読売新聞
いくつか気になる記事があります。
2024/10/24
①『習氏、首脳会議でプーチン大統領に停戦要請か・・・ウクライナへの北朝鮮派兵に懸念』
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241024-OYT1T50023/
(中国とブラジルの共同提案のウクライナ和平案のポイントが書かれています)
②2024/10/23
『BRICS首脳会議、欧米への対抗軸明確に・・・13か国の「パートナー国」も創設・プーチン氏は「影響力の高まり」に自信』
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241023-OYT1T50163/
非常にロシアに対する悪意に満ちた書き方だと思います。ロシアだけでは、BRICSは成り立ちません。
主な国を言えば中国とインドが参加していることが骨子です。陰の主役は中国とインドであり、ロシアは第三世界に昔からの知名度がありますから、表の看板と言うべきです。
そもそもBRICSの中心がロシアと見ること自体が、間違いだと思います。アメリカの横暴に耐えかねた第三世界の有力国が、アメリカの影響を受けない経済的な枠組みを構築しようというところに眼目があります。
BRICSを政治的な色眼鏡で見ようとする西側は、決定的な間違いを犯していると言えます。
まあそれは脇に置いて・・・・
従来の中心メンバー
中国、ロシア、インド、南アフリカ、ブラジル
2024年1月加盟国
イラン、UAE、エジプト、エチオピア
今回創設の「パートナー国」参加国
トルコ、ベラルーシ、ウズベキスタン、カザフスタン
インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム
アルジェリア、ナイジェリア、ウガンダ
キューバ、ボリビア
余り政治的な要素がないことが分かります。
ロシア~中央アジアから中国、中東
アジア
アフリカ
南米
ほぼ全地球的と言っていい顔ぶれです。
西側とは明らかにメンバー構成が異なります。
どちらかと言うと西側から差別されていたり排除されている国が多いです。そのような国が増えて経済力を持ち政治力を持った結果、逆に差別されたり排除されている国々が集まったようなイメージです。
ここに新たに東南アジア諸国が4か国パートナー国として参加しました。
アフリカや東南アジアは、国の数が多いです。
このエリアからの参加国が増えて行けば、BRICSは大きな組織に発展していくと思われます。
これは時代の流れであり止めることは出来ないと思います。
欧米中心の世界支配の構造が崩れつつあると言うことです。経済成長の過程にある国々が、ほとんど参加しています。
逆に欧米の国々、特にヨーロッパ諸国がここに参加しなければ時代に取り残されて、落ち目の昔の金持ちクラブになるでしょう。
G7など笑えるでしょう。
G7が出来たころは、世界の有力7か国が集まって意思決定をリードしていました。
今もし、新G7を編成するとすれば、中国・インド・ロシアの参加は不可欠です。
3つ抜けていますからオールドG7は、せいぜいG4と言ったところです。
しかも2番目から4番目の抜けているG4です。
形骸化したほぼ何の意味もない組織です。
アメリカ中心の旧金持ちクラブ程度の意味しかありません。
世界をリードするという意味では、今はG20の方が余程重要です。ここにはG7から抜けている有力国が、全部参加しています。
このような時代の流れを、日本政府は知るべきでしょうね。
※関連記事目次
項目「ロシアと周辺国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/a23a051cf8ecfe4e9a324034dc37f999