水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培29 (H24.9.14~10.17)

2012年10月17日 | 室内水耕栽培
<Dosetronicの交換部品>
10月17日 ニュージランドのBluelab社から代替部品のソレノイドが到着、入れ替えると完全に直りました。やはり故障の原因はソレノイドの不良でした。しかし海外メーカーですが購入2年以内は商品保証ということで前回のアダプターといい今回のソレノイドバルブといい結構早く対応してくれたので助かりました。

<水漏れテスト>
10月16日 セットした配管に水漏れが無いかトロ舟に水を張ってテストを行う。後後のことも考えエスロン管はできるだけ接着しないで済ましたいのですが差し込むだけではどうしても水漏れが発生します。結局すべての接続部を接着することに。

10月17日 本日も様子を見ましたがやはり1か所少しですが水漏れがありましたのでこコーキング剤で封止。これで後は問題なさそうです、

<新しい室内栽培室完成>
10月15日 念願の第二栽培室が完成しました。従来のレタス工房は1坪タイプでしたが今回の栽培室は2.5坪あります。準備していた金属ラックを収納し蛍光灯およびLEDを使っての水耕栽培が制御された環境で行うことができるようになりました。主として冬場に葉物野菜を栽培するのに使用するつもりです。この2つの栽培室を使ってどのようにすれば高効率にコスト安く野菜栽培ができるか、湛液型の他NFT方式での栽培にもトライしより簡単に栽培できる方法を模索したいと考えております。
  
 

<米HydroGrow社のLED到着>
10月15日 発注していた米国HydroGrow社からLED(126x-pro)が到着。早速仕様をチェック。3Wタイプですが1Wから5Wまでボリューム変更が可能で1Wで光量子束を計ると50㎝下で真下では370μmol,40㎝離れた端で170μmolほどで使用電力は114Wでした。新製品はレンズ付きになっていて光強度は強くなっていますが拡散性ではまだまだで照射面は従来製品と変わらずそれほど広くないので1台でトロ舟全体40㎝×90㎝を照射するのは少し無理があるかもしれない。
 
 

<NFT栽培に移行>
10月14日 今まで使っていた4連のトロ舟を屋上に移したので現在育てているケール・二十日大根・金町小かぶ・ミニ人参などをNFT栽培床に移しました。光源もメタルハライドを使用。
 


<養液の入れ替え>
10月13日 今日はお休みなのでレタス工房の養液を入れ替えました。Dosetronicsが故障して大塚ハウス2号のみが供給されて偏って肥料構成になっていたためです。これでレタス類も順調に育ってくれるはずです。

<二十日大根「アイシクル」を収穫>
10月12日 先月10日に播種した二十日大根「アイシクル」は1か月が経過したので様子見に5株収穫。LEDで育てましたが根長は大きいもので15㎝ほどです。サラダにしていただくことに。一方金町小かぶは葉は大きくなっていますがまだ蕪はできていません。ミニ人参は屋上以上に成長が遅く室内水耕では時間がかかりすぎてコスト的に合わないように思えます。
 

<野菜栽培のEC値とpH>
10月12日 野菜の生育温度とともに重要なことは養液管理ですが通常は養液のEC値とpH管理ですがこれも栽培する野菜によって異なってくるので混栽して栽培している場合はどうしても平均値的にしか管理できない。マニュアルなどを見ると大塚のA処方ではEC2.5-3.5でサラダ菜処方では1.5-2.5、ほうれん草処方では2.5-3.5など記されているが小生は大塚ハウスを使って一応2.5を基準値として設定しているがこれが正しいのかどうかはっきりわかっていないのが実情です。
pHについては弱酸性が良いといわれているのでこれもアバウトですが一応6-6.5あたりで設定しています。

<野菜の生育温度>
10月10日 室内栽培する野菜の適正な生育温度は何度くらいなのか。同じ栽培棚で育てる場合、生育温度が同じような野菜をそろえないとどちらかがうまく育たないということが起こり得るので予備知識として把握しておく必要があるます。
種袋に表示されている生育温度を分類すると大まかに15-20℃、15-25℃、25℃以上の3種に分かれています。

これから判断するとほうれん草・春菊・ミズ菜は同じ温度で栽培可能ですがケールは少し無理があるし、モロヘイヤは全くダメということになりそうです。この点を踏まえて栽培計画を立てる必要があります。現在レタスを栽培している工房の温度は20℃ですがこれを18度位に設定し直した方がいいのでしょうがそうなると今以上に空調費がかかることになります。

このことから判断しても野菜工場での栽培には室温の維持管理が重要ですからそのコストを如何に安く抑えるかが大きな問題です。室温を20℃前後に保つとなると夏場も冬場も外気温との差が15度以上ありますが冬場はまだ蛍光灯など照明機器からの発熱を利用できるので夏場よりはコスト的には安くなるのではないかと思われます。

<Dosetronicが故障か>
10月9日 先日からどうもおかしいと思っていたのですがDosetronicの肥料供給タンクの内、大塚2号だけが減っていて1号用タンクは全く減っていない。今日試しに動かしてみると2号用のソレノイドは動いているが1号用に動いていない。これではEC値が一定でも肥料の中身が全く偏ってしまっているので野菜の成長に障害がでてきます。故障が起こると全く機能しなくなりますし養液を全面的に取り替えなくてはならなくなりますので自動化機械も故障がないことが前提です。コードを差し替えるとソレノイドは動きますのでコードの接続不良か制御基盤の不良が原因と思われるがこのような場合に海外メーカーの場合はうまく対応してくれるかどうかとりあえず問い合わせることに。


10月10日 早速メーカーのBlueLab社から返事が返ってきましたが接続ケーブルの断線と思われるので代替品を送るから使用ケーブルの写真を送ってくれとのことでした。突如の断線はないだろうと思うのですが要望なので写真を送付。併せてEC値の表示は正確であることを示す写真および供給タンクはBのみでAから肥料が供給されていない旨の昨日の上の写真も添付。
 

10月12日 コードを入れ替えると動いたというのは私に判断ミスのようでやはり原因はソレノイドの故障と思われるので再度メーカーに連絡する。

<炭酸ガスボンベの入れ替え>
10月1日 炭酸ガスの消費量チェックができていませんでしたが本日使用中ボンベが完全に空になりましたので新しいボンベと入れ替える。これでレタス工房の炭酸ガス消費量がチェックできます。

<ケールを定植>
9月29日 モロヘイヤの横にケールを20株弱定植する。モロヘイヤ同様LEDで育つかどうかをチェックします。

<第2野菜工房の準備>
9月29日 現在の栽培室は倉庫を間仕切りしてクーラーを設置しただけですが広すぎるため電気代がかさむのでクーラーを使用していませんがそのために栽培環境が不完全で中途半端な状態になっております。そこでレタス栽培室にならって同様のコンパクトな栽培室を作り家庭用空調機を設置して環境制御の出来る植物工場もどきに変更することにしてその中に収納する栽培棚を準備しました。今回制作する栽培室の大きさは3.2mW×2.4mL×1.8mH。その中に金属ラックを6台収納しますが蛍光灯利用型は2段にして2台、LED使用は1段で4台。循環タンクは大きめの工具箱を使用し水中ポンプはプチオB-100 を使用。目算では電力消費量は蛍光灯とLEDで1.3KW、空調その他で300W、合計1.6KW/Hで栽培株数は現行のレタス工房の2倍になりますので1株当たりの栽培単価も少し下がると思います。写真は栽培室に収納する栽培棚。


<3回目のレタスを収穫>
9月27日 3回目のレタスの内リーフレタスとサラダ菜を収穫するがいずれも蛍光灯で栽培しているためかやや徒長している。高辻先生の完全制御型植物工場にも記載されているが光強度として210μmolが適切値なので蛍光灯では160程度なのでどうしても徒長気味になるのかもしれません。毎回ですがサラダ菜はLEDと蛍光灯では同じレタスと思えないほどの違いが出ています。

<モロヘイヤを定植>
9月26日 夏野菜のモロヘイヤがLEDで育つかどうか試すために20株ほどを定植する。

<第4回目の播種>
9月24日 4日遅れましたが第4回目の玉レタス・サラダ菜・リーフレタス(レッドとグリーン)の種まきを本日行う。

<かぶら・人参・大根の様子>
9月24日 かぶら・人参はぼつぼつですが大根はLEDが強すぎるのか屋上と比べ成長が良くない。
 


<レタス工房の様子>
9月24日 水温が1度低い以外は設定どおりです。


LEDでの玉レタスとサラダ菜・蛍光灯でのリーフレタスとサラダ菜の様子です。
 
 

■壁にぶち当たり気力萎えスランプ状態
9月20日 水耕栽培も4年目を迎えた今年は夏野菜の栽培も例年に比べ少し失敗した点もあり壁にぶち当たって低迷しています。屋外水耕栽培において最も大きな問題は防虫対策です。一切農薬を使わない現状では防虫ネットだけで完全に防御することが不可能に近く苗が虫に食われるのを見ると無力感、むなしさと共にいら立ちを感じます。今日もそうですがかぶらの苗がかなり虫に食われているのを見ると「なんでや」、「またか」、「えいかげんにせい」と叫びたくなります。

また室内水耕栽培についても迷いが出てきて少し立ち往生しています。レタスについては野菜工房を立ち上げある程度整備された環境を確保できましたのでそれなりに成果が出ていますがそれでも月1万円のコストをかけて80株ほどの野菜を作っているのが実情でコスト的に見ればまだまだ問題ありの状態です。ただ環境整備の重要性はよく分かりました。お蔭で徒長はほぼなくなっています。その他の野菜についてはひとまずナスビ・キュウリ・トマト・大根・人参・蕪を植物工場もどきの栽培室で蛍光灯およびLEDを使って栽培しようと試みているのですがこの場合も栽培野菜に合わせた環境整備がまず必要です。そのためには現在の栽培室をかなり改造する必要があります。そのうえでレタスの何倍かの電気代をはじめとするコストをかけて育てなければならない実情を考えると栽培室の改造に二の足を踏んでしまうのです。
特に今回はメタルハライドランプで何十日もかけて育ててきた「絹かわナス」が結実せず花芽が何十個も落ちてしまってとうとう諦めざるを得ない状態になったことも落胆の原因で現在育苗中の「とげなし千両」の苗15株ほどを定植するかしないで迷っています。前回は蛍光灯とLEDでかなりの収穫がありましたがそれでもコストを考えると1個数百円のなすびでしたからうまく育ってくれてもまたその繰り返しになるわけですからコストを考えるとどうかということになっています。趣味だからいいのじゃないと家内に慰められてもふんぎれません。
同じコストをかけるのなら屋上に温室を設置して冬場太陽光で育てた方が栽培コストを安くしかも品質も良くなるのではないかとも思うのです。いろいろ迷っています。

<本日も玉レタス収穫>
9月18日 残っている4株の内2株を収穫。重さは200gと250gでまずまず。中もそれなりに結球しています。
 

<絹かわナスは断念すべきか>
9月18日 折角大きく育っているのに全く結実してくれません。落下した花芽だけでも20個以上が定植板の上に乗っかっています。また1本が重さで倒れ折れてしまっていました。一度受粉の仕方が間違っているためなのか種苗メーカーに問い合わせてみようと思っています。
 

<ミニ人参も定植>
9月18日 やっとミニ人参「ピッコロ」も発芽してきましたので21株を定植。これで二十日大根・ミニ人参・金町小かぶと根菜類3種を定植しましたので室内水耕栽培でうまく育つか見てみます。


<やっと玉レタスらしく>
9月16日 残っている玉レタスの一つを収穫しましたがやっとらしくなってきました。重さは270g強で問題なし。半分に切ってみると中はまだまだですが一応結球しています。室内水耕では初めて結球レタスらしく育ちました。
 

<レタス工房の本日の様子>
9月14日 3回目のレタス類の様子です。サラダ菜・リーフレタス・玉レタスです。
 

dosetoronicによる測定値ですが水温が19度と少し低いのとpHが6.3と少し酸性が強くなっていますが許容範囲です。EC値は2.0で設定値通りです。


<二十日大根アイシクルを定植>
9月14日 早速アイシクルが発芽しているので定植しました。125WのLEDの光量子束密度は145μmolで表面温度は30℃位です。
 

<根菜類のLEDによる室内栽培>
9月14日 現在種まきしている「二十日大根アイシクル」・「金町小カブ」・「ミニ人参ピッコロ」が発芽してくればLEDで室内栽培してみよと考えています。葉物野菜はレタスを中心に春菊・ミズ菜などは簡単に栽培できますが根菜類になると屋上では毎年のように栽培していますが室内では完全な成功はありませんので今年はそれなりにしっかりと成長させたいと思います。

使用するLEDは125Wと90Wですが90w1個ではトロ舟全体を照射するには足りないようですし光量子束密度も低いので2台設置が必要です。電気代から考えると126W角型LEDをもう2台購入する方が得策のようです。
 



人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
にほんブログ村 花ブログ 水耕栽培へ


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コスト高について (田中)
2012-09-24 17:04:01
生産コストが高くなり、生産出来た野菜が
異常に高い物になってしまう件につきまして
私も、同じくコスト高になり、悩ましい所であります。
特に、私は会社で行っている為、利益が出ない事をいつまでもする事は出来ません。
これからも、ブログを参考にさせて頂きます。
お互い、頑張りましょう!
返信する
ありがとう (作田光水)
2012-09-25 09:18:26
田中さん、
励まし有難うございます。個人レベルでの植物工房のフォーマート完成を目指していますが環境・光源・電気代いずれも難問です。焦らずぼつぼつ頑張ります。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。