京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

建仁寺塔頭 霊源院

2024年06月09日 07時30分00秒 | 日記
 6月4日は、西来院に続いて霊源院に来ました。



通常公開の塔頭寺院ではないですが、"甘茶"の期間に合わせて公開されています。







表門から入ったら"甘茶"の花が迎えてくれます。




霊源院は、応永年間(1394年〜1428年)、龍山徳見和尚を勧請開山として、その弟子である一庵一麟によって創建されました。鎌倉時代末期から室町時代にかけ、京都五山と鎌倉五山の禅僧たちによって栄えた漢文学・五山文学の最高峰寺院とされた霊源院。

「建仁寺の学問面」の中核を担ったこの寺院から、室町時代の五山派を代表する学僧が数多く輩出されました。



また、大徳寺の一休宗純が幼年、師のもとで作詩の法を学んだ事で有名で、床の間には一休禅師の書かれた扇が置かれています。










足立美術館の庭園を作庭し「昭和の小堀遠州」と称された中根金作を祖父に持つ
、造園家の中根行宏氏、中根直紀氏(中根庭園研究所)の兄弟により改修された、庭園「鶴鳴九皐」も公開されています。
命名は小堀泰巖建仁寺管長です。

歩ける範囲は狭いですが、庭園に降りて散策する事も出来ます。
(草履が一足しか無いので先着順?です。)
他にも拝観者がおられましたが、庭園に降りれ事をご存知ないようで降りたのは僕だけでした。)

本堂内にはふたつの茶室があります。
ひとつは「也足軒」







四畳半の茶席。本堂内ににじり口がある珍しい構造になっています。建仁寺の開山・栄西禅師は、中国からお茶を持ち帰り、普及に努めたことで「お茶の祖」としても知られています。

もうひとつは「妙喜庵」



霊源院の本堂南側には、花頭窓を隔てて「妙喜庵」という、もうひとつの茶室があります。茶室として一番小さいサイズの一畳台目の茶室です。一畳台目は、点前に必要な道具畳と、客が座る一畳だけに切り詰めた、究極の茶室とされています。
床の間のお軸は織田信長直筆の書を軸装したものです。
印は「天下布武」です。

こちらは撮影がNGです。
掲載の写真は霊源院HPからお借りしました。

ここ霊源院のご住職も雲林院住職です。
西来院の住職と兼務されています。




建仁寺塔頭 西来院

2024年06月08日 08時00分00秒 | 日記
 6月4日は、先月に続いての西来院への再訪です。








表門を入り右手にはブルーボトルコーヒーさんが期間限定で出店されています。
(7月31日までの期間限定だと聞いています。)

コーヒーを購入すると西来院の拝観料が100円値引きされ400円になります。

昨年から霊源院の雲林院ご住職がこちらも住職を兼務され、本堂の修復や四つの庭園の整備を行われ、一般拝観が可能となりました。



開山の蘭渓道隆は鎌倉時代の南宋から渡来された禅僧で、時の執権・北条時頼の命で鎌倉建長寺の開山ともなられた高僧です。

後に建仁寺第11代住持にもなり、創建時は真言・止観の二院を構え天台・密教・禅の三宗兼学の道場として当時の宗教勢力に対応していました。

蘭渓道隆は建仁寺を臨済宗単独の寺に改められた方でもあります。









コーヒーを飲みながら庭園を観賞できる現代の「喫茶去」です。
ご住職はまだまだお若い方なので色々な発想をお持ちで、それらを実現されているのが凄いです。





前庭が望める一角には、現代作家によるロッキングチェアが置かれ、ここで椅子に揺られながら庭園を観賞するのは最高の贅沢の様に思います。

時折、風が吹き抜け心地がいいです。





本堂の天井には霊源院と同じアーティスト陳慢さんが描かれた"白龍図"が描かれ、中には最初に西来院の住持を務められた蘭渓道隆にちなんだ蘭の花と亀甲竹が、、、
水盤は樂雅臣さんの作品です。





南庭は今まで植っていたもみじの木を残しながら造り変えられました。
秋の紅葉シーズンが楽しみです。







"キーヤン"こと木村英輝さんの「登龍門」の金屏風も奉納されています。
アクリル絵の具が使われているので、発色が非常に綺麗です。



こちらは現建仁寺管長猊下の書も置かれています。
雲林院住職の師でもある方です。





前庭の苔の定着が思うように行かないようで、全面的に貼り替えられました。
日当たりのいい南側に面していて、しかも樹木も植えられていないのでなかなか難しいと思います。




「ザ ソウドウ 東山 京都」竹内栖鳳の旧私邸(アート鑑賞とイタリアンコース

2024年06月07日 08時38分00秒 | 日記
 6月4日は、ザ ソウドウ 東山 京都へ。






以前から行ってみたかった所で元は日本画家の大家・竹内栖鳳が自宅兼アトリエとして昭和4年(1929)に建てられた霞中山房(東山艸堂)をリノベーションした施設です。







現在はイタリアンレストランやブライダル会場として使われています。

敷地面積は約1700坪と広大で、2年坂の入口にあるとは思えないくらい深い緑に覆われた好立地にあります。









敷地内にはチャペルが2カ所設けられまた、風光明媚な京都東山の麓の敷地には大小様々な建物が点在し、インテリアや窓からの景色はそれぞれに趣が異なり様々な雰囲気を楽しむことができます。





館内には竹内栖鳳の絵が展示されていて、小さな美術館のようです。






「鶴亀」
鶴亀の双軸は永久の幸福と長寿を祈る掛け軸です。


雀一羽で家が一軒買えると言われる程、栖鳳の絵は価値が高く評価されています。









アトリエから見える清水寺の絵です。
(現在では樹木が成長していて見えないです。)

竹内栖鳳は京都を愛した画家でもあり、こちら東山に移る前は嵐山に自宅を構えていました。











栖鳳が最もこだわったのが"八坂の塔"で自身のアトリエは塔が最もよく見えるところに構えています。





館内ツアーが終わり、イタリアンレストランでコース料理を頂きます。













料理のレベルもブライダルをされているだけになかなかのレベルに思います。

食事中も平日にも関わらず、次々にお客様が来られます。
料理も評価されている証拠だと思います。




郭巨山会所

2024年06月04日 08時03分00秒 | 日記
 祇園祭前祭を飾る郭巨山は、千年以上の歴史を持つ日本三大祭のひとつ京都・祇園祭の"山"のひとつです。





全部で34基ある山鉾の一つ「郭巨山」の拠点であり、郭巨山町の町家(ちょういえ)となっているのが、四条通に面する郭巨山町会所です。





例年7月の祇園祭期間は、「お山建て」に伴い、会所飾りがなされ、山鉾を飾る絢爛豪華な懸装品を間近で見ることができます。





郭巨山町会所は、もともと会所が非常に手狭で、耐震性への懸念もありました。
そこでこの京町家の改修事業では、表通りの特徴的な外観デザインを残しつつ、奥の蔵部分と一体化させる"増築工事"によって、地域の拠点となる町会所を再生させました。

この改修工事は、建築基準法第3条第1項第3号の適用によって建築基準法の適用を除外し、歴史的建築物を保全・継承する、ユニークな取組となりました。









2023年の日本建築学会賞(作品)を受賞しています。



会所に入って左隅に置かれたている受賞を記念した記念品です。



令和5年4月郭巨山町会所は、日本建築学会から、建築基準法適用除外の活用により都市遺構を継承する取組、既存木造に鉄骨造を増築し耐震性能を高める構造計画、祇園祭の会所ならではの光の取り入れ方等々の実践と達成が評価され、2023年日本建築学会賞(作品)を受賞しました。受賞者は、設計者の魚谷繁礼氏、魚谷みわ子氏、柳室純氏(構造設計)です。   

四条通に面した一等地にあり、通に面した会所と奥にある蔵との部分を増築し、見事にふたりが一体化しています。

ホント凄い発想と設計者のご苦労を思います。



令和4年5月21日に、郭巨山保存会主催で、町会所の"壁塗りワークショップ"が開催されました。









令和4年6月16日には、令和3年度選定「郭巨山町会所」の見学会を、京町家まちづくりファンドに支援された寄附者、協力者の方を対象に開催されました。
午前の部は設計担当の魚谷繁礼氏(魚谷繁礼建築研究所)、午後の部は所有者の平岡昌高氏((公財)郭巨山保存会代表理事)からご説明を頂きました。

一日に多くの京町家が潰されている今日、、、
少しでも多くの町家が残って欲しいと願うばかりです。

京都ブライトンホテル 鉄板焼「燔(ひもろぎ)」

2024年06月03日 07時42分00秒 | 日記
 5月31日は、お気に入りの京都ブライトンホテルへ。







14時からアスニーセミナー小嶋一郎先生の「藤原道長」の講演があり予約していました。





その前のランチに京都ブライトンホテル鉄板焼「燔(ひもろぎ)」を予約していました。
(と言っても、当日に予約をお願いしました。

この全天候型?の空間にいつも開放感と安堵感とを覚えます。





鉄板焼の"燔"と和食の"螢"とは入口が同じで左手に"蟠"が、右手には"螢"があります。

オーダーしたのは平日のランチ限定の"つむぎ"です。
前回と同様に鈴木シェフにお願いしました。
(鈴木シェフはワインソムリエの資格をお持ちです。)

① 前菜3種盛り合わせ









この部屋の雰囲気もなかなか"レトロ感"もあり、落ち着く空間です。





② 特製オニオンスープ



濃厚な味ですが淡路産の新玉ねぎの甘さがたっぷりと楽しめます。
また、表面にはミックスチームが載り、炙りを入れたチーズがオニオンスープとよく合っています。

③ 明石産真鯛と出始めのズッキーニ、5月で終わりを迎える新筍の鉄板焼







仕上げにバターソースがかけられています。
添えられているのは"蕗味噌"、、、
これがまたいいアクセントになっています。

しかし、真鯛は美味しいですね。
白身の魚なので、どんな料理にも合います。

絶妙に日が入ったズッキーニと新筍、、、
季節の食材の切り替わりです。

⑤ 焼野菜





赤ピーマンにモロッコいんげん、これから旬を向かえる"賀茂茄子"、じゃがいもとの共演です。

前回の"天若"さんでの天ぷらでもそうでしたが、じゃがいもってホント美味しいですね。
プロの料理人の手に掛かると立派な"主役"に昇格します。

⑥ サラダ


鉄板焼から生野菜サラダで口の中がリフレッシュされた感じがします。

⑥ 国産牛フィレ50g、もやしサンド





焼き加減は"ミディアムレア"で、、、
この日は北海道産牛肉でした。
焼き過ぎるより多少レアなのが好みです。



おろしポン酢にステーキソース、わさび、塩が用意されていますが、やはり"塩"に勝るものはないです。
肉の旨みが最もよくわかります。





ステーキの皿に使われたパンは炒められたもやしを挟んで"もやしサンド"へと変身します。
具材はもやしだけですが、何故か?美味しいです。

⑦ ご飯、香の物、赤だし



オプションどガーリックライスにも出来ますが、口の中をさっぱりさせるのはやはり白ご飯に限ります。

これで終わりと思い、席を立たれるお客様も多いそうです、、、
最後にデザートが待っています。

⑧ デザート



アイスクリームはヨーグルトアイスです。
少し酸味があり、鉄板焼の後には最高です。

ブライトンでのランチに満足し、丸太町通のバス停まで歩きましたが、思っていたより結構な距離でした。)