井手町から移動し、右京区小塩にある十輪寺へ来ました。
寺の創建は古く、嘉祥3年(850)文徳天皇の御代です。
ご本尊さまは伝教大師最澄の作と伝わる延命地蔵菩薩です。
秘仏ですが毎年、8月23日の一日だけ御開帳されます。
こちらは平安時代の貴族・歌人である在原業平ゆかりが晩年に隠棲したお寺で通称"なりひら寺"と呼ばれています。
伊勢物語で二条天皇の皇后(藤原高子)との恋愛話は有名ですね!
写真の桜は庭園「三方普感(さんぽうふかん)の庭」に植る通称"なりひら桜"と呼ばれる枝垂れの一本桜です。
桜の生育には厳しい条件ですが推定樹齢は約200年だそうです。
鳳輦(ほうれん)形の屋根を持つ珍しい本堂の裏山には在原業平の墓、業平が晩年に塩焼きの風流を楽しんだ塩竃(しおがま)跡が復元されています。
※鳳輦とは天皇が乗られる輿の事で屋根には鳳凰が飾られています。
最後に"桜の季節限定"の御朱印を授与して頂き、次に善峯寺へと向かいました。