4月13日はNHK文化センターの現地講座で蹴上にあるウェスティン都ホテル京都に来ました。
今まで500室あった客室を半分の250室にされ、温泉を掘削しスパを開設、レストランや宴会場の改装など大規模なリニューアル工事がこの4月に完成しました。
まずはホテルスタッフの方による館内案内からです。
明治23年に琵琶湖疏水が完成し、その開通式典に出席される明治天皇の宿泊所として建てられたのが始まりです。
館内には資料コーナーも新設され内外の賓客をもてなしてきた歴史が紹介されています。
第十一期王将戦第三局も行われました。
宴会場の"葵殿"です。
高い天井に豪華なシャンデリアや京都三大祭のステンドガラス、二重折上格天井と非常に格式を感じます。
窓の外には七代目小川治兵衛作庭の葵殿庭園が広がります。
琵琶湖疏水から水を引き込み、三段の滝で落とし、景石には琵琶湖西岸から疏水舟を利用し縞模様の美しい守山石を運び配した"植治"の庭園が広がります。
水を三段に落とすのは"植治"の得意とするところですが葵殿庭園のそれは、その美しい姿から"植治"の最高傑作のひとつと言われています。
ウェスティン都ホテル京都のもうひとつの顔"佳水園"です。
大きな岩盤を利用した庭園で"植治"の長男・安太郎(白楊)による作庭です。
建物の間の中庭にある瓢箪形の芝生を徳利に、丸い芝生を盃に、岩盤から流れる水を酒に見立てていると言われています。
設計は村野藤吾による設計で障子やテーブル、椅子にいたるまで彼の設計思想で統一されています。
宿泊客が居られる時には"女将"が常駐されているそうです。
三階屋上には庭園が広がり、遠く愛宕山や五山の送り火の左大文字、船形、妙の3つが見渡せます。
ひと通りご案内頂き、昼食会場のレストランへと向かいます。