京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東本願寺(真宗大谷派)特別拝観

2020年03月01日 06時48分00秒 | 日記
p2月24日は、JR東海「そうだ 京都、行こう。」の企画で東本願寺(真宗本廟)を訪ねました。



昨年の1月にも"まいまい京都"で同様な企画に参加しましたが、東本願寺の非公開エリアの公開はなかなかないので今回も参加した次第です。






僧侶の方のご案内で阿弥陀堂、御影堂と巡ります。真宗では、ご本尊の阿弥陀をお祀りする阿弥陀堂より親鸞聖人の御真影を安置している御影堂の方が大きいのが特徴です。





ここからが非公開エリアになります。
まずは"菊門"です。滅多に開かれない門です。次回はいつになるのでしょうか。







大寝殿。主に法要の後の御斎の際に使われる部屋で、絵は竹内栖鳳の晩年の筆によります。





当初は雀が七羽描かれていましたが昭和30 年代に何者かにより二羽が切り取られてしまい今だ行方が分からないそうです。

絵画や文化財は、その場にあって初めて価値が見出せるものです。









大宮御所にあった建物で畳の縁、障壁画、欄間に雅を感じます。





御影堂を借景に見事な池泉鑑賞式庭園が広がっています。池の水は明治1897年に完成した琵琶湖疎水から引かれた本願寺水道を通じて供給されていました。
現在は井戸水を利用されているようです。

庭園奥にある御影堂との間にはかなりの段差があります。
これは、火災の際、延焼を食い止める緩衝地の役割も兼ねています。4度も火災に遭い伽藍を失った経験からでしょう。



次に白書院へと向かいます。









東本願寺で最も格式の高い部屋です。
門主さまがお客様と正式に対面される部屋で床の間に違い棚、付書院に帳台構、天井は折り上げ小組格天井の豪華さです。



しかし、阿弥陀さまの前では皆平等との考えで上段と二の間との段差はありません。





最後に御影堂門へ登ります。





禅宗寺院の山門のように急な階段を登り回廊に出ると東本願寺の全容が見渡せます。
南には京都タワー、東には如意ヶ岳、霊峰比叡山が、、、眼下にはかって本願寺水道から送られた疎水の圧力を抜く目的も兼ねている噴水があります。烏丸通が東本願寺を迂回するように南北に通っています。









下に降りて見上げると彫刻にも素晴らしいものがあります。





柱周りには獅子がたくさんいますが一頭だけ眠っている獅子がいます。
今度行かれたら探してみて下さい。







下の写真にある獅子は目を閉じて眠っています!