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(右側の)カテゴリー「ウクライナ戦況」
2024.10.13
『クルスク州の戦い、ロシア軍に大きく突破されたウクライナ軍左翼は困難な状況』
表現は、穏当ですがほぼ壊滅的と言っていいでしょう。
まず西側でウクライナ軍がウクライナ領から侵入したグルシコフスキー地区
ここは北に数km進出したウクライナ軍が南の国境の方に押し戻されて、国境の少し北側にへばり付いています。少なからぬ損失を出した上に、押し返されては何のための攻撃だったのか、分かりません。
損失が出た以外、何もありません。
ウクライナ占領地の西側では、ロシア軍がしっかりと前進したようでコレネヴォの東のクレプナ川付近にいたウクライナ軍は、ばらばらになり逃げ遅れた部隊が孤軍となって戦うというより彷徨っていると言うべきでしょうね❓
ロシア軍部隊に発見されると降伏か全滅だと思います。
リュビモフカの南にロシア軍に三方向から包囲されたウクライナ軍が残っているようですが、戦っても意味はないでしょうね。開口部が開いているうちに逃げ出さないと全滅だと思います。
赤の破線がロシア側RYBARの主張する前線位置です。
これが、大体は正しいのではないかと思います。
これら西側の部分だけでロシア軍は占領された地域の40%程度は奪還しているのでは、ないかと思います。
それだけでは済まず・・・
東側では、中心市街地のスジャの南側をロシア軍が、西方向に進撃し始めました。スジャを直接攻めず南側を西に進撃して補給路を目指すのだろうと思います。今のロシア軍の位置からでも補給路まで15km程度です。
十分、ドローン(40km)の射程範囲に入っているので補給トラックの攻撃は容易だと思います。
西から北方面のウクライナ軍の補給も、この補給路しかありませんから、ウクライナ軍は冬に向かって補給に苦しむと思います。
更には、西で激戦中のロシア軍も周辺を制圧したら南下するでしょう。南下した先にウクライナ軍の補給路のH-07があります。ここもロシア軍の現在位置から10km程度です。
ウクライナ軍の補給路は、幹線道路のH-07しかありません。北と東から補給トラックを攻撃されては、十分な補給は不可能に近いと思います。
うっかりするとスジャが大きく包囲される危険性すらあります。さっさとウクライナ軍は撤退しないと大きくロシア軍に包囲されて、降伏か全滅しかなくなると思います。
もっともクルスクのウクライナ軍は、侵攻直後から結構降伏する兵士がいるようです。
周りがロシア軍ばかりですから、手順さえ間違えなければウクライナ兵が降伏するのは、ウクライナ領にいるより簡単です。(ウクライナ領の場合は、見つかると味方に打ち殺されます。銃弾が届かないとドローンで殺すケースまで聞きました。)
ウクライナ軍の残り少ない予備部隊や精鋭の機甲部隊、あるいは西側の武器を大量に投入して、占領地の広さを誇示して、その後すり潰されて追い出されるようでは、何のためにクルスク侵攻作戦を実行したのか、意味不明です。
その本当の目的については、以前の日記で書きました。
簡単に言うとキエフ政権の権力維持のためです。
目的が、そのようなものですから作戦が成功しようと失敗しようとキエフ政府は、大して気にしていないのだろうと思います。
今日13日のロイターの記事では、ゼレンスキーは「12日夜のビデオ演説で、ロシア西部のウクライナ軍は戦線を維持している」と主張しているようです。
今は、確かにいます。
冬には、ほぼ確実に追い出されるか全滅するでしょうね。
年明けまでは、居させてもらえないでしょう。
厳寒の雪原を三々五々、徒歩で逃げだす羽目になりそうな気がします。
国境に近いところにいるウクライナ兵は5~10kmも逃げればウクライナ領ですが、北の遠いところにいるウクライナ兵は逃げ出すのは難しいと思います。