現代ビジネス
2025.01.24 川口マーン恵美
『「無知で傲慢な大金持ち」と猛批判…!いまドイツの政治家と国民が「最も忌み嫌っている」二人の名前』
https://gendai.media/articles/-/145548?imp=0
https://gendai.media/articles/-/145548?page=4
川口マーン恵美さんは、「ドイツの今」を日本人目線から伝えてくれます。
これにより私は、「脱原発の嘘(捏造)」を後日(約10年後)理解しました。
そして投稿記事を読んでいるとドイツ社会が、今病んでいることも知りました。
ドイツは、今段々悪い方向に歩みつつあります。
それは、政治・経済・社会不安(特に移民問題)など様々な面に現に表れています。
特に政治が、おかしくなっています。
しかし、おかしいのは分かりますが、「どう、おかしいのか❓」が分かりにくいのです。
そのヒントを書いてくれたのが、今日取り上げた記事です。
①そこには、「言葉の誤魔化しや意味のすり替え」が利用されています。
②相手を否定するのに「陰謀論だ!」「フェイクニュースだ!」の手口もふんだんに利用されてます。
合わせ技と言えるでしょう。
何を胡麻しているのか❓
「ナチス・ドイツ」や「ヒトラー」を持ち出して、都合の悪いものは全部、同類にしてまとめて否定します。
まず、戦勝国であった連合国のナチス否定があります。
それは、おそらく「大ドイツ国家の建設」「ベルサイユ条約反対」「反ユダヤ主義=人種差別主義」を否定したのだろうと思います。ここに「軍国主義」や「独裁主義」も加えられていると思います。
ところが、ドイツではナチス否定のため、ある性質を胡麻化します。
ナチス思想を、「保守・極右」にすり替えているようです。
ナチス・ドイツは、「国民社会主義ドイツ労働者党」であり社会主義政党です。
ジャパンナレッジ
ナチスNazis
https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=313
1920年国民社会主義ドイツ労働者党と改称
1920年2月24日、ヒトラーとドレクスラー共同執筆の25ヵ条からなる党綱領を発表
一部抜き書き
大ドイツ国家の建設、ベルサイユ条約反対、反ユダヤ主義、中間層や労働者の利益を考慮した要求など
参考資料
◎ナチス・ドイツ(ウイキペデイア)
レイシズム (人種主義) と反ユダヤ主義
◎ナチス・ドイツの経済
最近、日本のマスコミの報道
「ナチズムの再来 ドイツ 極右の実態」
2024年08月25日
ナチスの影、街を分断 格差埋まらず極右肥大化―「よそ者」に矛先・ドイツ東部
2024年12月2日
「愛国」に横たわる排外主義 ドイツで台頭する右翼に見るナチスの影
これが、言葉の意味の誤魔化し、またはすり替えです。
本来、社会主義政党であるナチスを極右にしています。
これは、ヨーロッパの他の国でも見られます。
「ナチス」=「極右」「ポピュリズム」=極悪⇒絶対撲滅
ナチ思想の何が悪いのか❓
独裁主義、警察国家、人種差別・反ユダヤ主義=ゲルマン至上主義、武力による領土拡大政策など
しかも、誤解を招きそうなのが「ネオナチ」です。
これは、完全に極右の性質がありますし、人種差別主義の思想を併せ持つグループもいます。
ネオナチと旧ナチの共通性は・・・
「独裁主義、警察国家、人種差別・反ユダヤ主義」
この部分でしょう。
ナチ思想は、基本的な性格が社会主義です。だから政治手法は、旧ソ連と酷似しています。
自由主義や民主主義を否定して、政党独裁と警察国家を作ります。
※ネオナチは、これと政治的性質は正反対だと思います。極右と言うべきですね。
今、これに一番近いのが西ウクライナの民族主義者だと思います。
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そこで川口マーン恵美さんの記事に戻ります。
「民主主義を壊している張本人は誰だ!」
https://gendai.media/articles/-/145548?page=4
戦後の(左派の・川口注)歴史家は、「ヒトラーを右翼の保守派と位置付けることに成功した」
AfDのヴァイデル氏の発言
「ヒトラーのしたことは社会主義のイデオロギーに合致する」
「ヒトラーは社会主義者を名乗る共産主義者であった」
「ヒトラーは権力を掌握したら、まずメディアを押さえ、厳しい言論統制を敷いた」
(⇒どんどん言論統制を進めているドイツ政府やEUに対する警告)
ドイツの既存政党は、自分たちの主張に同調しない「AfD」を極右・ポピュリズムとと大合唱して批判します。
そして左派色の強い公共放送や新聞が、これを大々的に宣伝する構図があります。
★ここまで書くと分かると思います。
今、ヨーロッパでは左派系の政党が大きな議席を持つ国が多いです。
左派系の思想の共通点と大きな欠点は、独裁になりやすい点です。
「排除の論理」⇒異端や反論を封じるから結果として独裁になる。
これは、どんな左派系の思想にも共通しています。
そして、独裁主義は「自由主義」や「民主主義」を結果として排除します。
物凄く皮肉なことに「民主主義」を声高に主張する左派系思想には、独裁主義(排除の論理)が内蔵されており、結果として「自由主義」や「民主主義」を、否定してしまうことになります。
ドイツの政界や言論界で起きているのが、まさにこの現象です。
本来保守であるキリスト教民主同盟系まで左派・社民党、極左「緑の党」に混じって、「AfD」を極右・ポピュリズムと非難して政治から排除しています。これをドイツのマスコミが煽りまくります。
ナチスドイツが社会政党であることを考えれば、今左派色の強いドイツや西ヨーロッパに似た傾向が出てくるのは、当然と言えます。結果は、自由主義や民主主義を制限するようになります。今は、「異論・反論は許さない」段階です。つまり、もう自由主義に対する制限が始まっています。
ナチスドイツを保守・極右と胡麻化すのは、左派が同じだと全然辻褄が合わないし、都合が悪すぎるからです。
現実に今のヨーロッパの左派や米民主党を見ていると、ナチス・ドイツが独裁主義を確立していった過程を辿りつつあるように見えます。
☆ここで注意したいのは、「ネオナチ思想」と「旧ナチ思想」は、似ているけれどほぼ別物と言うことです。
右派政党をネオナチとくっつけて(ネオナチ=旧ナチ)、独裁主義だと批判するのは、余りにも無茶苦茶と言うべきです。
ドイツの場合だと、もしAfDの主張が正しければ、どうなります❓
正しいことを、集団的独裁により封殺し弾圧しているのと同じことになります。
言論の自由を否定しています=自由主義の否定
異論・反論を許さないのは、民主主義の否定です。
ドイツ政界とマスコミの危機は、自由主義と民主主義を否定しつつあることです。
そして否定する側が、否定していることに気が付かず自分たちが正義だと思い込んでいるところに病根があります。
左派思想が内蔵する根本的な欠陥が、もろに出始めていると言うことです。
もう少し進めば独裁的性質が出てきます。
もっと進めば旧ソ連と似た社会が出来上がるでしょう。
そしてEUを見ると左派思想のもう一つの欠陥が見えます。
拡大主義です。左派思想が良いものなら他人にも広めなくてはなりません。
EUが拡大志向があるのは、これが原因だと思います。周辺諸国の取り込みに実に熱心ですね❓
段々、旧ソ連(やナチス・ドイツ)に似てくるでしょう❓
※関連日記目次
項目「ヨーロッパ」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d