●ヴェルデナイトとの出会い
一般的な水耕栽培では大根・人参などの根菜類の栽培はなかなか難しいといわれています。小生もエアロポニックでの大根の栽培に挑戦していますがなかなかうまくいきません。もっと簡単に確実に栽培できる方法が無いものかと考えいわゆるパッシブ水耕法(詳しくはランド商品研究所で解説されています。http://www.landnp.jp/growingtech.htm)で栽培できないものかと考えております。きっかけはアメリカで子供向け教材として販売されDr.Toy100選にも選ばれている「Rootvue」という根菜類の根の成長が観察できるキットを入手したことによります。
このキットで使用している「GROW MIX」という培土は水に溶かすと約4倍くらいにふくらみ大変吸水性・保水性に優れていて底の養液を3本のロープで吸水して人参等を育てるという代物です。これなら簡単にパッシブ水耕で根菜類を育てることができるのではないかと考え同じような性能をもつ培土が日本で手に入らないかとインターネットでいろいろ調べてみるとヴェルデ株式会社のヴェルデナイトという培養土がまったく同じような円形の固形培養土がありこれを使っているのかと思い直接メーカーに問い合わせると違っておりましたが社長様のご好意で少し分けていただくことができましたのでこの人工培土を使っての根菜類の栽培を始めることになりました。
●ヴェルデナイトとは
製造元ヴェルデ社の説明によると土壌改良材として世界一般ですでに使用されている「ピートモス(みずごけ)」に、最高の粘土物質と言われる「モンモリロナイト(通称ベントナイト)をコーティングした製品です。つまり<ピートモス>の保水性と<モンモリロナイト>の保肥性(土壌の栄養分を保持する力)を併せ持つ、世界唯一の土壌環境資材で日本・アメリカ・カナダで製造特許の確立した商品だそうです。
(1)ピートモス(みずごけ:保水性のある土壌改良材)
すでに日本、アメリカその他で使用されている資材です。ゴルフ場の芝の下、道路工事、園芸用などに利用されています。マッシュルームの菌床や、油の吸着剤などの使い方もあります。しかし、乾燥すると撥水性を有するため、水分を約50%含んだままで流通しており、流通コストが高くついている(半分は水を運んでいる状態)のが現状です。
(2)モンモリロナイト(粘土の一種:最高の粘土物質)
土壌学の本には、土の力を元に戻すことのできる優秀な能力を持っている粘土といわれていますが、「使いなさい」とは決して書いていない粘土です。なぜなら、一度水を吸ったあとに乾くと、石のように固まってしまい危険すぎるので農業用には使えないためです(現状では、固まる性質を利用して鋳型用には使われている)。
11月17日 ベルデナイトが入荷したので早速発泡スチロール容器に入れて人参と大根の栽培を始めることにしました。
不織布の吸水シートを下の液肥槽に浸して上のベルデナイトに吸水できるようにしました。この状態で水が吸い上げられるのか様子を見たいと思います。
とりあえず人参・大根・かぶらの種を播いてどちらも窓際に置いて芽の出るのを待つことにします。下の写真左側のプランターは国立ファーム様オリジナルのパッシブ水耕栽培専用プランターですがこれをもっと入手したくて問い合わせをしましたがもはや製造していないとの返事でした。
11月20日 「ヴェルデナイト」と「GROW MIX」の吸水性を調べるために簡単な装置を作りました。ペットボトルの底に穴を開け吸水シートを通して下の水をどれほど吸水するかを調べます。数日後にペットボトルの表面にどれだけ水滴がつくかで大まかな性能が分かりますし詳しくは表面水分を水分計で測定してみたいと思います。
但しこの場合両者の比較は少し難しい点があります。「GROW MIX」は水でほぐしているため当然水分が最初からかなり含まれていますが「ヴェルデナイト」は培土の状態でいただいているので水分含有量が少ないのでないかと思われるからです。ランド研究所の説明によるとパーライトなどのメディア(培土)を使った場合、最初にしっかり湿らせておかないとだめだと書かれています。(メディアの部分に水をたっぷりかけて、水を切ったら水耕装置に取り付けます。ここで充分湿らさないと、水の道の連続性が無い為、以後上手く水が上がってきません。と書かれています)水の道を作るためにベルデナイトの場合も水に浸してから使用する必要があるかもしれません。ただ小生の判断では本当に吸水性がよいのであればその必要が無いと思うのですが判断に誤りがあるかもしれないので試してみることにします。
11月24日 ベルデナイトに播いた大根とかぶの芽が出てきました。最初に少し水やりした程度ですが吸水性が高いためか芽がしっかり出てきています。
11月29日 ベルデナイトが残っているので「パッシブ水耕栽培」ができるプランターを作りたいのですがインターネットで探してもなかなか吸水シートが見つかりません。東洋紡が製造販売しておりますが農家向けのため100m単位のようで到底購入できる量ではないので何か代替品がないかと探して市販の「不織布製のふきん」(10枚入り298円)が利用できないかと思い、吸水性を試してみました。1.5㍑入りのガラス瓶一杯の水を3時間で約半分吸い上げています。これなら吸水シートとして十分役立ちそうですので吸水シートの足らぬところはこれを4枚ほど使いその上にベルデナイトで覆ったプランターを作りました。その中に「はつか大根」の種を播く。
プランターにはエスロンパイプを差込み外に取り付けた給水タンクから給水できるようにしています。
大根・かぶ・人参の本日の様子です。ベルデナイトとGROWMIXの吸水テストのペットボトルにホウレンソウの種を5個ずつ播いていましたがベルデナイトの方はすべて発芽しています。吸水性・保水性に優れています。
12月3日 残っている保冷箱を使ってもう1台ベルデナイトを使った栽培箱を作りました。吸水シートは先日購入した不織布のふきんです。ホウレンソウの種が試験用のペットボトルでうまく発芽していたのでこの栽培箱に種を播くことにしました。
12月6日 「はつか大根」は1階のパナソニックの育成蛍光灯の所へ移設して人工照明での生育状況を見ることにする。
その他大根・かぶ・にんじんの生育状況です。
12月8日 「はつか大根」の横に置いた別のプランターの[天王寺かぶら」も発芽してきています。
尚このパッシブ水耕プランターは次のような要領で製作しました。底に発泡スチロールの台を置き、その上に発泡スチロールの板を敷き穴を開けて不織布を通しその上に2枚の不織布をおきました。後は給水用のエスロンパイプを通してからベルデナイトを入れて出来上がりです。水は給水タンクを通して給水します。
12月13日 2階のかぶとにんじんおよびほうれんそう・大根の状態です。
12月20日 パナソニックの蛍光灯で育てている「はつか大根」と「天王寺かぶら」です。昨日大根は少し間引きをしました。
2階の窓際に植えている根菜類です。
12月22日 新たに遮根シートを入手することができたので改めて栽培プランターを
製作しました。コンテナとしては従来のプラスチックコンテナに変えて発泡スチロールの保冷箱を使用しました。プラスチックの大型プランターでもいいのですが夏の暑さ、冬の寒さに対応するには発泡スチロールが勝るのが変更理由です。
つぎにコンテナの基本構造は今までと同じで図のように下に養液を入れこの中に吸水シートを巻いた発泡スチロールの吸水板を置き、その上に遮根シートを敷いてから人工培養土ヴェルデナイトを入れるという構造になっております。また給水管はエアポンプからの空気を養液に送り込むのと養液が減少したときに注入するためにも使用します。発泡スチロールを浮かせることができればいいのですが浮力が4.5kg位しかないので培養土の容積25リットルと根菜の重さ、水分を考えると無理です。
●吸水シート
吸水シートとしてはコストが安いので今まで通り不織布性のふきんの使用していますが吸水性は優れていますが耐久性で問題があるかもしれません。長く使うとぼろぼろになりそうですので別途吸水シートの購入を検討。
12月26日 すでにプランターに植えている「天王寺かぶ」が発芽しすぎているのでその内十株ほどを新たに作ったプランターに移植しました。
1月3日 パナソニックのプランターで育てているかぶと大根の状態です。はつか大根は少し大きくなってきました。
窓辺で育てている根菜類です。
1月9日 はつか大根を2本収穫しました。レタス用の大根なのでかなり小ぶりです。天王寺かぶはまだのようです。
はつか大根は薄くスライスして辛子酢味噌であえ、葉も細かく切って塩もみして同じくあえていただきました。
パッシブ水耕栽培用のプランターをプランタープランターの名称で販売されていたので2台購入しました。価格は1台4200円でした。培土として日向土が入っておりましたがこれを使用せずベルデナイトを使用します。
1月18日 大根が少し大きくなってきました。
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一般的な水耕栽培では大根・人参などの根菜類の栽培はなかなか難しいといわれています。小生もエアロポニックでの大根の栽培に挑戦していますがなかなかうまくいきません。もっと簡単に確実に栽培できる方法が無いものかと考えいわゆるパッシブ水耕法(詳しくはランド商品研究所で解説されています。http://www.landnp.jp/growingtech.htm)で栽培できないものかと考えております。きっかけはアメリカで子供向け教材として販売されDr.Toy100選にも選ばれている「Rootvue」という根菜類の根の成長が観察できるキットを入手したことによります。
このキットで使用している「GROW MIX」という培土は水に溶かすと約4倍くらいにふくらみ大変吸水性・保水性に優れていて底の養液を3本のロープで吸水して人参等を育てるという代物です。これなら簡単にパッシブ水耕で根菜類を育てることができるのではないかと考え同じような性能をもつ培土が日本で手に入らないかとインターネットでいろいろ調べてみるとヴェルデ株式会社のヴェルデナイトという培養土がまったく同じような円形の固形培養土がありこれを使っているのかと思い直接メーカーに問い合わせると違っておりましたが社長様のご好意で少し分けていただくことができましたのでこの人工培土を使っての根菜類の栽培を始めることになりました。
●ヴェルデナイトとは
製造元ヴェルデ社の説明によると土壌改良材として世界一般ですでに使用されている「ピートモス(みずごけ)」に、最高の粘土物質と言われる「モンモリロナイト(通称ベントナイト)をコーティングした製品です。つまり<ピートモス>の保水性と<モンモリロナイト>の保肥性(土壌の栄養分を保持する力)を併せ持つ、世界唯一の土壌環境資材で日本・アメリカ・カナダで製造特許の確立した商品だそうです。
(1)ピートモス(みずごけ:保水性のある土壌改良材)
すでに日本、アメリカその他で使用されている資材です。ゴルフ場の芝の下、道路工事、園芸用などに利用されています。マッシュルームの菌床や、油の吸着剤などの使い方もあります。しかし、乾燥すると撥水性を有するため、水分を約50%含んだままで流通しており、流通コストが高くついている(半分は水を運んでいる状態)のが現状です。
(2)モンモリロナイト(粘土の一種:最高の粘土物質)
土壌学の本には、土の力を元に戻すことのできる優秀な能力を持っている粘土といわれていますが、「使いなさい」とは決して書いていない粘土です。なぜなら、一度水を吸ったあとに乾くと、石のように固まってしまい危険すぎるので農業用には使えないためです(現状では、固まる性質を利用して鋳型用には使われている)。
11月17日 ベルデナイトが入荷したので早速発泡スチロール容器に入れて人参と大根の栽培を始めることにしました。
不織布の吸水シートを下の液肥槽に浸して上のベルデナイトに吸水できるようにしました。この状態で水が吸い上げられるのか様子を見たいと思います。
とりあえず人参・大根・かぶらの種を播いてどちらも窓際に置いて芽の出るのを待つことにします。下の写真左側のプランターは国立ファーム様オリジナルのパッシブ水耕栽培専用プランターですがこれをもっと入手したくて問い合わせをしましたがもはや製造していないとの返事でした。
11月20日 「ヴェルデナイト」と「GROW MIX」の吸水性を調べるために簡単な装置を作りました。ペットボトルの底に穴を開け吸水シートを通して下の水をどれほど吸水するかを調べます。数日後にペットボトルの表面にどれだけ水滴がつくかで大まかな性能が分かりますし詳しくは表面水分を水分計で測定してみたいと思います。
但しこの場合両者の比較は少し難しい点があります。「GROW MIX」は水でほぐしているため当然水分が最初からかなり含まれていますが「ヴェルデナイト」は培土の状態でいただいているので水分含有量が少ないのでないかと思われるからです。ランド研究所の説明によるとパーライトなどのメディア(培土)を使った場合、最初にしっかり湿らせておかないとだめだと書かれています。(メディアの部分に水をたっぷりかけて、水を切ったら水耕装置に取り付けます。ここで充分湿らさないと、水の道の連続性が無い為、以後上手く水が上がってきません。と書かれています)水の道を作るためにベルデナイトの場合も水に浸してから使用する必要があるかもしれません。ただ小生の判断では本当に吸水性がよいのであればその必要が無いと思うのですが判断に誤りがあるかもしれないので試してみることにします。
11月24日 ベルデナイトに播いた大根とかぶの芽が出てきました。最初に少し水やりした程度ですが吸水性が高いためか芽がしっかり出てきています。
11月29日 ベルデナイトが残っているので「パッシブ水耕栽培」ができるプランターを作りたいのですがインターネットで探してもなかなか吸水シートが見つかりません。東洋紡が製造販売しておりますが農家向けのため100m単位のようで到底購入できる量ではないので何か代替品がないかと探して市販の「不織布製のふきん」(10枚入り298円)が利用できないかと思い、吸水性を試してみました。1.5㍑入りのガラス瓶一杯の水を3時間で約半分吸い上げています。これなら吸水シートとして十分役立ちそうですので吸水シートの足らぬところはこれを4枚ほど使いその上にベルデナイトで覆ったプランターを作りました。その中に「はつか大根」の種を播く。
プランターにはエスロンパイプを差込み外に取り付けた給水タンクから給水できるようにしています。
大根・かぶ・人参の本日の様子です。ベルデナイトとGROWMIXの吸水テストのペットボトルにホウレンソウの種を5個ずつ播いていましたがベルデナイトの方はすべて発芽しています。吸水性・保水性に優れています。
12月3日 残っている保冷箱を使ってもう1台ベルデナイトを使った栽培箱を作りました。吸水シートは先日購入した不織布のふきんです。ホウレンソウの種が試験用のペットボトルでうまく発芽していたのでこの栽培箱に種を播くことにしました。
12月6日 「はつか大根」は1階のパナソニックの育成蛍光灯の所へ移設して人工照明での生育状況を見ることにする。
その他大根・かぶ・にんじんの生育状況です。
12月8日 「はつか大根」の横に置いた別のプランターの[天王寺かぶら」も発芽してきています。
尚このパッシブ水耕プランターは次のような要領で製作しました。底に発泡スチロールの台を置き、その上に発泡スチロールの板を敷き穴を開けて不織布を通しその上に2枚の不織布をおきました。後は給水用のエスロンパイプを通してからベルデナイトを入れて出来上がりです。水は給水タンクを通して給水します。
12月13日 2階のかぶとにんじんおよびほうれんそう・大根の状態です。
12月20日 パナソニックの蛍光灯で育てている「はつか大根」と「天王寺かぶら」です。昨日大根は少し間引きをしました。
2階の窓際に植えている根菜類です。
12月22日 新たに遮根シートを入手することができたので改めて栽培プランターを
製作しました。コンテナとしては従来のプラスチックコンテナに変えて発泡スチロールの保冷箱を使用しました。プラスチックの大型プランターでもいいのですが夏の暑さ、冬の寒さに対応するには発泡スチロールが勝るのが変更理由です。
つぎにコンテナの基本構造は今までと同じで図のように下に養液を入れこの中に吸水シートを巻いた発泡スチロールの吸水板を置き、その上に遮根シートを敷いてから人工培養土ヴェルデナイトを入れるという構造になっております。また給水管はエアポンプからの空気を養液に送り込むのと養液が減少したときに注入するためにも使用します。発泡スチロールを浮かせることができればいいのですが浮力が4.5kg位しかないので培養土の容積25リットルと根菜の重さ、水分を考えると無理です。
●吸水シート
吸水シートとしてはコストが安いので今まで通り不織布性のふきんの使用していますが吸水性は優れていますが耐久性で問題があるかもしれません。長く使うとぼろぼろになりそうですので別途吸水シートの購入を検討。
12月26日 すでにプランターに植えている「天王寺かぶ」が発芽しすぎているのでその内十株ほどを新たに作ったプランターに移植しました。
1月3日 パナソニックのプランターで育てているかぶと大根の状態です。はつか大根は少し大きくなってきました。
窓辺で育てている根菜類です。
1月9日 はつか大根を2本収穫しました。レタス用の大根なのでかなり小ぶりです。天王寺かぶはまだのようです。
はつか大根は薄くスライスして辛子酢味噌であえ、葉も細かく切って塩もみして同じくあえていただきました。
パッシブ水耕栽培用のプランターをプランタープランターの名称で販売されていたので2台購入しました。価格は1台4200円でした。培土として日向土が入っておりましたがこれを使用せずベルデナイトを使用します。
1月18日 大根が少し大きくなってきました。
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