「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争がヨーロッパにもたらす事<2023年11月

2023-11-15 00:07:12 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

NATOに加盟するヨーロッパ諸国は正気を失ったと言えます。ロシアのウクライナ軍事侵攻は、ヨーロッパにパニックと集団ヒステリーを引き起こしました。

ロシアのウクライナ軍事侵攻直後から西側世界に「ロシア・プーチン極悪」のプロパガンダが盛大に瞬時にまき散らかされました。西側のメデイアを総動員していますからこれは、あっと言う間に西側世界を覆いつくしました。しかし、事前に準備されたフェイクニュースも同時にまき散らかされました。
それは❓
「ロシアが攻めてくる!次はポーランドだ!バルト3国だ!」
「鉄のカーテンの復活がロシアの目的だ!」

ロシアの政治家は、かなり過激ですが誰一人そんな事は発言していません。
ロシアが一貫して言っていることは・・・
「ウクライナを対象にした特別軍事作戦」
どう見てもウクライナ限定の軍事作戦のようにしか見えません。

それを大きく膨らませてフェイクニュースを大量拡散した者が、います。アメリカとウクライナの合作だとは思いますが、最近それを言うのはウクライナのゼレンスキーだけです。受けが悪いので、時々グチグチ言っています。

ロシアの戦車軍団に巧妙に重ね合わせると、特に東ヨーロッパ諸国には悪夢のイメージがあります。
プラハの春
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%81%AE%E6%98%A5

鉄のカーテンの内側にいた国々には悪夢であり、そうなるくらいなら何でもするでしょう。フェイクニュースにこのイメージを刷り込んだので主に東ヨーロッパ諸国はパニックを起こしました。その結果、集団ヒステリーが起こりました。
「ウクライナ絶対正義・絶対支持&支援」
「ロシア・プーチン極悪!断固撲滅!」
この構図が、誰かが意図したとおりに完成しました。

アメリカからもNATOからも、同じ言葉が聞こえてきました。
「ロシアを二度と立ち上がれないようにする(=叩き潰す)」

と言うわけでウクライナに戦争させる一方で、アメリカ・NATOは徹底的な経済制裁を発動しました。これでロシア経済を破壊して「ロシアを二度と立ち上がれないようにする(=叩き潰す)」ためです。

ところが❓
「徹底的な経済制裁」に参加したのは、アメリカ・NATOだけですので玄関は封鎖したけれど、裏口の方が開いていたので(中国・インド)ほとんど効果は、ありませんでした。ロシア経済は今も順調とは言えませんが、特段困ってもいません。「徹底的な経済制裁」は完全に失敗しました。

※その結果がヨーロッパにもたらす事
まず、格安のロシアの原油や天然ガスがヨーロッパには来なくなりました。他の国から(アメリカ・ノルウエーなど)割高な原油や天然ガスを買わなければなりません。長い目で見るとこのコスト増は、ヨーロッパ経済に影響すると思います。特にドイツは影響が大きいでしょうね❓天然ガスは、半分強がロシア産でした。

次にかなりの西側の企業がロシアに進出して収益を上げる構造がありました。。多くの西側企業がロシアから撤退したのでこの収益がなくなります。しかも工場などの設備は二束三文でロシア企業に売るしかありませんでした。ロシアは西側企業が投資して作った工場や設備を、ただ同然で手に入れました。

西側企業がロシアで行っていた様々な製品の販売・工業生産やサービスは、全部中国企業が全部が請け負っています。西側企業がロシアで販売していた製品や商品も中国企業が、提供しています。

全部一式、中国にプレゼントしました。格安の原油や天然ガスもです。

こうしてヨーロッパ諸国は、エネルギーコストが増えてそれ将来とも続きます。
ロシアで得ていた貿易・現地生産関係の収益もなくなりました。

『結果としてアメリカ・NATOの強力な経済制裁は自分たちを制裁することになりました。ロシアから得ていた利益は、全部中国にプレゼントしました。』
これを何と言うべきか❓

まだあります。
過去帳方式のウクライナの戦費と財政負担です。ウクライナの来年度予算を見ると、約半分が足りません。足りない分は西側からの援助で賄うのであろうと思います。出さなければウクライナは、即刻財政破綻します。つまり❓ウクライナが戦争を継続する限り資金を出し続けなければ、ならない構造が出来上がりました。これもアメリカ半分ヨーロッパ半分の比率になっています。

これをヨーロッパ諸国は、自分の国の税金から支出しなければなりません。それだけでなくウクライナ難民約800万人の支援金もあります。いやいや❓どうするんだ❓と「ひとごと」ながら心配になります。
完全にウクライナにたかりの構造を作られました。

当然、ヨーロッパの国の中には貧しくなる国も出てきます。貧しくなれば社会不安が起き犯罪も増えます。犯罪者天国のウクライナがそれを見逃すはずがありません。今税関は緩いと思いますから、様々な禁制品がウクライナから流れ込むと思います。

犯罪大国のウクライナを仲間にするリスクを無視したツケは当然、ヨーロッパ諸国に跳ね返ります。

更には、今以上に過激主義者(民族主義・過激右翼・ネオナチなど)が増えます。戦争以前からその傾向がありました、それが増幅すると思います。

※ごく簡単に考えても、これがウクライナ紛争からヨーロッパが得るであろうものです。
集団ヒステリーの跳ね返りは結構、大きそうですね❓
恨みは、アメリカとNATOに言うしかありません。

どうなるんだか❓



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。