時代な膨大な武器弾薬の備蓄があるから継続できます。それほどに旧ソ連軍は強大であったことになります。しかし、旧ソ連がその膨大な備蓄を持っていたのは、過去に巨大な生産設備を持っていたからです。ナチスドイツとの戦争を支えた工業生産力です。それは、徐々に失われ今は貧弱な工業生産力しかありません。
今保有している装備・武器一式を使い切れば、それを補充するのは不可能です。戦争が長引くほど、装備・武器の損失は増えていきます。戦車はもう今の規格の戦車は、在庫がないと思います。ほんとに旧式のTー55をどうやら送り込んでいるようです。
ミサイルも使うほどに在庫が減るでしょう。
何より人員が減ります。減った人員は、そう簡単には補充できません。訓練不足の兵士や将校や将軍を送り込めば、すぐ戦死します。
戦車兵、パイロット、砲兵などは、簡単に育成でません。将校や将軍は、もっと養成に時間が必要です。戦死者が増えるほど、無能な素人に近いような動員兵か徴収兵を送り込むしかありません。それが戦力になると思うのは、大きな間違いです。
人的犠牲を無視するロシア軍の戦術は、既に推定30万人程度の戦死者と負傷者を出していると思われます。訓練の行き届いた部隊は、ほぼ壊滅しているでしょう。有能な将軍や将校にしても同じです。
戦争を続けてもロシアに勝ち目はありません。しかし、独裁者がロシアが勝利すると決めているので、止めることすら出来ません。
ウクライナ側にも今後も犠牲は出続けます。
しかし、ロシア側にはそれ以上に犠牲が出るでしょうし、装備・武器の消耗が続きます。補充する装備・武器はやがて枯渇します。その結果、更にロシア軍の前線では犠牲が増えるでしょう。
それでも戦争を止めようとは、しないと思います。ロシア人が自分たちの手で、それを解決しなければなりません。
植民地帝国主義ロシアは、革命により終わりました。
ロシア人は、どうするのか・・・
コーカサス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B9
そもそもコーカサス地方がどの地域であるか知らない人の方が多いと思います。世界中、そうだと思います。地域としては、マイナーだからです。
私も知らないので調べてみる気になりました。
ウクライナ紛争の関連記事を読んでいるとこの地域の記事が沢山出てきます。しかし、それがどこなのかは今日まで知りませんでした。
コーカサス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B9
『北コーカサス』
ロシア 北カフカース連邦管区
ダゲスタン共和国
北オセチア共和国
バルカル共和国
カラチャイ・チェルケス共和国
イングーシ共和国
チェチェン共和国
スタヴロポリ地方
ロシア 南部連邦管区(一部)
アディゲ共和国
ラスノダール地方
『南コーカサス』
アゼルバイジャン共和国
アルツァフ共和国(別称ナゴルノ・カラバフ共和国)
アルメニア共和国
ジョージア
アブハジア共和国
南オセチア共和国
「全体的に山がちな地形で、山あいには様々な言語、文化、宗教をもった民族集団が複雑に入り組んで暮らしており、地球上でもっとも民族的に多様な地域であると言われる。 」
地図を言葉で言うなら、西に黒海があり東にカスピ海があります。ロシアとトルコ・イランを結ぶ陸の回廊です。この地域を南北に行き来する大国の通り道です。
大国の興亡が有る度に様々な民族がそれに伴って往来し、住み着きます。その結果、沢山の民族と沢山の宗教、沢山の風習が生まれます。大体、この近辺の民族は全部住んでいると考えると正しいと思います。
ロシア周辺の国境紛争や民族紛争は、ほぼこの地域で起きています。北にロシアがあり南にトルコとイランがある構図は同じです。イランは、コーカサス地方には出てきません。イランは、トルコの南の方を西に勢力を伸ばそうとしています。
だから、この地域で勢力を伸ばそうとするのはロシアとトルコです。ロシア帝国とオスマン・トルコの鬩ぎあいがまた現代に復活しつつあると言えます。旧ソ連が崩壊するまでは、トルコは弱体であり旧ソ連は強大でした。
しかし、旧ソ連崩壊後はロシアが弱体化しトルコが経済発展を遂げた結果、徐々に差が縮まりつつあります。
ロシアは、失った旧ソ連圏の国々を取り戻すために様々な謀略や戦争をしてきました。
その結果、出来上がった如何にも胡散臭い独立国と称する地域が・・・
アブハジア共和国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%B8%E3%82%A2
南オセチア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2
沿ドニエストル共和国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BF%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD
です。
最近作ったインチキ国家は、明らかに急造で出来が悪すぎてロシアの傀儡政権にしか見えません。
ルガンスク人民共和国
ドネツク人民共和国
ロシアの目的は、ウクライナとモルドバを軍事的に占領することだと、はっきり分かりました。そのためNATOは、ウクライナを支持して支援し、ロシアの西進を食い止めることを決定しました。
※今回は、アルツァフ共和国の方をやや詳しく見てみます。
アルツァフ共和国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%95%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD
旧ソ連崩壊後、アルメニアとアゼルバイジャンが独立しました。この時、旧ソ連の行政区分で言うと「ナゴルノ・カラバフ自治州」も独立を宣言します。その時の地図を見ると分かりますが、アゼルバイジャンの領土の中の飛び地です。独立しても国家として存続するのは、不可能な状態でした。普通に考えるなら、アルツァフ共和国はアルメニアの傀儡政権と言うべきでしょうね。その後の、アゼルバイジャンとの戦争をアルツァフ共和国が単独で戦うのは、不可能です。
ナゴルノ・カラバフ戦争1988年 - 1991年2月
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%95%E6%88%A6%E4%BA%89
経過は省略しますが、6年間の戦闘の末、1994年5月12日午前0時1分に停戦が成立しました。この間にアルツァフ共和国は、かなり周辺地域で占領地を拡大しました。これが、その後長く続くナゴルノ・カラバフ紛争の原因になります。簡単に言うと周囲のアゼルバイジャンの領土を、かなり軍事侵略したと言うことです。
最初のうちは、優勢であったアルツァフ共和国とアゼルバイジャンの力関係は、徐々に変化します。国内を安定させて、国力が伸長しつつあったトルコからの支援を受けたアゼルバイジャン軍がアルツァフ共和国を圧迫をするようになります。そうなるとアルメニアの支援にしか頼れないアルツァフ共和国は敗北を続けました。軍事力で占領した占領地はアゼルバイジャンに奪い返されて、以前の「ナゴルノ・カラバフ自治州」に押し戻されて、アルメニアとの陸路も封鎖されそうになりました。
この時ロシアの仲介で和平が成立して、そのまま現在に至っています。
しかし、アルツァフ共和国が占領地を広げる過程でその地域に住んでいたアゼルバイジャン人は追放されて国内難民となって現在も、その状態は全部解消されては、いません。そして追放の過程でかなりの残虐行為があったと思われます。
だから、紛争が長く続いただけにアゼルバイジャン国民としては、停戦が成立したからそれで終わりとはならない国民感情があります。まして今は、国内が整備されてアゼルバイジャン軍が圧倒的に優位な状況があります。ほぼ、飛び地と化したアルツァフ共和国にアルメニアが軍隊を派遣するのは不可能です。そうすれば、アゼルバイジャンとの全面戦争になります。
勝てるならそれも選択肢ですが、強化されたアゼルバイジャン軍とそれを徹底的に支援するであろうトルコとの力関係を考えるなら、アルメニアに勝ち目はありません。
ロシアが全く頼りにならないのは、明白で今ではアルツァフ共和国の生命線である「ラチン回廊」の守備さえロシアの駐留平和維持部隊が放棄することさえあります。
更に悪いことにアゼルバイジャンの領土を南北にアルメニア領が遮っています。
「分断されていた飛び地ナヒチェヴァン自治共和国とアゼルバイジャン本土を結ぶ輸送路を獲得した。」
しかし、これでは不十分であり引き続き輸送路の強化を図るでしょう。
更に不都合なことにアルメニアの南に出っ張った領土は、トルコにも邪魔です。その出っ張りを何とかするようにアゼルバイジャンを嗾けるのは、ほぼ確実です。すでに、やっていると思いますが・・・
まだまだ、当分終わりそうにありません。
※そして一見、今見るとアルメニアが被害者的に見えますが・・・
旧ソ連崩壊後の経緯を見るなら、アルツァフ共和国=アルメニアが周辺のアゼルバイジャンの領土を軍事侵略して占領しています。ほぼ旧ユーゴスラビアでセルビアが周辺諸国にした軍事侵略と同じことをアルツァフ共和国=アルメニアがしていたという事実に気が付きます。
そこら辺をキレイに無視して欧米諸国は、一方的にアゼルバイジャンを悪者にしているように見えます。軍事侵略された領土をアゼルバイジャンが軍事力で回復したことは、悪いことなのか?という疑問が浮かんできます。
一方的に軍事侵略をしたセルビアや今回のロシアが悪いのであれば、アルツァフ共和国=アルメニアも悪いことになります。戦場になったのは、全部アゼルバイジャンの領土です。
歴史上、近いアルメニアとアゼルバイジャンの紛争の種は、「ナゴルノ・カラバフ紛争」です。
しかし、元をたどればオスマントルコの時代から更に昔まで歴史は、延々と過去にさかのぼります。この地域は、歴史上大帝国が東西に往来する時の交通路に当たり、その時々で支配者が変わりますし、地域の勢力圏も変化します。
オスマントルコの時代には、主にロシア帝国とトルコの覇権争いの舞台になり、ここに欧米列強が利権を目的に参加します。両国とも旧ソ連時代にソ連領に組み込まれました。ソ連崩壊後、独立を果たします。ソ連時代に決められた国境線が、民族の居住地域と一致しなかったために領有権を争う地域が出来てしまいました。
簡単に言うと、これが「ナゴルノ・カラバフ紛争」です。話し合いで解決が付くはずもなく、武力紛争が断続的に起こります。
※一応、参考資料
2020年ナゴルノ・カラバフ紛争
https://ja.wikipedia.org/wiki/2020%E5%B9%B4%E3%83%8A%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%95%E7%B4%9B%E4%BA%89
ワールド
2022年9月14日6:39 午後Updated 1年前
アゼル・アルメニア、軍事衝突続く 死者105人 外交努力継続
https://jp.reuters.com/article/azerbaijan-armenia-idJPKBN2QF0SG
アルメニアとアゼルバイジャンの紛争、攻撃された双方の市民の思い
2020年10月14日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54534282
【まるわかり】アゼルバイジャンとアルメニア、軍事衝突の理由は?
2020年09月29日
https://www.huffingtonpost.jp/entry/karabakh_jp_5f727ff7c5b6f622a0c3611e
アルメニアの歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
アゼルバイジャン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3
アルメニア人虐殺
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2%E4%BA%BA%E8%99%90%E6%AE%BA
これを全部、読む人は勉強熱心な人だと思います。
そうでない人のために、ごく簡単に以下を書きます。
アルツァフ共和国をめぐる紛争と合意
「2020年アゼルバイジャンが事実上勝利した。アルツァフ共和国は領土の大部分をアゼルバイジャンに返還し、実効支配地域は旧ナゴルノ・カラバフ自治州の領域のみとなったが、帰属の決定については将来に棚上げされた。」
最近の停戦は、ロシアが仲介し2021年に合意がありました。アルツァフ共和国にロシア軍が平和維持軍として駐留し、紛争を防止するのが眼目です。
ところが、ロシア軍がウクライナ軍事侵略後は、さっぱり仕事をしません。どうも争いが起きると、どこかに行ってしまうようです。要は、逃げちゃうんですね?まるで、ロシアが頼りにならなくなったために、アルメニアは半ばロシアを見限り・・・
ロシア軍事同盟に不満 支配地域喪失のアルメニア
2022年11月24日14時24分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022112400300&g=int
『アルメニア、米軍と演習へ』
Mark Trevelyan
2023年9月7日午前 7:51 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/us/YX5U4OGJIVIRVIMVLXRODQGN7Y-2023-09-06/
『アルメニア首相夫人、キーウ訪問 対ロ関係の隙間風象徴か』
2023年09月07日16時09分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023090700857&g=int
アメリカを頼る姿勢を見せ始めました。元々アルメニアがアゼルバイジャンとの紛争でこれまで頼ってきたのは、ロシアです。他に頼る当てもありませんでしたし、歴史的な経緯もあります(=旧ソ連領)。元々アルメニアは、オスマントルコとの紛争の中でキリスト教に改宗してキリスト教国を頼ろうとしました。その縁でいわゆる西側諸国に支援されるケースが多いです。
そして大国の勢力関係を言えば、ロシアが駐留軍を派遣して平和維持をする以上、アメリカとフランスは、この地域から実質的に締め出されました。
アゼルバイジャンは、歴史的な経緯と宗教と人種から極めてトルコに近い国です。そもそもトルコであった方が、いいような国です。
この地域には、ロシアVSトルコVSアメリカ=フランスの勢力争いも絡みます。このうち、アメリカ=フランスはアルメニアと近い関係です。結果としてトルコとは反目します。NATO内でもここでは、対立します。その間隙をロシアが突いた部分もあります。
もし、アルメニアがアメリカを頼りアゼルバイジャンと何らかの本格的な和平合意が出来れば、この地域は紛争と言う意味で安定するでしょう。
そしてアゼルバイジャンもそうですがカスピ海の東の資源大国のカザフスタンの原油やガスが、カスピ海~アゼルバイジャン~アルメニア~トルコ~ヨーロッパへと送られるルトが安全になりますし、拡大します。
ロシアがこの地域に入り込んで勢力を保とうとするのは、これを妨害する狙いがあります。カザフスタンの資源の輸送は、ロシア経由でもできます。そしてカザフスタンに大きな影響力を行使できます。
アルメニアが、アメリカを頼ることにはこれほどに大きな地政学的な激変が起きます。
これもロシアのウクライナ軍事侵略が招いた一つの大きな影響です。アルメニア・アゼルバイジャンがアメリカとの関係を改善すると、その隣はジョージアです。ジョージアもロシアと隣接していてアメリカとの直接の交通路がありません。アメリカのジョージアへのアクセスが出来るようになります。ジョージア国民も(おそらく本当は政府も)ロシアの頸木から逃れる事を強く希望しています。
ヨーロッパでロシアの見方は、ベラルーシしかありません。ジョージアにもアメリカの影響力が及ぶとロシアは、西・南・北から完全にNATOに包囲されます。そうなればやがてトルコとNATOの影響力は、中央アジアにも広がると思います。
結果としてロシアは、北朝鮮にすり寄っています。他にすり寄れる国がないからです。
かつての超大国ロシアは、北朝鮮にすり寄るしかなくなりました。その落ちぶれ度合いに気が付かず、軍国ロシアを吠えまくっている今のロシア政府と一部のロシア人の頭は、かなりおかしいと言うべきでしょう。
アメリカの外交政策の基本は・・
「同盟国がなければ衰退する」
と、言うものです。我関せずで、わが道を勝手に進むならやがて同盟国を失い衰退し滅亡するのは、歴史の示すところです。
国際社会も町内会も同じです。
知り合いや困ったときに助けてくれる人がいなくなれば、普通に困るでしょう?
※「2020年ナゴルノ・カラバフ紛争」を地図で見てみると?
画像
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/99/Nagorno-Karabakh_war_map_%282020%29.svg/495px-Nagorno-Karabakh_war_map_%282020%29.svg.png
アルメニアの傀儡政権の「アルツァフ共和国」は、かなりの支配領域を失い、ほぼアゼルバイジャンに囲まれた飛び地のようになりました。
「アルツァフ共和国」とアルメニアを陸路で結ぶのは・・
「ラチン回廊 」だけです。ここをロシアが通行権を管理し飛び地の「アルツァフ共和国」とアルメニアとの交通路を確保しています。
ロシア軍がその任務をサボるとどうなるか?
「アルツァフ共和国」は、陸の孤島として外部との交通手段を失います。だから、アゼルバイジャンの市民団体を自称するグループが、その交通路をバリケードで塞いだりします。「アルツァフ共和国」はたちまち物不足に陥ります。そうやって干し上げるのがアゼルバイジャンの狙いです。
だから、ロシアの駐留軍が任務をサボるのは「アルツァフ共和国」にとって死活問題です。
ワールド
2023年2月1日4:08 午前7ヶ月前更新
アルメニア首相、プーチン氏にナゴルノ巡る危機打開を要請
https://jp.reuters.com/article/armenia-azerbaijan-russia-karabakh-idJPKBN2UA1VK
「そこまでは手が回らない」──旧ソ連の国々の紛争にはプーチンもお手上げ
2023年4月17日(月)11時17分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/04/post-101410.php
ナゴルノ係争地、緊張再燃 アゼルバイジャン活動家が道路封鎖
2022年12月27日 13:07 発信地:ラチン回廊/アゼルバイジャン [ アゼルバイジャン アルメニア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3445083
アルメニア首相、ロシア主導軍事同盟を批判 防衛義務果たさず
2022年11月24日 10:16 発信地:エレバン/アルメニア [ アルメニア アゼルバイジャン ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3440193?cx_part=related_yahoo
日干しになる前にアメリカを頼って、何とか仲介してもらいたい訳です。「アルツァフ共和国」という国らしきものを作っては見たものの、結局アゼルバイジャンとの戦争を招き、頼りにしていたロシアはサッパリ頼りにならず支配領域を大きく削られ、「ラチン回廊 」の守備すら放棄するという現状では、アメリカを頼るしかありません。
何しろ戦う構図が・・
「アルメニアVSアゼルバイジャン=トルコ」ですからアルメニアに勝ち目は、ないわけです。ロシアが卑怯にも逃げ出せば、アゼルバイジャンに周囲を取り囲まれた「アルツァフ共和国」は、やがて日干しになるしかありません。
世界中、どこに行っても歴史と民族の関係する紛争は沢山あります。この地域は、両方独立国であるだけに解決しません。